『Ballad Of a Thin Man』 written by Bob Dylan
お前は部屋に入って来た 鉛筆を手に持って 誰かスッポンポンになっている そしてお前は 「アンタ誰?」 と訊く お前は一所懸命やっている でも解からない 家に帰って 何て云えばいいのか それは此処で何かが起こりつつあるから でもお前は何が何だか解からない どや ミスター・ジョーンズ お前は頭を上げ 「此処がそれなのか?」 と訊く 誰かがお前を指差し云う 「これは彼のだ」 お前は云う 「俺のものは何?」 別の奴が云う 「何が何処だって?」 お前は云う 「なんちゅうこっちゃ! 此処で俺は独りぼっちや!」 それは此処で何かが起こりつつあるから でもお前は何が何だか解からない どや ミスター・ジョーンズ お前はチケットを渡し 道化役を観る 彼はすぐさまお前に歩み寄る お前が云うことを聞き 云う 「変わり者になった気分は如何?」 お前は答える 「信じられへん!」 彼から骨を手渡されると それは此処で何かが起こりつつあるから でもお前は何が何だか解からない どや ミスター・ジョーンズ お前には多くの付き合いがある 木こりの間で 事実を提供するのは 誰かがお前の想像力を攻撃した時 だが 誰も尊敬していない 兎に角 彼らは既にお前に期待している 減税の慈善団体へ 小切手を切ることを お前は教授連中と一緒にいる 彼らはお前の見た目を好んだ エライさんの弁護士たちとお前は 癩病者とペテン師について論じ お前はF・スコット・フィッツジェラルドの本を読破した お前は博学で それは有名なことだ それは此処で何かが起こりつつあるから でもお前は何が何だか解からない どや ミスター・ジョーンズ さて 剣を呑み込む人が近づいて来て そして跪く 十字を切って ハイ・ヒールをカチッと鳴らし 前以て何も知らせずに 「どんな気がするか」 と尋ねる 「此処に貴方のを返す 貸してくれてありがとう」 それは此処で何かが起こりつつあるから でもお前は何が何だか解からない どや ミスター・ジョーンズ それから お前は一つ目の一寸法師を見る 「今」という言葉を叫んでいる お前は訊く 「何のわけで?」 彼は云う 「どのようにして?」 お前は云う 「これの意味は何?」 彼は叫んで返す 「お前は乳牛だ 牛乳をくれ さもなくば帰れ」 それは此処で何かが起こりつつあるから でもお前は何が何だか解からない どや ミスター・ジョーンズ お前は部屋に入って来た 駱駝のように そして顔を顰める ポケットに眼球を入れ そして鼻を地面に置く お前がうろついているのを取り締まる法律があるべきだ お前はイヤ・ホーンを着けさされるべきだ それは此処で何かが起こりつつあるから でもお前は何が何だか解からない どや ミスター・ジョーンズ |