THE YELLOW MOKEY

mekarauroko8@大阪ドーム
2001.01.04

21世紀はじめのLIVEが活動休止LIVEとは・・・・
俺は、バイトを休み、ギリギリ迷ったあげく行くことに決めた。
97年ALBUM『SICKS』
というROCK史上に残る名作を出し、その後初のアリーナツアーでは1ST2ND ALBUM中心というファンの期待とは裏腹のLIVEを行い、夏のレッチリ、レイジに挟まれた第一回のフジロックでも、大雨の中敢えてコアなナンバーで勝負するという、ストイックな活動を見せ、業界から大きな評価を受けた。その後初めてのスタジアムツアーでは、マスターピースでのLIVEを叩きつけて、バンドが大事にしてるものをまざまざと見せ付けてくれた。その秋には休むことなくレコーディングに入り、98年から99年にかけて100本を越えるツアーを敢行!
このツアーのタイトルは、皮肉にもパンチドランカー!俺の大好きな、あのGROOVERSもCHARGED!というアルバムを出したが、両者とも疲れきっていた。内容も、どこか俺にとって似ていた。それは、嫌いじゃないけど、前向きではなく、どちらかといえば憧れだったりルーツに走ったアルバムだった。そしてシビアに言えば、惰性で作った?勢いのまま?といった感じである。今思うと俺がイエモンを知ったのが、ROCK IN ON JAPAN
主催のLIVE告知であった。「THREE DOG NIGHT!」マルコシアスバンプ VS GROOVERS VS THE YELLOW MOKEYであった。
これも皮肉である。その後イエモンは、名作「ジャガーハードペイン」をリリース。それは、一発で俺の心を打ち抜くものだった。

 話がそれたが、そのPUNCH・・・ツアーで本人達は、疲れに気づいていた。最近の雑誌のインタビューからもそれが伺えたし、俺達もどこかで、気にしていた。そんなイエモンは、99年秋にNEWSINGLE【バラ色の日々】をリリース!それからの4シングル初の外部からのプロデュースを迎えてのもので、音に厚みが出ており、特に『SHOCKHEARTS』これは完璧に昔のものでバンド名にこの名前を付けた意味みたいなものを再確認できたものだった。そしてアルバム【8】は最新式のイエモンだったし、名実ともに日本を代表するバンドにのし上がった。その後の突然の活動休止宣言!意外だったし、どこか、やはりという感じだった。



それを受けてのLIVE!21世紀初のLIVE!俺は、朝6時に起きBBSのRESをうち、そのまま出発!
快晴!もう、雨男とは言わせない。JALのジェット機は雲の上に・・・あたり一面の雲。西遊記みたいに神秘的は風景!
俺は今確実に日本の上空にいるという不思議な感じ!前日に作ったイエモンテープを聞きながら・・・
そして、1時間ばかしで関西国際空港につく!まだ10時前!
そして、観光をしようと思ったが、結構寒い。今はやりの南港地区に行く予定を変更し、昼飯を探しに南海鉄道に乗り、難波へ。(写真は、くいだおれと心斎橋)

                       

しばし、人間ウォッチングをしていると、こっちの若い奴らは、自己主張がはっきりしてる。帽子やサングラス髪の毛、着る物。お金がかかってるわけじゃなく、自由さがある。さすが、商売と芸の街だ。そして、街に出るとやけに金券ショップが多い。今、はやってる者が誰でもわかる。
ラーメン屋がやけに受けている。その名も金龍ラーメン。食べる気がしない。たこ焼きかうどんを食べたかったが、行列が多いため出来たばっかりの店らしいたこ焼きに入り、食べた・・・・・・。ノーコメント。時間を見るともうあまりない。いざ
ドームへ!



ドームに着くなりビックリした。
周りの店が皆BGMでイエモンを流している。「アバンギャルドで行こうよBABY!」ウンーーーーーーー泣けてくる。さすが商売上手。ムードばっちし。そしてなんと行っても地下鉄全車両といっても良いくらいイエモン客で、昔俺が行ってた都久志会館時代の
イエモンファンみたいなイエモンの服装を真似したケバケバシイ・ファンが多い。よい!そうでなければ。イエモンがアリーナーに移行した頃バカなファンが増えた。MCを最後まで聞かなかったり、GLAYみたいに意味不明の踊りをしてみたり、だけどあきらめずに来続けて良かった感じがした。当然こっちで言えば、ホークスタウンだったり、シーホークだったりするような所が、大阪ドームにもあるが、そこでもイエモンが流れてる。
そして、このHP用の写真=看板や機材車をとるためにドーム周りを寒い中歩いていると、吉井の声が聞こえてくる。マジで・・・

          


                  

