ノラ・ジョーンズでグラミーを受賞したこともあるマスタリング・エンジニアTED
JENSENを起用したアルバム。KIRILOLAのプロフィールとアルバム・クレジットは下記を見て頂くとして、内容は和を強調したポップ。
かといって流行りの陰陽座や「それ擬き」とは違ったずっと「和」よりの音楽だ。雅楽で使用する「笙(しょう)」の奏者が3名も参加しているというのも一気に雅楽寄りにしている。「笙」は竹管を円形に組んだ楽器で高音和声の繊細かつ厳かな音色を奏でる。またホッピー神山や岡部洋一のサポートもそれと分からないほど繊細な色を添えている。あくまでKIRILOLAの音楽の引き立て役に徹している。TED
JENSENのマスタリングは、雅楽楽器の特質を壊すことなく、KIRILOLAの和的な、「音」と「音」の間、陰りのある異空間的広がりを際立たせている。わずか4曲の収録がまるで正倉院に隠された「宝」のような輝きを放つ。
このCDにはもうひとつ驚きがある。それはそのパッケージだ。桐の箱に上質紙に包まれたCDが1枚。KIRILOLAの写真シール、写真カード、1曲分づつの歌詞カード、そして「ふみ香」(手紙や贈り物に添えて香りを楽しむもの)付き。ライヴで限定で販売したとはいえ、随分豪華で洒落た演出のパッケージだ。
これなら音楽も大事に聴こうという気になる。
参加ミュージシャンもそれぞれ個性豊かでベテラン揃い。
オフィシャルサイトのあるミュージシャンはリンクしてるので、合わせてご覧下さい。
収録曲:1ふうう 2うららかに散る
3塗絵巻き 4止まることなかれ
演奏 :KIRILOLA(唄、ピアノ)
ホッピー神山 ピアノ、トリートメント
八木美知依 箏
坂本弘道 チェロ
岡部洋一 パーカッション
野田説子/早川順子/伊藤江理 笙(しょう)
録音 :近藤祥昭(GOK
SOUND)
マスタリング : TED JENSEN(STERLING SOUND、N.Y.)
レーベル資料より
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KIRILOLA 略歴 -
1997年より女性トリオロックバンド"eX-Girl"
http://www.exgirl.jp/
のリーダーとしてエンターテインメント性を重視したファンタジーなステージ演出を
担当。海外でのCDリリース、ツアー、フェスティバル出演や、海外人気バンド
(Mike Patton’s Project、THE STROKES、 THE SIOUXSIE&THE BANSHEES、MAGMA、
GONG等)の前座も多く務める。
2004年、ヒーリングユニット"akasa "(あかさ)
http://www.akasau.com/
を結成。ヒーリングの為のCDを制作して喜多郎も在籍するレーベルDomo Records
http://www.domo.com
よりCDを全米でリリース。箏の八木美知依とのデュオユニット"球-Kyu"等をプロデュー
ス。
2005年、キリロラ・ソロとして目黒パーシモンホールでのコンサート。その後、錚々
たるミュージシャンと音源を制作。万を持して2006年9月、駒場エミナースホールで
スケール・アップしたコンサートを。そして、桐の箱特製 BOX仕様「カ・タ・リ・ウ・
タ」のリリース。