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「夕暮れ列車」
夕暮れが あの空を放り投げた
海の底
列車は雨の中
ぼくを乗せて
きみを乗せて
この雨で花たちは 散る時を失い
咲き乱れた
ぼくたちは少しだけ
明日のことを考えすぎていた
いま閉ざした窓を見てる
風に乗って 風を乗せて
ぼくら 風にずっと揺られたまま
口を衝いた言葉の意味も考えずに
無理して乗り込んだこの列車に
いつだってぼやいていた
ここにいる意味さえ
人の言葉をそのまま受け入れられないから
風は吹いた 思うままに
そんな時の中
何を忘れたかと思う
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