ザ・ローリング・ストーンズ 来日公演 2003

Lics Japan Tour 2003

2003年3月22日更新

ザ・ローリング・ストーンズの5年ぶりの4度目の来日公演が実現しました。

私が観たのは、10日の武道館公演です。武道館の詳細は後日レポートいたします。その他の情報は様々なサイトを巡って集めた情報です。その他の情報をお持ちの方は、メールをください。

♪公演日程

3/10(月)  東京 日本武道館  PM7:00
3/12(水)  横浜 横浜アリーナ  PM7:00
3/15(土)  東京 東京ドーム  PM6:30
3/16(日)  東京 東京ドーム  PM6:30
3/20(木)  大阪 大阪ドーム  PM7:00
3/21(金)  大阪 大阪ドーム  PM6:00


♪セットリスト

3/10(月) 日本武道館
1.Jumping Jack Flash
2.You Got Me Rocking
3.Live With Me
4.Let It Bleed
5.No Expectations
6.Rocks Off
7.Everybody Needs Somebody To Love
8.Worried About You
9.Midnight Rambler
10.Slipping Away
11.Before They Make Me Run
12.Start Me Up
13.It's Only Rock'n Roll
14.Rock Me Baby
15.Can't You Hear Me Knocking
16.Honky Tonk Women
17.Tumbling Dice
18.Brown Sugar
19.Satisfaction (encore)

Tシャツ
 3月10日ミック 


 3月10日キース  


♪コンサート

まず、私はギターに関してそれほど詳しいわけではないので、間違えがかなり多いかも知れません。
詳しい方は、間違えをご指摘いただければ幸いです。

赤字は日本語でのMCです。

武道館へ足を運ぶのは、数10回目だが、明かにそれまでとは違っていた。
まず、地下鉄を下車し、地上へ上がろうとエスカレターに乗ると、「チケット買います」のボードを持った人の数。
そして、正門をくぐった後、すぐに長蛇の列。そう、グッズ売り場がこれほど盛況だったのは、始めて目にしたことだった。これは、特別なコンサートに来ているのだという再実感。

ブルース・ナンバーが流れる会場で、なんと40分押しての登場。この40分押しには諸説ある・・・。
とにかく、無事にコンサートはスタートした。

1曲目は「Jumping Jack Flash」。ミックは写真のとおり青いジャッケット、キースは白いジャケットにシャツと同じくグリーンのバンダナ。髪にはラメが散りばめてあるようだ。ロニーは黄色いジャケットの中に青いTシャツ。チャーリーは赤いTシャツ。キースのギターはお馴染みの木目のテレキャスター。ロニーはエレクトリック・シタールとも言えそうな、丸いボディーのギター(ファイヤー・バードの色調で、恐らくはブリッジにピエゾマイクを装着)で、オリジナルの変なアルペジオを再現。この曲はラスト・ナンバーで登場することが多いが、その時とは違い、コーラスもホーンも入らない、エンディングも短い、オープニング用のアレンジ。

ロニーが黒いスライド・ギター(表現が変だが)に持ち替え、「You Got Me Rocking」
演奏後のミックのMCは、「ヘイ、トーキョー、またトーキョーに来れて嬉しいよ。始めての武道館はいかが?」

ミックがジャケットを脱ぎ、「Live With Me」。ここからバックにスクリーンが登場。ボビー・キーズのソロがフューチャーされる。キースはギブソンES-355、ロニーがファイヤー・バードをプレイ。

「どうもありがとう」。ミックがアコースティック・ギターを持ち、「Let It Bleed」へ。ここでもロニーがスライドを披露。

ミックの「この曲はノー・エクスペテーションズ」というMCに続き「No Expectations」が演奏された。ロニーが座り寝かせたスティール・ギターをプレイし、キースもチャーリーのドラム台に座ってプレイしていた。「ロックンロール・サーカス」の時よりも、遥かに安定したボーカルを聴かせた。

「Rocks Off」では、はじめて、コーラス、ホーン・セクション全員がステージに並んだ。

「みんな、サイコー」「かなり昔の曲」と言って紹介されたのは、なんと「Everybody Needs Somebody To Love」
オリジナルと違い、スッタクス的なリズム、コーラスのアレンジだった。ロニーはファイヤー・バード。
演奏後、スクリーンに映った男性の観客に「イケメン」「高そうな服だね?」とミックの日本語MC。

今度はミックはキーボードの前に座り、なんと「Worried About You」が始まった。ツアー中、演奏したのが3回目というレア・ナンバーだ。1コーラス目が終ると、スタンディングで歌ったが、Aメロでのミックのファルセット、「Baby」というシャウト、圧巻だった。ロニーはストラトでソロを聴かせた。

曲は「Midnight Rambler」。キースはレスポールJr.のテレビカラー。ロニーは黄色いかなり発色のあるギターを持っていた。スクリーンの映像は70年代的に加工され、まるで「レディース&ジェントルマン」を観ているかのようだ。

「バンドを紹介します」と言うと、ホーン陣から紹介された。やはり、ボビー・キーズには一段と大きな拍手が贈られていた。コーラスは、ブロンディー・チャップリン、バーナードの順に紹介し、リサを紹介した後には「新しいカツラいいね」と言って笑いを誘った。

