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Billy Sheehan


〜Mr.Big 後編〜


ポール・ギルバートは よりポップでテクニカルな方向へ行きたいという事から
「脱退」という結論に至ったらしい このポールの脱退についてビリーは

「僕は、あくまでも中立でいたいからインタビューなどで
  彼の事は喋らないよ、、、 しかし、、ポールは あんな事言うんだもな、、、
 何というか裏切られた気持ちになるよ、、、」

おいおい、、それじゃあ半分以上 話してるのと同じだぞ、、、


1999年 新たに「リッチー・コッツェン」を向かい入れ5枚目のアルバム「GET OVER IT」をリリース!
リッチーの加入はエリック・マーティンのソロツアーでギターを弾いていたのが切っ掛けとなったが
ビリーもパットもリッチーのアルバムに参加していた事があるので、
メンバーが口を揃えて 「リッチーはMr.Bigにとって適任である」と述べていた。

2001年 6枚目のアルバム「ACTUAL SIZE」が発売される前のインタビューで
ビリーはこのように言っていた


「今回はリッチーが加入したという事で歌を中心のアルバムになったよ。
まぁメロディーが中心ならベースラインもシンプルなものになっているけど
これもバンドならではの事だから 問題はないよ。

ただ、、、  アルバムに入れる選曲については、僕がいない所で行われたんだ、、、
まるで 除け者扱いだよ、、僕がメンバーを集めて 僕が組んだバンドなのに
何かおかしな方向へ向かってる気がするんだ、、、

パットは僕の事を心配して 連絡をくれるよ、、うん、 アイツは本当にイイ奴だ」


完全に嫌われ者として確立してしまったと感じるのは私だけでしょうか、、、
このインタビューの後に 先行シングルとして「Shine」が発売された。
この曲を聴いたとき、楽器陣の迫力はないものの、曲としては
今までにない素晴らしい出来に私は満足したのを覚えている。
「こんなに素晴らしい曲が入っているのならアルバムも楽しみだ〜!」
なんて思っていた直後 【ビリー・シーン Mr.Big を解雇!】 こんなニュースが世界中を駆け巡った、、、

えっ!解雇?

ビリーがバンドを抜けたのではなく バンドサイドからクビ宣告をされたという事か?!

あるインタビューで こんな事を言っていた


「全くひどい話だよ!スタジオから自宅へ戻ったら
  留守電に『ビリー、君は解雇だ!』ってメッセージが入っていたんだ
  みんなが何を考えているのか解からない、、、
  ただ、直接 話をした訳じゃないから  僕はメンバーの悪口を言わないが、、、」


そう言っていたビリー・シーンだったが インタビューの後半になると


「僕とエリックは 元々そりが合わなかったけど、、
  きっとパットが僕を追い出したんだと思うよ!
  彼はリーダーになりたがっていたからね」

結局は 悪口を言っている、、、
ビリー・シーン解雇の理由が解からないまま Mr.Bigはプロモーションの為に来日した。
しかし、その中にビリー・シーンはいない、、

この時「あっ〜〜本当に解雇されてしまったんだ、、、」 日本中、、いや世界中が
事の結末を感じさせられた瞬間です。

その後「Mr.Bigの新ベーシストはジャック・ブレイズ(Night Ranger )が加入する」
「チャク・ローブがパットのコネで加入する」などと噂が流れた。

実際に「ACTUAL SIZE」の曲作りでエリックはジャック・ブレイズと、 パットはチャク・ローブと 数曲作っている。

今後の Mr.Big の動向が気になる中バンドが出した結論は

【Mr.Big 解散!】

しかも仰天ニュースは、ビリー・シーンがこのツアーでベースを弾くというのだ!
えっ?寄りが戻ったの? そんな疑問を抱く中、
ビリー・シーンとパット・トーピィーが 一緒にインタビューを受けるという記事があった


「ああっ、、バンドは解散だよ!  でも、Mr.Bigは僕が作ったバンドだからね、
僕がベースを弾いて  締めくくるという訳さ!

うん、、この前の事(解雇の話)が気にならないと言ったらウソになるけど
またMr.Bigで皆の前でプレイ出来る事が嬉しいんだ!」


結局、ビリーはツアーメンバーという形で 今回のライブに参加をする事を表明。
日本では人気があるMr.Big、解散ライブともなれば
雑誌社やTV局が毎日のようにオファーを掛けてくる。
しかし、その中で唯一 暇を持余していた人は ビリー・シーンだった、、、、

伊藤正則がホテル内をブラブラしているビリーに
「どうしたんだい?」と訪ねると

「僕はメンバーじゃないからインタビューには呼ばれないんだ、、
  それに、こうやってインタビューに答えても
  以前のようなギャラは入って来ないんだよ、、」

なぜ、、、なぜ、、こうなってしまったのだろう、、
あの輝いていたビリーは何処へ行ってしまったのだろう、、
どこのボタンを掛け間違えたら このような結末になってしまうのだろう、、
何があろうと、Mr.Bigが解散となれば 絶対に見とかないとイカンという事で
一番最後の公演「東京国際フォーラム」へ私も足を運んだ、、、
やっぱり、、何があっても、、 いざ音を出したら「バンド」なんだよね、、、

「何故、解雇になったんだ?」
「何故、解散なんだ?」

そんな事を思う位 完璧なステージでした。


Mr.Big 解散後 ビリー・シーンは ソロアルバムやBzのサポート、スティーヴ・ヴァイのサポートと
勢力的に活動を行っていますが 正直、しっくり来てない感じがする、、、

ビリー・シーンというベーシストは どんなにテクニックが優れていても
一人ではなく、バンドの中で本当の力を発揮するタイプの ベーシストなのではないでしょうか、、、