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軍事オタク?

米国で飛行実験に成功した「空飛ぶエイ」とは
X-48B

新型飛行機「X-48B」

アメリカのボーイング社とファントムワークスってところが開発している新型の飛行機っす。
従来の飛行機ってのは胴体と翼がわかれてますけど、これはなんかくっついてエイみたいな形してるのネ。
2枚目の写真はいわゆる飛行機に風を当てる実験ってヤツをしてるんでしょ?大きさから判断するに小さめに作った模型じゃないかな。
(ちなみに1枚目はCGでしょ?)

完成すれば時速220kmで高度3030mを飛行出来る予定らしい。(これは早いの?高いの?)
※この数値は写真2枚目のあくまで完成前の模型機のコトなんだそうです。


 米国航空宇宙局(NASA)とボーイング社が共同開発した次世代型の
航空機「X‐48B」のブレンデッド・ウィングレット(航空機の主翼の先に取り付けられる小さい翼)
標準装備型の試作機が初飛行に成功した、とAP通信が27日報じた。

 NASAによると、同機は今月20日、高度2300メートルまで上昇した後、31分間にわたって飛行を続け、
カリフォルニア州南部のエドワーズ空軍基地に無事着陸したという。

 試験飛行に使われた飛行機(重量227キロ、全長6.4メートル)のサイズは、今後開発される飛行機の約12分の1だ。
パイロットは搭乗せず、エドワーズ空軍基地内にあるNASAのドライデン飛行研究センターで遠隔操作した。
エイを思わせる形をしたこの飛行機は、平べったい胴体と広い翼が一体となっており、空気抵抗を大幅に減らすことができる。

 このため、これまでのジェット機に比べ、燃料を約30%も節約できる効果が期待される、とNASAは説明している。
また、3台のジェットエンジンがすべて飛行機の後方に取り付けられているため、機内はとても静かで、
地上で感じられる騒音も大幅に軽減できる。
米空軍では、胴体が大きく、より多くの燃料を積載できるというこの飛行機の特徴を活かし、
次世代型空中給油機として開発する案を検討している。




まー何に使うのか?ってエルエルに聞かれても困るんですけど、軍事利用以外に使い道はなさそうネ・・・。

旅客機だそうですよ。

このどう見てもステルス戦闘機に見える飛行機は、名前を「X-48B」といって、
ボーイングが商用定期便航空機として現在開発中のものだそうです。
胴体と翼が一体化し、尾翼を取り払ったこのデザインは「blended-wing plane」と呼ばれています。
このデザインを採用することにより、通常の旅客機に比べて30%も燃料を削減できるとか。
ボーイング社は2022年までに軍用モデルを、2030年までに旅客機モデルを準備したいとしています。

初飛行に成功したブレンデッド・ウィングの無人実験機「X-48B」



【Technobahn 2007/7/27 15:45】写真は今月20日、
初飛行に成功したブレンデッド・ウィングの無人実験機「Boeing Blended Wing Body(BWB)」の完成予想図。

 今回行われた飛行実験は、翼幅が7.3m、重量が226kgの実験機を使ってカリフォルニア州エドワード空軍基地内にある
NASAのドライデン・フライト・リサーチ・センターの滑走路から離陸し、31分間の試験飛行に成功したというものとなる。
今回の飛行実験でこの実験機は高度高度7500フィート(約2500m)の上空まで到達するなど初飛行としては申し分のない成功を収めた。

 この機体は空軍の援助の下で研究開発が行われているものとなるが、ブレンデッド・ウィング機そのものに
関しては軍用よりも商用旅客機での応用が期待されているものともなる。



【Technobahn 2007/9/14 17:51】写真は7月20日に初飛行に成功した
ブレンデッド・ウィングの無人実験機「Boeing Blended Wing Body(BWB)」の飛行テスト中の模様を撮影したもの。

無人実験機「X-48B」




写真は7月20日に行われた初飛行の模様を撮影したものとなる。


【Technobahn 2007/9/14 17:51】写真は7月20日に初飛行に成功したブレンデッド・ウィングの
無人実験機「Boeing Blended Wing Body(BWB)」の飛行テスト中の模様を撮影したもの。

 写真上は、8月14日に行われた第15回目のテスト飛行の模様を、写真下は7月20日に行われた初飛行の模様を撮影したものとなる。

 この写真だけを見ると、巨大な実験機のように見えるが、写真に写っている機体は、実際には翼幅が7.3m、重量が226kgの大きさの技術検証用の小型模型となる。

 ただし、初飛行で既に、高度7500フィート(約2500m)の上空まで到達するなど、小型の実験機ながらも性能は本格的なものを備えている。 ......


