ポール・マッカートニー 来日公演 2002

Driving Japan

2003年4月3日更新

ポール・マッカートニーの9年ぶりの来日公演が実現しました。

私が観たのは、11日、13日の東京公演です。その他の情報は様々なサイトを巡って集めた情報です。その他の情報をお持ちの方は、メールをください。

♪公演日程

11/11(月)  東京 東京ドーム  PM7:00
11/13(水)  東京 東京ドーム  PM7:00
11/14(木)  東京 東京ドーム  PM7:00
11/17(日)  大阪 大阪ドーム  PM6:00
11/18(月)  大阪 大阪ドーム  PM7:00


♪セットリスト

1.Hello Goodbye
2.Jet
3.All My Loving
4.Getting Better
5.Coming Up
6.Let Me Roll It
7.Lonely Road
8.Driving Rain
9.Your Loving Flame
10.Black Bird
11.Every Night
12.We Can Work It Out
13.You Never Give Me Your Money〜Carry That Weight
15.Fool On The Hill
16.Here Today
17.Something
18.Eleanor Rigby
19.Here, There And Everywhere
*. Calico Skies(大阪のみ)
20.Michelle
21.Band On The Run
22.Back In The U.S.S.R
23.May'be I'm Amazed
24.Let 'Em In
25.My Love
26.She's Leaving Home
27.Can't Buy Me Love
28.Live And Let Die
29.Let It Be
30.Hey Jude
アンコール1
31.The Long And Winding Road
32.Lady Madonna
33.I Saw Her Standing There
アンコール2
34.Yesterday
35.Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band(Reprise)〜The End
 ポール1


 ステージ 


♪メンバー紹介

ラスティー ウィックス ブライアン エイブ
ラスティー・アンダーソン(ギター、ボーカル) ポール・ウィックス・ウィッケンス(キーボード、アコースティック・ギター、ボーカル) ブライアン・レイ(ギター、ベース、ボーカル) エイブ・ラボリエル・ジュニア(ドラム)

♪衣装

パープルのジャケットの下に、赤い無地の長袖Tシャツ。黒いストライプのTシャツでした。「Lonley Road」以降はジャケットを脱ぎました。
13日はのシャツは赤地で、裏側が白いTシャツでした。
また、アンコールでは、「no more land mines」とプリントされた赤いTシャツを着ていました。


♪コンサート

11日は、前日行なわれた日米野球の影響で、会場時間が1時間10分遅れ、開演も30分遅れました。
とにかく、入場するまでが大変でした。13日は定刻より10分遅れでスタートしました。

ポールが観た夢を再現したプレショーが始まります(20分程)。ステージ中央のスクリーンのシルエットにへフナーのシルエットが写され、へフナーを抱えたポールが登場しました。そのまま「Hello Gooodbye」でショーはスタートです。
客席にはお香が炊かれていたようです。

「JET」の後、「オー、東京、みんな元気かい?」と日本語が飛び出しました。大阪では、「オオサカ、モウカリマッカ?」だったようです。

また、初の試みとして、スクリーンに同時通訳が映されるのですが、タイピングが間に合わず、笑いを誘っていました。「ライヴでやってることを証明しよう」と言い、Dog slept on the bananaと発言し翻訳させてました。13日には、rabbit runs up the hillとも言っていました。

「Getting Better」「Let Me Roll It」ではレスポールを弾きました。「Getting Better」は今年までライヴでやったことがなかった説明し、日本語で「今年まで」と言いました。14日はイントロをやりなおし、1コーラス終わるとすぐに「Getting Better So Much・・・」と歌いかけてしまうというミスがありました。

「All My Loving」では、ウィックスはアコースティック・ギターをプレイ。1コーラス目のAメロはラスティーとユニゾンで歌い、2コーラス目の高音部は、ブライアンが歌いました。

「Driving Rain」の前でジャケットを脱ぎ、「みんなは素晴らしい、これは新しい曲」と日本語で紹介。

「Your Loving Flame」 でピアノに移動している間、ドラムのエイブにMC(日本語で「ロックするぞぉ〜」)を担当させた後、「これは大切なヘザーへの歌」と日本で紹介。

アーコースティック・コーナーでは、「キミ達とボクだけだ」と言い、ステージにポール一人になりました。ギターはマーティン。

「Black Bird」の前のMCでは、黒人差別問題に触れ、日本語で「人権問題!」と発言。13日は歌詞を間違えてしまいました。「ボード」に気を取られるんだと言っていましたが・・・

「You Never Give Me Your Money」では、サイケデリックに塗装されたマジカル・ピアノが登場。

「ヒア・トウディ」の前には、「みんな、親友のジョンのために拍手を!」と言い、ドームが割れんばかりの拍手が起こりました。日本語で「ジョンとぼくの対話」と紹介されました。

