かませ犬



光が射したと思ったら いつの間にやら陰が刺して
オマエの匂い嗅げるのなら 人の縄張り踏み汚してあげる

名前も知ラレズ
感情も知ラレズ
息をする事に興味も持タレズ
いつの日か高らかに吠えるぜ

冗談じゃねぇ

優しく手を差し延べられて 手を添えるなり避けられる
オマエが望んで止まぬから アイツのまぶたを切り刻んであげる

名前も知ラレズ
感情も知ラレズ
酒を呑む事に興味も持タレズ
いつの日か赤裸々に吠えるぜ

冗談じゃねぇ

俺は陽炎でユラユラ揺らめいてる
定まる事無きヒズんだ標準
いつの日か亡骸に吠えるぜ

冗談じゃねぇ

〜閉じる〜