FOUR THE MG
2001.02.18
<SUN>@DRUM参

    

FOUR THE MG。僕が初めて観るバンドだ。簡単なプロフィールを。メンバーは井久保博康(vo&G)、佐々木雅一(G)、柴田剛志(B)、藤枝聡(Dr)の4人。結成は2000年2月でちょうど結成1年を迎える。4人とも福岡大学フォークソング愛好会出身だ。これまで福岡市内のライブハウスを中心に活動を展開、
その実力が認められFM福岡の福岡パラダイスがプロデュースしたオムニバスCD
「fm(fukuoka music)」にも参加。その発売記念ライブを2月10日に終え、その後のニ発目のライブである。ちなみに会場のドラム参は初出演だそうだ。オムニバスCDに参加し、自主制作のテープ・MDもあるが、それらを聴くことなく会場へ。このような場合曲そのものの善し悪しの判断はなかなかつきにくい(僕の場合)が、その分聞く方も一発勝負・ライブ勝負というスリルを味わえる。開演前メン
バーと軽く挨拶。つい先頃、Bの柴田が開設したFOUR THE MGのHPの存在を知る。やはりinternet、HPはこれからのバンド活動において重要なツールとなりうる。
 当日4バンド出演のトリにFOUR THE MG登場。一曲目からガツンといく!!へヴィグルーブと疾走感とスペーシーな雰囲気を持ち合わせた曲。このバンドの持ち味をふんだんに採り入れた曲だろう。確かにへヴィグルーヴはバンドの大きな要素だ。しかし一曲まるごとそれでゴリ押しでいくのではなく、緩急・静と動をうまく取りまぜている。それによって曲に奥行きが生れる。この点が前に出演したバンドとの大きな違いだった。
 そして2曲目、架空地図。なぜだかこの曲で泣きそうになった。良く分からんが。でも1曲目とまるで別の顔を見せられた気がした。サビのところなど、コード弾き一発のぐわーん!!といった感じなのだが、そこにナイーブな面が見えた。
 3曲目。これまた前出の2曲とは異なった表情。浮遊感漂う曲で、どこかへ連れて行ってくれそう。4曲目は再び疾走感あふれる曲。1曲目の時も感じたが、リズムが走るというのでなくてホントにバンドが動いているのを感じさせる。単に8ビートを
叩いたり、弾いたりするのと違いって、ここにもこのバンドの力量の高さを感じた。その後、はっきり言ってよく憶えていない。引き込まれていた。よって全7曲でライブは終了した。プロフィールで述べたが平たく言えばどこにでもいそうなシンプルなバンド形勢だ。しかしそこから紡ぎ出される音はたとえ物理的には歪んだ音であっても様々な感情をもっていた。例えば、最後7曲目の風シアターのギターリフ。僕はこのリフに焦燥を感じた。彼らが目指すものは時間軸を感じさせない様々な表情を持った音世界ではないだろうか。事実、日曜の夜のライブという事実を忘れさせるほどのものがあった。正直、歌詞が良く聴きとれなかったのは否めなかったが、ライブ後購入したテープに添付されていた歌詞カードを見ると「旅」、「道」といった言葉が目に付く。これは僕の勝手な解釈だが、上述音世界の構築のため、彼らは旅を続けているのだろう。また新たに「音に酔えるバンド」に出会えた気がした。次の展開を期待している。

 一つ余談を...。当日のFOUR THE MGのライブの際、照明と曲とのマッチがすばらしかった。照明も演出の一つに過ぎないのだが、バンドがカッコ良ければ、照明も使いようでそれこそすばらしい演出になるということを知った。あとテープ・MD・CDも発表しているけど、ライブと音源ではこのバンドの場合、聴こえ方がかなり異なるので、どちらも体験してもらいたいが、ぜひライブを!!...という気持ちである。

2/18(SUN) atDRUM参

1.Libero Man
2.架空地図
3.蒼く塗った空
4.流れを知る人
5.カーブ・ドライバー
6.次、桜
7.風シアター
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