そして、ジョージからもらったというマーティンのウクレレに持ち替え、「みんな、ジョージがウクレレが得意なのは知ってるよね?ジョージの家に行くと、はいどうぞ、って言って、ウクレレを渡されるんだ」と言い、「Something」を歌いました。歌い終わった後、「ジョージは違うよ、そうじゃないよ、って言うだろう」と言い、すごく早いテンポで演奏して笑っていました。

「Here, There And Everywhere」「Michelle」では、ウィックスはアコーディオンを担当。大阪公演で、「今日、 特別に演奏する曲」と紹介されたのは、アルバム“FLAMING PIE”から、「Calico Skies」。13日、「Michelle」前のMCでは「フランスに行こうか?」と日本語で言いましたが、間違えて「Driving Rain」の前の言ってしまいました。 それを気にしてか、演奏後にもう一度「フランスに行こうか?」と発言。また、この曲のみ、ポールはマーティンのJ-18というギターを弾きました。11日にはすぐにギターから音がでなかったようで、この曲の作曲秘話を聞かせてくれました。

「May'be I'm Amazed」でピアノに移動する間、今度はラスティーにMCを担当させました。彼は記念撮影だと言い、客席をカメラで撮りました。(13日には日本語で「写真」と発言)

「My Love」の前では、「リンダ」のためにと発言。

「She's Leaving Home」 はライヴ初登場の曲。曲前のMCはウィックスが担当。「She」「Is」「Leaving」のファルセット部分はエイブとユニゾンで歌いました。「Can't Buy Me Love」は、今回はへフナーをプレイ。

「Live And Let Die」 前のMCは、ブライアンが担当。「手を上げろ!」と3回言いました。いつものように、火花が炸裂。演奏後、ポールは心臓に悪いから止めてくれ、というようなジェスチャーをしてました。

「Let It Be」は、イントロ付きで演奏。

「Hey Jude」では、再びマジカル・ピアノが運ばれ、大合唱で本編は終了。

アンコールで、日の丸の旗を振りながら登場。ウィックスは小さなユニオン・ジャックを振っていました。
再び、マジカル・ピアノの前に座り、「The Long And Winding Road」。曲が終わると、「まだみんな元気かい?」と日本語で発言し、「Lady Madonna」へ。へフナーの持ち替え、「I Saw Her Standing There」で1回目のアンコールは終了。東京最終日の14日には、4人の観客が舞台へ上げられたそうです。

2回目のアンコール、「Yesterday」はオリジナル・レコーディングでも使用したエピフォンのテキサンをプレイ。
曲が終わると、「もうみんな帰る時間だ」と言い、眠るジェスチャーをしました。13日には客席から「No!」のコールに、「Oh,Yes!」と言い返していました。レスポールへ持ち替え、「ボクの素晴らしいバンド!」と紹介。「Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band(Reprise)〜The End」で、プレショーから3時間近いライヴは終演。13日の「Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band(Reprise)」では、「We'd Like To Thank You Once Again」のところで「Thank You!」ではなく、日本語で「アリガトウ!」と言いました。

メキシコ・ツアー以降、「Freedom」は演奏されていません。

大阪公演のMCでは、「毎度」や「もうかりまっか?」を連発していたそうです。


♪感想

正味2時間半のステージ。半数以上がビートルズ・ナンバーで構成されていましたが、私が観たのは紛れもなく、現役ロックン・ローラーのショーでした。初の試みという同時通訳は、ショーの流れを遅らせてしまうという問題点がありましたが、13日には良くなっていたので、今後は、問題はないことでしょう。


♪エピソード

ポールとヘザーをのせた飛行機は、定刻より1時間7分遅れ、午後17時32分に成田空港に到着しました。2,000人を越えた出迎えのファンが待つ到着ロビーに18時20分すぎに姿をあらわし、ビートルズ・クラブ代表より花束が贈られた。到着ロビーは押し掛けたファンにより騒然となったが、ポールとヘザーは無事ホテルへと向かいました。 成田

11月10日のポールとヘザー、バンド・メンバーの1日は以下の通り。
ポールとヘザーは昼すぎに外出し、東京ドームの近くにある小石川後楽園で散策を楽しみました。公園ではハゼノキがすでに真っ赤に紅葉していた。夜は、歌舞伎座まで出かけ、「鞍馬獅子」を鑑賞しました。


11日、楽屋に都立北園高校の生徒を招待し、男子生徒のギター伴奏で「Yesterday」を合唱したそうです。
高校生

12日、ポールとヘザーは高尾山まで行き、薬王院でお参りしたそうです。

14日、はビートルズ・クラブの会員を招待し、「Blackbird Singing」の朗読会が企画されていたのですが、結局、中止になっています。

15日、京都・金閣寺を“貸し切り”で観光しました。ポールは午後4時38分着の新幹線のぞみで京都駅に到着するなり、疲れも見せず妻ヘザーやスタッフとともに京都市北区の金閣寺に向かいました。京都入りはプライベートのため公表されていなかったが、駅には熱心なファン50人以上が待ち受けたそうです。

