野々原姫子は、中学1年生のとっても元気な女の子。演劇部の支倉先輩に片思いしている。
ある日、「誰にでも変身できる魔法のリボンを1年間使ってみて」と、魔法の国から王女エリカがやって来た。
リボンを髪につけると、ぬいぐるみのポコ太が話しはじめた。姫子は、憧れているおしとやかな姉、愛子に変身して街へ。
美人の愛子に変身して有頂天になっている姫子に、支倉先輩が「ずっと前から好きだった」と告白。姫子は失恋してしまう。
落ち込む姫子を励ますポコ太。姫子も元気を取り戻し、文化祭の劇に打ち込もうとするが、文化祭を2日後に控えた練習中、
主役の支倉先輩がケガをする。何とか文化祭の日にちを遅らせようと、校長先生に変身。それを姫子の同級生、小林大地に知られてしまう。
しかし大地は、誰にも言わないし、困ったことがあったら力になると言ってくれた。
いつも憎らしいことばかり言う大地を姫子は、すっかり見直した。
大地と姫子が急接近するのを見た大地のファンクラブの日比野ひかるは、姫子にヤキモチをやく。
運悪く、ポコ太が喋っている所をひかるに見られてしまった。ひかるは、ファンクラブの仲間達、写真部の森山と協力し、
この秘密を週刊誌に暴いて2人の仲を裂こうと計画。姫子はひかるに変身して、”ポコ太のことは誤解でした”と言うために森山を訪ねる。
ところが、そこには本物のひかるがいて、2人のひかるが鉢合わせしてしまう。
”大スクープ”と森山が写真を撮っていると、時が止まった。エリカが、姫子を救うために魔法をかけたのだった。
危機一髪のピンチを逃れ、ホッとした2人。しかし、それは魔法の国の掟に反することだった。
エリカは魔法をとりあげられ、姫子は元の姿に戻れなくなった。悲しみにくれる姫子を励ます大地、ポコ太、エリカ。
励ましてくれる友達に囲まれて、”友達の大切さ、そして自分が自分でいられることの幸せ”を姫子はしみじみと思う。
どうしても姫子を元の姿に戻してあげたいと願うエリカは、自分の父である魔法の国の王に、「私は魔法の国に戻れなくてもいい、
私の命をあげてもいいから、姫子を元の姿に戻して」とお願いする。その時、エリカの頭上に雪崩が。
悲鳴を聞いて駆け付けた姫子も、雪の中に埋まってしまう。必死で2人を探す大地。
元の姿に戻った姫子はいたが、エリカとポコ太は見つからない。その時、空から魔法の国に戻ったエリカとポコ太の声が聞こえてきた。
2人とお別れの時がきてしまった。姫子は出会えた喜びをかみしめながら、「心の中の思い出は消えたりしないから、
さよならはいわない」と最後にエリカへ声をかけた。たくさんの思い出を胸に抱え、これからの新しい出会いに胸膨らませる大地と姫子。
2人を照らす星空は、より一層輝きだした……。(パンフレットより)
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