チャック、ダリルを紹介し、ロニーを紹介すると長く大きな声援が。それに答えるロニーにミックが「しつこいよ。頭でっかちになるなよ」と言った。「頭でっかち」とは彼の髪型のことだろうか?以前に比べてペッタンコになっているのだが(笑)

チャーリーはいつものように照れ笑い。そして、キースが紹介され、彼のソロ・コーナーへ。

「武道館にこれて最高だね。もちろん、どこも最高なんだけど」というMCに続き、「Slipping Away」が演奏された。
ES-355でイントロだけ弾くと、肩からギターを下ろし、杖のように支え、ひたすら歌に専念していた。
今まで、ストーンズを東京ドームでしか観たことがなかったので、マイク乗りの悪い彼の声はなかなか聴き取りづらかったのだが、武道館ではちゃんと聴くことができた。熱のこもったボーカルで、正直、彼の歌がここまで良かったとは知らなかった。本当に素晴らしい歌唱だった。サックスのティムがキーボードをプレイしたようだが、確認できなかった。

大喝采に、「戻って来れて嬉しいよ」とキース。今度はテレキャスターに持ち替え「Before They Make Me Run」。キースはかなり前屈みになってギターを弾き、ロニーは黒いテレキャスターでソロを聴かせた。

キースのテレキャスターによるイントロに続いて、「Start Me Up」が始まった。ミックは赤いYシャツ。「ユメイカアグロウメンクライ!」と投げつけるように歌っていたこの10数年間だったが、今回はバックボーカル陣が「ユメイカアグロウメンクラァ〜イ♪」とオリジナルに近い歌い方をしていた。ミックの歌い方はいつもどおりだったが。ロニーはサンバーストのストラトだった。

キースはES-355に持ち替え、「It's Only Rock'n Roll」。前をはだけると赤い大きなベロがプリントされた黒いTシャツを着ているミック。この辺りから、「なんだいつもの選曲じゃん」と思い始めたが、次に演奏されたのは、ブルース・ナンバーの「Rock Me Baby」で意表を付かれた。ミックはシャツを脱ぎ、力の入ったボーカルを聴かせてくれた。
ストーンズが現在も現役バリバリのバンドでいるのは、ミックに拠るところが大きいのだな、と実感した。

キースがテレキャスターに持ち替え、「Can't You Hear Me Knocking」。「Midnight Rambler」同様、スクリーンには加工された映像が映されていた。ボビーのソロに続いて、ミックのハープに続き、ロニーが長いソロを聴かせ、その間、ミックはマラカスを振っていた。それにしてもロニーのギター・ワークは素晴らしかった。今回は海外のプレスからも彼のギターが絶賛されているようだ。この曲は明かに後半のクライマックスだった。

「みんな用意はいいか?」というMCに続き、「Honky Tonk Women」へ。スクリーンにはエロアニメが映し出されている。また、今回はチャックのピアノ・ソロにキースはちょっかいは出さなかった。ロニーは黒いテレキャスター、この曲で始めてキースがバック・ボーカルを聴かせていた。演奏後、スクリーンに映った女性客に「カワイイよ。後でどう?」とミック。

キースがサンバーストのテレキャスター(5弦、オープン)に持ち替え、「Tumbling Dice」。後半、キースはかなり前屈みになって演奏していた。

木目のテレキャスターへ持ち替え、「Brown Sugar」が始まった。ボビーのソロはミックがマイクで拾っていた。
以上で本編は終了。

アンコールは「Satisfaction」。すごい紙吹雪がアリーナ後方から吹いている。ミックは青いシャツに着替え、キースはシルバーのメタリックのボディーに赤いネックのテレキャスター。ロニーはファイヤー・バード。ブロンディーが何故か後ろ向きでアコースティック・ギターを弾いていた。

夢のような2時間だった。
音量的に、キースのギターがオフ気味だった。一部ではキースの体調不良説も囁かれた。
そんなことはさておき、私がストーンズを観たのは5回目になるが、過去最高だったのは言うまでもない。


3/12(水) 横浜アリーナ
1.Street Fighting Man
2.It's Only Rock'n Roll
3.If You Can't Rock Me
4.Don't Stop
5.Monkey Man
6.You Got Me Rocking
7.Ruby Tuesday
8.Loving Cup
9.All Down The Line
10.Tumbling Dice
11.Slipping Away(Keith)
12.Happy(Keith)
13.Sympathy For The Devil
14.Start Me Up
15.Honky Tonk Women
16.Satisfaction
17.Manish Boy(Center Stage)
18.When The Whip Comes Down(Center Stage)
19.Brown Sugar(Center Stage)
20.Jumpin' Jack Flash(Encore)