16日もへザーと京都に滞在しました。金閣寺を訪れた15日に続き古都でつかの間の「新婚旅行」を楽しみました。
夫妻は前夜、京都市中京区の料理屋旅館に宿泊。この日はうわさを聞きつけたファンや近所の人ら約100人が集まりました。正午前、ポールが玄関に姿を見せると声援が飛んだ。ボディーガードの緊張感とは対照的に、上機嫌のポールは両手を合わせて上下させる「押忍(オス)」のあいさつで、声援にこたえていたそうです。

ポールは夕刻、大阪公演(17、18日、大阪ドーム)のため京都から移動しました。午後7時前に大阪市内のホテルに到着。京都で大好きな日本文化を満喫したポールが17日、18日、大阪のステージに初登場します。


4月の米国から始まったワールドツアーの来場者が、18日の大阪ドーム公演で100万人を突破。100万人目の観客にポールから車など記念品が手渡されました。

幸運が舞い降りたのは熊本市龍田の郵便局職員、吉田耕さん(54)と、大阪府藤井寺市に住む長女の作業療法士、晃子さん(26)。耕さんの影響でビートルズを聴いていた晃子さんが、父親を誘って来場したそうです。

開演前、楽屋そばで直筆サイン入りの記念プレートと、発売されたばかりのライブアルバム、日本製の乗用車をプレゼントされた。ポールから「ラッキーガール」と握手された晃子さんは頬を真っ赤に染め「来て良かった」と感激されていたそうです。
100万人突破


19日正午、大阪・泉佐野市の関西国際空港から、ヘザー・ミルズとともに、英国・ロンドン行きのJAL421便で帰国しました。

上下黒のスーツに身を包んだポールは、この日午前10時50分ごろ、黒色のリムジンで到着。同空港には、別れを惜しむファンが約300人詰め掛け、ポールも、右手を大きく上げて、「日本では素晴らしいコンサートができた」と手を振ってこたえました。

滞在中は、ヘザーと京都観光で金閣寺を訪問したり、自身初の大阪公演を行うなど、公私共に有意義な時間をすごしたようで、この日も終始笑顔がこぼれていました。

そして搭乗口では両手を胸の前で軽く合わせて合掌。「おおきに、ありがとう。さよなら」大阪弁を交えて、最後のメッセージを残し、日本を飛び立って行きました。

ありがとう、ポール!
メールをくださったみなさんも、ありがとうございました。
さよなら1

さよなら2


また、ポール・ファンには、「バンド・オン・ザ・ラン」のジャケットでおなじみの米の人気俳優ジェームズ・コバーンさんが16日(日本時間19日)、心臓発作のため米国・ロサンゼルスの自宅で死去しました。ご冥福をお祈りいたします。


来日公演の好評を受けてか、「Back In The U.S.-Live 2002」が15日付けのオリコンのデイリー・チャートで3位を記録しました。(ジョージの「Brainwashed」は4位)
11月25日付けウィークリー・チャートでも前週の25位から、4位へ大きくアップしました。
12月11日には、「ライヴ・アット・キャヴァーン」のDVDがパッケージを変え、値下げ再発。
また、「Back In The U.S.-Live 2002」のDVDも、12月26日(再延期になっています)に発売されました。

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back in the us


元旦、1月1日(水)、AM1:45〜3:40、アメリカ公演「ポール・マッカートニー ドライヴィング・USA ライヴ」が放送されました。(どうやら関東地方のみのようです)。DVDと同ソースでした。


新しいライヴ・アルバム、リリース

ポール・マッカートニーの新しいライブ・アルバムが、春から始まるヨーロッパ・ツアーに合わせてイギリスで3月17日に、日本では3月29日にリリースがされました。
タイトルは『バック・イン・ザ・ワールド』で、、曲目は基本的に『バック・イン・ザ・U.S.―ライヴ2002』と同じですが、「バニラ・スカイ」「C・ムーン」「フリーダム」のが姿を消し、代わりに「カリコ・スカイズ」「ミッシェル」「幸せのノック」「シーズ・リーヴィング・ホーム」が収録されます。また、「ヘイ・ジュード」は新たなミックスで収録予定。「カリコ・スカイズ」は大坂公演からです。
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バック・イン・ザ・ワールド

また、3月から始まったヨーロッパ・ツアーの曲目は、
Hello Goodbye
Jet
All My Loving
Getting Better
Coming Up
Let Me Roll It
Lonely Road
Driving Rain
Your Loving Flame
Blackbird
Every Night
We Can Work It Out
You Never Give Me Your Money/Carry That Weight
The Fool On the Hill
Here Today
Something
Eleanor Rigby
Here There and Everywhere
Calico Skies
Michelle
Band On The Run
Back In The USSR
Maybe I'm Amazed
Let 'Em In
My Love
She's Leaving Home
Can't Buy Me Love
Birthday
Live and Let Die
Let It Be
Hey Jude
Long And Winding Road
Lady Madonna
I Saw Her Standing There
Yesterday
Sgt. Peppers Reprise/The End
で、日本公演に「Birthday」が加えられました。



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