X-48Bのプロジェクトマネージャーも大喜び


【Technobahn 2007/10/18 14:45】初飛行に成功したX-48Bの実験機の前でポーズを決めているのは
NASAドライデン 研究所でX-48Bのプロジェクト・マネージャーを務めるゲリー・コセンティーノ(Gary Cosentino)さん。

 コセンティーノさんがNASAで航空機研究を目指すきっかけとなったのは1969年のアポロ11号による月面着陸がきっかけ。

 そんなコセンティーノさんも今回、行われたX-48Bでは大変、エキサイトしたという。
実験に際して特別ゲストとしてアポロ11号で月面着陸を果たしたバス・オルドリン元宇宙飛行士がドライデン研究所を訪問したからだ。

 「アポロ11号が月面着陸を果たした時、私はあなたをTVでずっと見ていました。今、ここで私が働いているのも全て、あなたのおかげです」

  NASAの広報資料によるとオルドリン元宇宙飛行士がドライデン研究所を訪問した際にコセンティーノさんが照れながらこう話しかけたという。

 コセンティーノさんは1982年にアリゾナ大学で航空宇宙工学の学士号を取得した後、コロラド大学で航空宇宙工学の修士号を取得。
大学卒業後はジェネラル・ダイナミクス社でしばらく、推進機関開発のプロジェクトに参加した後、
NASAに数値流体力学(Computational Fluid Dynamics)の専門家として入ったという経歴の持ち主となる。

 コセンティーノさんはこれまでにX-36、Altus II、Perseus B、X-45Aなどの先端航空機やロケットの開発計画をプロジェクト・マネージャーとして指揮してきた経験を持つ、
航空宇宙開発の専門家ともなる。

 そんな、コセンティーノさんもオルドリン元宇宙飛行士と対面できたときは童心に戻ることができたようだ。




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タイム誌が選んだ今年、もっとも素晴らしい発明



【Technobahn 2007/11/9 19:06】
画像は11月12日発売の米タイム誌によって今年、もっとも素晴らしい発明に選ばれたNASAが開発したブレンデッド・ウィングの無人実験機「X-48B」。

 ブレンデッド・ウィングは機体の先頭から流れてくる気流に乱れが従来型機に比べて少ないのが大きな特徴となる。
エアロダイナミクスが優れているため、燃費効率が高い他、従来型機に比べて騒音が大幅に削減できるという利点を持っている。
商用旅客機は、原油価格の上昇による輸送コストの増大に加えて、2001年の同時多発テロ以降、
特に大型旅客機を中心にして採算性が大きく悪化。
航空旅客会社が大型機からB787などのような中型機への移行を進めているのもこれが理由となる。

 こうしたブレンデッド・ウィングを商用旅客機に応用した場合、小型自動車並みの燃費効率を持つ
商用旅客機を開発することも可能といった研究報告もでてきている。

 また、ブレンデッド・ウィングによるもう一つの効果が騒音の大幅な削減となる。
ブレンデッド・ウィングを用いた商用旅客機の研究を進めているケンブリッジ大学とMITの共同研究グループによると、
商用旅客機が離着陸時に大きな騒音を出す原因は、フラップによって主翼の気流が強制的に下向きに変えられることによることだと述べている


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7月20日に初飛行に成功したブレンデッド・ウィングの無人実験機「Boeing Blended Wing Body(BWB)」

 こうしたブレンデッド・ウィングを商用旅客機に応用した場合、小型自動車並みの燃費効率を持つ商用旅客機を開発することも可能といった研究報告もでてきている。

 また、ブレンデッド・ウィングによるもう一つの効果が騒音の大幅な削減となる。 素晴らしく美しい機体。

 我々が子供のころに見た未来の飛行機はまさにこんなイメージ。僕は『ウルトラマン』でもジェット・ビートルより小型ビートルや、
『ウルトラセブン』のウルトラホーク1号が大好きだったので、それらに似た形を素晴らしく進化させたこのX-48に魅せられた。

 こんなかっこいいデザインの飛行機で(しかも音が静か)、成層圏を飛んでミニ宇宙旅行ができたら、素晴らしいでしょう。
底面を全部ガラスにして、旅客にパノラマで地球上空の飛行を楽しませてくれたらいいのに。(