しかも懐かしい・・・・BLUESK−−−−−−Y!TRU−−−−−−−EMIND!をこれはEMMAとの共作
【空の青と本当の気持ち】
そしてその後『JAM』が聞こえてきた時点で、これは凄いことになる!と確信した。いよいよドームに入る。さっきのたこ焼きでは足りないので、
ケンタを買い込み、グッズコナーへ。ここでもアルバム8が大音量で・・・・T−SHIRT,パンフ、ピンバッジ、カレンダー、携帯ストラップを買った。もう買えない可能性が合ったので。<通販でも買えるけど>そして中に入ると・・・・・・わあー凄い!やっときたな!イエモン。マリノアで、大観衆の中やってるイエモンを見て、よかったねー売れて!と思ったけど、ついにDOME!シンプルなステージに8を型どたような電光掲示板の中に大型ビジョン
がある。後でわかったが、
4万2千人満員札止め。開演時間までは、あっという間だった。その瞬間をBBSに携帯で打ち込み、待機。
席は、一塁側上段のEMMA側。全体は見えないけど、メンバーは見える。よし来い!

1曲目は何だろう。いつものメカラウロコでは普段やらない昔の曲をやり、バンド結成年数をタイトルをつけるのだが、8というタイトルを8年目でもないつけているのだからALBUM(8)中心だろうけど、年末もMUSICSTASIONでは服が古着みたいに戻っていた。さーどんなLIVEをやるつもりだ!


アナウンスが聞こえる。10分押しで、SEが流れる。いつも凝ったSEだが、普通だ!
いつのまにかメンバーはいた。
コンピューターの音。これは、
1曲目は・・・「ジュディ」EMMAはFIREBIRD!吉井は黒のコートに中に銀が見える。【8】モード。
それも今日がいわゆる解散とか休止とかメカラとか、そんなものは関係ないんだ!という感じで、あくまでもクールにやっている。
よし!そうでなくては困る。アルバムの曲順通りに 
【サイキックNO9】へ 吉井がGUTARを捨て、
蟹股で歌う。
言葉の羅列が続くこの曲!イエモンの真骨頂でもある。2曲目が終わると吉井が喋り出す。

<今日はあまりしゃべらない。ドームは時間の規制がある。>

そうドームは、野球でも10時以降は鳴り物禁止など規制が多い。

<色々あるけど今日はよろしく>

と、すかさず8のナンバーを2曲続ける。周りからのブーイングも聞こえる。でも決意が伺える。
そして最近LIVEの定番
【TVのシンガー】【ILOVEYOUBABY】これはファンサービスだろう。アレンジも少し違う。しかもこの曲から大ビジョンに吉井が映し出され観客の歓声が上がるが、笑っていない。ILOVE・・・・・の関しては、サビは歌わず流す感じでかっこよいし、最後のアレンジも違った。
少し、間があいて何も言わずPLAYしたのは
【GIRLIE】この曲は映画のタイアップがついた密かな名曲でアレンジも皿とは違う。
<ガーリ>と何度も叫ぶ!俺の鳥肌も彼らのアレンジも加速していく・・・そして曲が終わるところ吉井だけが演奏を止めない。GUITARを鳴らしつづける。ん・・・・・この展開。ど?どっか?どっかで?大ビジョンに吉井が映し出される。不適に笑っている。目をひん剥きながら・・・俺は、<よく見とけよ!今日は、こびは売れねー。自分自身の勝負なんだ・・・・・>というまなざしに見えた。吉井の長いGU.から入るといえばこの曲。
【天国旅行】3!4!やべー。涙が止まらない。やべー。SICKSの中の名曲でこの曲を聞くために、最近はLIVEに行っていたのに、すっかり意表をつかれた。こんな曲から攻めてくるのか?まだ前半だぞ!しかもさっきまでブーイング気味だったファンがまじめに聞きだし、皆泣いてる。さすが、大阪だ。
よく福岡のファンは、熱しやすいが、冷めやすいと言われ、BAND側が怒り出すシーンも何回も見たことがある。でも大阪は、しっかりと応えるべきとこは応えている。流れではなく皆それぞれのスタイルで踊ったり、歌ったりしてる。まぁー全国で今回たった2個所しかないのも手伝っているのだろうが。
そして、その後が圧巻だった。次の曲は
【カナリア】明るい曲で、詞もネガティブだが希望が持てるこれも真骨頂である、8からのナンバー。
シーンとなったファンの前で今度は、おどけて見せる吉井が好きだ。彼の意外な一面として、アンジーの水戸華之介との交流がある。
この流れは、まさしくそれだ。そしてまだ止めずしかもDRUMアニーにカウントを急かして入ったのが、
【ROCKSTAR
走り回る。しかもまだ止めない。今度はGUを持ち叫ぶ!【SWEET&SWEET】これも比較的に新しい。やる必要があるのか?でもこの曲はGソロを二人で弾く。なるほど。今次のステっプを模索しているのだろう。今日の吉井のgは、レスポールのSLIDERSのハリーとかがよく持つショートスケール?6曲連続のストイックな今回のもっともの見せ場である。そして、やっと吉井がしゃべりだした。しかもいつも笑いを狙ったMCなのだが、トーンが違った。
ここで話された内容は、どの雑誌にもしゃべってないものだった。
【去年の3月、俺と同じ歳のある業界の人間が死にました。その男は、かなり有名な人で、これからのROCK界をくつがえそうとしていた人で・・・・・・その人がこの曲と心中してもいいといってくれた曲があります。今回、この曲を一番歌いたかった・・・・・・
前奏で客席が沸く曲で・・・・多分この人は、コロンビア関係の人ではないかと思う。ミッシエルガンも去年のフジロックで哀悼を示していたので。コロンビア時代の事実上最後<SPARKは契約があまっていたために出されたもの>のシングル。
【JAM】
だから最後にリハをやっていたのか。何も言うことはありません。それから新旧の王道なナンバーが続く、BURNを聞きながら会場を見渡す。皆踊っているというより繋がっている。怒涛の6連発の後のMC後のJAMそして・・・。パールは初めて生で聞く。大声で歌った。歌詞を文字って吉井が叫ぶ。<大阪よ!負けんなよ!>そして公式的な皆が待っているコメントを吉井が喋り出す。
<いろんなことで騒がせて申し訳ありません。あまりステージ上で言っても何なんだけど、とにかく難しいかもしれないけど悔いのない充実した21世紀にしよう!そして、力をつけて必ず帰ってきます。>
鳴り止まない本物の拍手が終わらない。吉井がしゃべりだそうとしても鳴り止まない。やはり解散を選ばなくてよかったみたいな気がしたような一瞬でした。その後やっと、やりますと淡々と歌いだしたのは【峠】
力強く歌うわけでもなく自信持って歌っている。
これでステージが終わる。アンコールの嵐。これはかなり満足したようなムードが漂う。しかしなかなか出て来ない。なかなか・・・・・