3/15(土) 東京ドーム
1.Brown Sugar
2.Start Me Up
3.You Got Me Rocking
4.Don't Stop
5.Rocks Off
6.You Can't Always Get What You Want   
7.Bitch
8.Can't You Hear Me Knocking
9.Tumbling Dice
10.Slipping Away(Keith)
11.Before They Make Me Run(Keith)
12.Sympathy For The Devil
13.It's Only Rock'n Roll(B-Stage)
14.Little Red Rooster(B-Stage)
15.Midnight Rumblaer(B-Stage)
16.Gimme Shelter
17.Honky Tonk Women
18.Street Fighting Man
19.Jumpin' Jack Flash
20.Satisfaction(Encore)
東京ドーム


3/16(日) 東京ドーム
1.Brown Sugar
2.Start Me Up
3.It's Only Rock'n'Roll
4.Don't Stop
5.All Down the Line
6.Angie
7.Monkey Man
8.Midnight Rambler
9.Tumbling Dice
10.Slipping Away
11.Happy
12.Sympathy for the Devil
13.When the Whip Comes Down(B-Stage)
14.Mannish Boy(B-Stage)
15.You Got Me Rocking(B-Stage)
16.Gimme Shelter
17.Honky Tonk Women
18.Street Fighting Man
19.(I Can't Get No)Satisfaction
20.Jumpin' Jack Flash


3/20(木) 大阪ドーム
1. Brown Sugar
2. You Got Me Rocking
3. Start Me Up
4. Don't Stop
5. Rocks Off
6. You Can't Always Get What You Want    
7. Bitch
8. Can't You Hear Me Knocking
9. Tumbling Dice
10. Thru and Thru
11. Before They Make Me Run
12. Sympathy for the Devil
13. It's Only Rock & Roll (B stage)
14. Let It Bleed (B stage)
15. Midnight Rambler (B stage)
16. Gimmie Shelter
17. Honky Tonk Women
18. Street Fighting Man
19. Satisfaction
20. Jumping Jack Flash (encore)
3/20(金) 大阪ドーム
1.Brown Sugar
2.Start Me Up
3.It's Only Rock 'N Roll (But I Like It)
4.Don't Stop
5.All Down The Line
6.Wild Horses
7.Monkey Man
8.Midnight Rambler
9.Tumbling Dice
10.Slipping Away
11.Happy
12.Sympathy For The Devil
13.Manish Boy (b-stage)
14.Like A Rolling Stone (b-stage)
15.You Got Me Rocking (b-stage)
16.Gimme Shelter
17.Honky Tonk Women
18.Street Fighting Man
19.(I Can't Get No) Satisfaction
20.Jumpin' Jack Flash

♪メンバー紹介

 Daryl JoneS
 Bass Guitar
 Chuck Leavell 
 Keybords
 Bernard Fowler 
 Vocals
 Lisa Fischer 
 Vocals
 Blondie Chaplin
 Vocals,Guitar
 Tim Ries
 Saxphone,Keybords 
 Kent Smith
 Trumpet
 Michael Davies 
 Trombone


♪エピソード

大坂最終日、21日、「Monkey Man」で、ミックとキースの大喧嘩が起こりました。キースがギターを変える前に、キーボードのチャックが曲を始めてしまい、やり直しさせようとしたところ、他のメンバーも続けてしまい、キースはミックに当たりチラしたそうです。


6日(木)、豪州ブリスベーン発のチャーター機で来日した。

成田空港に到着したミック・ジャガーは出迎えた報道陣に「久々の日本? ベリーナイス! ベリーホットなショーをお見せするよ」と疲れを見せることなく熱いライブを約束。ロン・ウッドも久々の日本に「グレイト!」とご機嫌の様子だった。

到着ロビーに姿を見せたのは午後10時過ぎだったにもかかわらず、約200人の熱烈ファンが集結。押し寄せるファンの波で、メンバーの通路を確保するためのロープが外れるハプニングもあったが、大きな混乱はなかった。


7日、東京・目白のフォーシーズンズ・ホテルで記者会見を行った。

予定より1時間15分も遅れて登場した上、質疑応答はわずか15分。それでもミック・ジャガーが開口一番、日本語で「コンニチハ。日本ニ戻ッテ来ラレテウレシイデス」とあいさつすると取材陣から大きな拍手が起きた。

「日本でやりたいことは?」との質問にチャーリー・ワッツが「今、外は雨だろ。まずレインコートを買いに行く」。「自分の墓碑銘にどんな名を刻みたい?」という質問には全員が大ウケで、ロン・ウッドが「オレがちょっと体の具合が悪いって言ったもんだから大げさにこんな質問が出るんだよ」と苦笑い。そのボケぶりにキース・リチャーズが「バカなこと言ってるな!」と突っ込み漫才のような雰囲気に。

パリ録音の新曲複数が未発表のままになっていることや、今回の世界ツアーを今秋に映画化することなども発表。結成40周年を迎えてミックは「中国やインドでも初めて公演するんだ。オレたちもやっと(世界中で)受け入れてくれるようになったってワケさ」と永遠の不良らしくおどけた。また10年後の展望についても「50周年?その時にお会いしましょう」とまだまだ転がり続ける覚悟だった。


♪絵画展も開催

15日から3日間、ギターのロン・ウッドの絵画展が東京ドーム敷地内の「プリズムII」で開催された。各メンバーを描いたものなど、代表的な版画作品30余点や制作中のロンの写真なども公開された。



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