TOMMY&AJI@ブードゥーラウンジ
20030711

ハンドクラップカーニバル
あいうえお
サンザンサンバ
トワレテイル
YOU&I
OH!GOD
FEELING

なぜかトミアジのライブを見に行くと雨である。
でもライブ終わって外に出ていると晴れているのはなぜ!
さて本日はライブ会場はVOODOOLAUNGEということでバイト先の真裏なので
速攻行くとまたいつものようにトミアジの2人としばし観覧する。

この会場は普段はDJやおしゃれ系のイベントやもちろんロックなイベントもあるが
どっちかというとロックな箱ではなくどっかコンセプチャルな場所で、
ジャングル風のファミレスみたいで、ミラーボールがぐるぐる廻ったり、スライドショウが映し出されたり、
でもトミアジに関しては、かえってマッチしている部分がある。

このユニットの特徴はそこである。たとえ老人ホームであっても、ディスコであっても、
弾き語り専門の箱でも、野外でも、ロックスペースでも、どっかマッチする部分がある。
っていうかそれが隊長の意図するとこである。
楽しいことをする為には、準備が必要なのがわれらのルールであった。

21時から一番目と聞いていたが、全く始まる気配がない。
21時20分過ぎやっと一番目が始まる。フュージョンぽいソウルバンド。
隊長曰く、ファズソウル?とかいいながら
どっか首をかしげていた。確かにうまいしSAX二人も入っているので
まとまっているが、やはり私表情やその人から出る熱が見たいのであるが
どっか事務的に見える。そんなことはないのであろうが・・・
感じない。このジャンルに関しては、凄いグルーヴを感じてもたちません・・・・

そんなことを思いながら、またアジさんと話しながら、二人は準備に行く。
もう隊長はこの時点で3杯目。そそくさとトイレなどを済まし、席に戻ると、
この日の対バン(終電で見れないが)DR.TOSH<EX:BOGUMBOS>さんが見えた。。
すると一番目はほぼ私服であったが、もう隊長は衣装に着替えている。インド人みたい。

アジさんもセッティングを終えるとすぐに顔にペインティングを施していた。

始まるとすぐにムードが一変した。
アジさんのジャンベが始めるとそれは大きな何かの足跡で
ギターを隊長がかき鳴らすと、それはまるで砂煙を大きく抱いた風のように、トミアジのショウの幕が上がる。
アジさんが一発一発気合のリズムを入れる。それを感じながら隊長は、声明文を発表している。
<ハートのレベルを上げろ!>と。嬉しい限りなのは
我がRRJとトミアジは、切っても切れない関係であるが、2年前我らの企画に出てもらったとき、冨重貴裕、中尾良雄という
個人名義で出演を依頼した。その時にお互い忙しいスケジュールをぬって新曲を披露してくれたが、
その1曲でもある。
私このユニットを一度もワールドミュージックや、弾き語りユニットなどと思ったことがない。
アジさんは全く持ってパンクである。山口洋とか頭脳警察のを見るような目で見てもらいたい。
でもしばし見ていると格段に失礼ながらうまくなっている。っていうかあまり使いたくない言葉であるが、魂が伝わってくる。
会場を一気にしめていく。

やはり全国ツアーを終え、只今九州ツアー中ということもあって、隊長の歌い上げ方も一曲目からよく声が出ているし、
もうどんな場所であろうと、来てくれているファンを信じているし、それをファンも分かっている。

会場は一変し、多分トミアジを知らない人も悪い気はしなかったと思うほど、笑顔で会場を盛り上げる。
そして2曲目。<あいうえお>この曲は6月福岡のラジオ局KBCの番組で推薦曲としてONAIRされていた、
トミアジ的には最新シングルという感じの曲。曲調は、サルサテイストが織り込まれており、私が一番注目している歌詞は
<君が忘れた置き去りのパワーを もらうぜ!もらうぜ!あげよう!>という一説である。まるで10代の餓鬼のように、もらうぜ!
とロック的な挑発を見せ、この歌詞の最後にもあるように、取り返しの付かない扉を開けてあげようとも言っているが、トミアジ的にもこの挑発は、新しいもう戻れない一歩であると思っている。そしてらしいのは、あげようということによって自分のあげるのか、それともあなたのをもらってそれをまたあげるとでも言うのか!それを連発で問いかけながら、しかもリズムはサルサ!南国である。そしてアジからはこんな言葉が・・・<お元気ですか?楽しんで行こうよ!>って・・・
隊長はしかも気楽に行こうといわんばかりにカズーで、ホンワカ振りを演出している。

そのまま3曲目に突入する。

そうかと思うとこの度のニューアルバムに置いての、新しい扉と私解釈している、メッセージ曲<トワレテイル>。
これCDを聞いてもらえば分かるが、コワレテイルに聞こえた人も多いと思う。
トミアジは非常に言葉を大事にいるし、民族楽器を使うことによって、音にもかなり気を使っている。
されはサンプリングではなく、実際に自分の手や口でそれを独自な解釈で表現している。
この曲も時代的なことと世代的なことと対比させながら、トワレテイルとカタカナ表記で印されている。
時代がめまぐるしく変わっている今、そしてこの時代になって戦争が起こる今、そう何でもできると勘違いされた21世紀に
確かに僕らはいる。最後の隊長はこうくくっている。<僕らのいろんなことがうまく行きますように・・>と
そして、前半アジさんが波の音<レインスティック>での演出が、逆に生活観を出していて、押し寄せる何かを感じさせてくれる。

ここからは2曲、新曲が続く。
誰もが英語と日本語の融合を試みる。それがかっこよければいいし、掛詞になっていればもっといい。
しかも、ダブルミーニング<どっちにも取れる意味>になればよりいい。
それがこの2曲。隊長とよく盛り上がる駄洒落大会っちゃ駄洒落なのですが、でも時にそれは深くなるし、
いつもいつもそれが一緒に聞こえるわけでもないし、それは人によって入り方も違う筈だ。
YOU&Iに関しては、ユー 案内しよう。案内=&I  YOU=言うと解釈できれば、もっとハッピーになると思うし、
それを考え、思いついた隊長の気持ちが分かればもっとハッピーになれると思う。
YOU&I これはお客と演者という最大のテーマでもある。

またOH!GOD=大事。また大事とは<だいじ>とも読む。そしてOH!GOD!!というのはロックキーワード。
しかもこの曲では<ビヨ〜>とばねの音がするムックリというシベリアの楽器を使って余裕さも見せ付けた。

じっくり堪能していただきたい。

最後はお決まりのFEELING。
これは、もうこの曲だけは譲れない!モードになって会場もかなり一体になったと思う。

今日はイベントであったが、このパワーを頂き、不覚にもトワレテイルで泣きそうになった。
多分トモダチ関連のライブで泣きそうになったのは、ゆびきり以来である。
プリミティブな楽器で空いてくなロック界に喝を入れる。
2人のインディアンは今日もオモイヤリを持っていた。
サンキューロックンロール。