絞首台までの最後の道程を
優雅に車で行くか それとも徒歩で行くかが
お前は努力したというが
それは遅過ぎたと言われることと変わりは無い
絞首刑執行吏は朝まで待てなかったのだから
そしてお前は混乱し嫌な気分で立ち去る
だがお前にはその続きが必要だ
頭はグチャグチャで 打ち拉がれている
すべて擲って仕舞え
すべて擲って仕舞え
すべて擲って仕舞え
私は自由で裕福で怠惰なことに罪を感じる
後ろに下がって隠れている者と同じくらいに
責められるべきだ
何故なら 私が思うに
彼らは見当違いの男を絞首刑にしたからだ
本当に大事なことだと思っているのか
お前は裕福だから 法を破っていることを
一方 貧乏人は自分の子を喰わしている為に貧乏だ
そして彼は老い耄れていると言われることが
非常に品位を落とすことだと気付く
寒さの中家路を辿る時
彼は奴らに何を言えるというのか
お前は彼の老いた眸が涙を溜めているのを見る
彼は自分の妻を抱擁し
自分の人生はもう直ぐ終わるみたいだと告げる
すべて擲って仕舞え
すべて擲って仕舞え
すべて擲って仕舞え
私は自由で裕福で怠惰なことに罪を感じる
この男の死を看過した者と同じくらいに
責められるべきだ
何故なら 私が思うに
誠実な男を見当違いしたからだ
本当に大事なことだと思っているのか
戦争で神の為に殺すか
それとも金貨を支払われて良心を売り飛ばすかが
私は自由で裕福で怠惰なことに罪を感じる
見えるものに目を閉ざす者と同じくらいに
責められるべきだ
何故なら 私が思うに
この世は誤りであり
そして神は死んでいるのだから