突然スポットライトが後ろに向けられる。なんと後ろからメンバーが、客席を縫うように入ってくる。
そういえば、西宮球場のときと一緒か?
人生の終わり?ステージ中央から伸びた長ーい花道にセッティングされた場所=客席の真中で
【メロメ】そして、曲の後半吉井がステージを指差す。そうまさにメカラウロコ!フルオーケストラ。そして【PEARL LIGHT・・・】が演奏される。いろんなシーンが蘇る。余韻もないうちに叫ぶ!【暁に果てるまで。悲しきASIANBOーーーーーーーY!】特効が、爆発!一気に盛り上がるが、これが来るということは、あまりもうアンコールはないぞ。いーや踊れー!といわんばかりに・・・そして、にくい演出が!吉井が、今日はじめて中央の花道の先まで走っていった時、大量の紙ふぶきが噴出し、舞う。GUITAR側もBASS側も。まるで雪のように!吉井が見えなくなるまで。そして、ステージに帰る吉井の背中がビジョンに映し出されたが、何か淋しそうだった。そして2回目のアンコール何も言わずに【BRILLIANTWORLD】最高なー世界へ!吉井が強く歌った。<今日も生きてるかを>とそして、これといった挨拶もないまま、原点を!と言って。【WELCOME TO MYDOG・・・】でおわった。客席からもブーイングがこだまする。ちょっと尻つぼみだった。

全体的な感想として、吉井のやりたいことはわかったが、特に菊池弟は元気なかったし、吉井との絡みが少なかった。ヒーセも親父を亡くしたというインタビューを読んでから、心配である。痩せている。インタビュー通り仲はよいけど・・・・・て感じだった。とりあえず休んだ方がよいし、今だけで言えば吉井はソロが見てみたい感じだった。EMMAの音作りが変わっていたのも変化だし、Gソロも違っていた。メンバー紹介も短かった。
後、かわいそうだったのが、何せ初DOMEだからモニターがイヤホンだったのでよく外れていた。8日の東京ドームが楽しみ!



SETLIST


ジュディ
サイキックNO9

MC
STONEBUTTERFLY
DearFeeling
TVのシンガー
I LOVE YOU BABY

GIRLIE
天国旅行
カナリア
ROCKSTAR
SHOCKHEARTS
SWEET&SWEET
MC
JAM
BURN
SUCK OF LIFE
バラ色の日々
パール
MC


EN-1
メロメ
Pearl light of Revolution
悲しきASIANBOY
EN-2
BRILLIANTWORLD
WelcomeTo my doghouse