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「暮れ方の海」

ねえ 聞こえるかい
きみのささやく
ねぇ 気付いたかい
その重さを

遠くから投げた言葉の数で
冷たさに気付いて
小声を上げる

渚にはいつもより早く
夕陽が来るって
誰かが教えてくれた

めまいを誘う夜にさえ
きみは言葉をつぶやいて

ぼくの手を握る
その言葉のひとつ
ひとつもぼくは
今も思い出せるよ
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