『Lola』(from『Lola vs. the Powerman & the Money-Go-Round, Part.1』)
written by Ray Davies

僕はオールド・ソーホーの或るクラブで彼女と出会った
シャンパンを呑むと
まるでコカ・コーラのような味がする所だ
確かめてみなよ オーエライ コーラ
彼女は僕に歩み寄り 踊らないかと訊きに来た
彼女に名前を尋ねると
出涸らしのような声で「ローラよ」と言った
エローエライ ローラ ロロロロ ローラ

さて 僕は世界で一番の体格の良い男では無い
でも彼女がきつく僕を抱きしめた時
もう少しで僕の背骨を折る所だった
おやまあ ローラ ロロロロ ローラ
さて 僕は馬鹿ではないのに理解出来無い
何故彼女が女のように歩き 男のように喋るのかを
おやまあ ローラ ロロロロ ローラ
ロロロロ ローラ

さて 僕達はシャンパンを呑んで 一晩中踊り明かした
エレクトリック・キャンドルライトの下で
彼女は僕を持ち上げて膝の上に座らせた
そして「可愛い坊や 私の家に来ない?」と言った
さて 僕は世界で一番の情熱的な男では無い
でも彼女の眸を覗き込んだ時
危うくローラに惚れ込む所だった
ロロロロ ローラ ロロロロ ローラ
ローラ ロロロロ ローラ ロロロロ ローラ

僕は彼女を押し退け
ドアへと歩み
床に転び
跪いた
そうして僕は彼女を見て 彼女は僕を見た

さて それは僕が始めから望んでいた事で
ローラとそうなることをずっと望んでいた
ロロロロ ローラ
女の子は男の子に そして男の子は女の子に成るだろう
ローラを除く万物は混ぜられ
グチャグチャに振られたということ
ロロロロ ローラ

僕は丁度一週間前に家を出た
僕は嘗て一度も女性にキスをしたことが無かった
でもローラは微笑んで手を取り僕を連れて行った
そして「可愛い坊や 私が男にして上げる」と言った

さて僕は世界で一番の男らしい男では無い
でも自分が何者なのかを知っているし
男であることが愉快だ
そうして それはローラもそうだ
ロロロロ ローラ ロロロロ ローラ
ローラ ロロロロ ローラ ロロロロ ローラ

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