Walrus 主に東京下北沢で活動しているバンド。
Sunny Day Real Estateの前座もした。
最近テイチクからインディーに戻った。
つーかテイチク自体インディーと対して変わらん気も・・・
RadiohedやNIRVANAそのへんのオルタナを消化してきたような音。
激しさと繊細さを持つ。
轟音だけれども闇に飲み込むようなタイプの轟音とはまた違う。
感情をぶつけてくるタイプで暑苦しいけれども
俺は大好き。
生きることの痛みに真正面から向かっているような音がいい。
なにげに歌詞は全て日本語詩でそれもいい。

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Virus & Vaccine

最初に出した2枚のミニアルバム。
こいつらはアルバムタイトルが表してるとおりセットのようなもの。
個人的にはまだ最初の一枚はまだ普通のJ-POP臭がしてあまり好きではない。
それがVaccineになると独特の世界が確立されていく。
青臭くて情けないけれどもそこがまたいい。
生きるということに真正面から向かう姿勢はこのときから確立されている。
「晴れた空の下で」は個人的な名曲。
逆光

シングルだけどアルバムには収録されていないのでここで。
なんで収録されていないかがわからないほどいい曲なんだけどね、これ。
浮遊感のあるメロディーとリズム。
シンプルだけれども凄い。
歌詞もめちゃくちゃ好きだし。
Sunny Day Real Estateの前座に出た理由がよくわかる。
c/wの水銀も疾走感と轟音の織り成す名曲。
何も見えないけど僕にはまだ行ける場所がある
光に吸い込まれここから消えてしまう心なら
消えてゆけばいい
戻れない昨日の光につつまれて消えてゆけばいい

エモだよ。
seven

一気にハードなリフとノイズを決めるsevenから入っていく。
こいつがまたかっこいいんだね。
その後空の心(思えばこれのエアプレイが知ったきっかけ)Crime、ホロン、
そしてMOTHと捨て曲なしの勢い。
とくにMOTHはすばらしいよ。
現実がどれだけ理想と違っても生きていこうという力をくれる。
痛々しくて悲しいけど、どこかすがすがしいんだね。
そのほかにも幼虫の歌詞とかも好きだしさ。
永遠の言葉が途切れるように僕は消えていくから
この思いを少しでも分かり合えるように叫んでる
エモだね。
最後のtearの安らぎで締めてくれるところがまたうれしい。
惜しむべきはマイナーなのでCDが手に入りにくいことと
3000円もしてしまうこと。
そしてジャケットのセンスのなさ。
DYED

シングル。
DYED自体は光のカケラに入っているけどc/wがよいので。
まずunknown。
こいつはインストなんだけどまるで光り輝くような轟音空間が気持ちいい。
爆発寸前のエネルギーがいいね。
そしてa-c。
こいつはほんと物悲しい。
adult childernの略らしいけど無邪気さの喪失を表現したようなつらさがある。
最後に撒き散らされる轟音が綺麗で悲しい。
光のカケラ

2ndフルアルバム。
生音よりもテクノのような電子音的アプローチに近づいた。
ボーカルのAkitomo氏も言っていたようにsevenには劣ると思う。
どこか煮え切らない感じがする。
それでもトネリコとか名曲は入っているんだけどね。
実験的なアプローチに入ろうとしすぎて逆に迷ってしまったみたいな。
ただ今後の発展の礎にはなると思う。
この作品の真価は全て3rd次第だ。