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「月の傘」
夜を駆ける風が今日の熱を冷ます
月は澄み渡った空に
音もなく ただなびいているよ
月の傘が街を白く包む
それは日々も夜の中に閉じ込め
抜ける風は波打つようで
目を押さえてみるよ
静かに落ちる風が揺れている
さぁ話をしよう
きみが眠りに落ちる前に
そうね、夜の彼方へ
きみはおどけるよ
ひとり 夜は目を閉じれば過ぎる
なんてきみは言っていたね
だけど 目抜き通り駆けて巡る色はどこへ
音が止まる
さぁ話をしよう
きみが眠りに落ちる前に
あぁ夜の彼方へ
きみはおどけるよ
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