romans web
>>WORDS

「夕暮れ列車」

夕暮れが あの空を放り投げた
海の底
列車は雨の中
ぼくを乗せて
きみを乗せて

この雨で花たちは 散る時を失い
咲き乱れた
ぼくたちは少しだけ
明日のことを考えすぎていた

いま閉ざした窓を見てる

風に乗って 風を乗せて
ぼくら 風にずっと揺られたまま

口を衝いた言葉の意味も考えずに
無理して乗り込んだこの列車に
いつだってぼやいていた
ここにいる意味さえ
人の言葉をそのまま受け入れられないから

風は吹いた 思うままに
そんな時の中
何を忘れたかと思う
WORD
HOME
©2000-2006 romans
All Rights Reserved.