ぱるこ@西新JAJA

2001・01・09
ぱるこ@西新JAJA


4年間、いわゆる、バンド活動というものから遠ざかっていた。久しぶりと言うには
あまりにも時間が経過しすぎている。
僕が最後にJAJAに顔を出したのはいつの事だっただろう。おぼろげなる記憶をたどり
つつ、西新へと向かう。地下鉄の改札をくぐり、見慣れた商店街を通り抜ける。
狭い路地に光るブルーの看板。変わっていない。

JAJAを訪れたのももちろん4年ぶり。勝手を忘れていた僕は、かなり早く着いてしまっ
たようだ。恥ずかしながら、いわゆるJAJA時間というものを忘れてしまっていた。
JAJAに着いたのが7:30。ライブが始まるまでに、ビールを空け、さらに焼酎のロッ
クを二杯やるはめになる。

今日、僕はぱるこを観にやってきた。

ぱるこを観るのもかなり久しい。というか、生でライブというものを観るのもしかり。
生で観るものだから「ライブ」なのだが。

僕は、昔からだが、ボーカルの歌詞というものを努力して聴かないたちだ。
自分の耳に聞こえてくるものをボーカルなり、ギターなり、ベースなり、太鼓なり、
とりあえずアタマにぶち込んで、音楽というものを聴いている。
だから、「この歌詞いいよな。」とか、曲名などを言われても、返答に窮してしまう。
塊としての音を聴いているといった方が分かりやすいだろうか。

ぱるこは、まさに、音の塊だった。JAJAの隙間という隙間を支配していた。
驚くなかれ、たったひとりで、だ。

2曲目、昔聴いたことのある曲。(後日ぱるこ氏からのご指摘で、鋼:はがね。とい
うタイトルであることが判明。ぱるこ氏、お手数おかけしました。すいません。)
打ち上げでぱるこ氏は昔の曲のうけがいいのはどうしたものか、とおっしゃていた。

これはぱるこ氏の経験とテクニックによるのだろうが、この曲ほど、レンジの幅の広
い曲もないと思う。ヴォリュームの押し引きで客を引き込むっていうのは、わかって
いるのだが、誰しもがやれることではない。自分の作った曲を長い年月をかけて知り、
かつ、ボーカルとしての表現力が伴って、はじめて様になるものだと僕は思う。


最後の曲。「親愛なる君のために」皆が手をたたく。

今日、久々にぱるこを観ることが出来て、本当に良かった。心底そう思えるライブ。

打ち上げが終わり、僕に「ありがとう」と言うぱるこ氏。
こちらこそいいライブをありがとう。(青堀)