ウクレレ始めました30。

買っちゃったよ。

Jan.1,2001

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すべての画像提供:T's Guitarさん


しまうまくん。



高価な楽器がいい楽器だとは限らない。

同じ値段のグランドピアノにしても、やはり当たり外れはあるわけで。
規格品(つまりピアノで言うならコンサートグランド以外)にしてからが、製造時期にも材質にも設置環境にも因らず、ひとつひとつの楽器の音がぜんぶ違う。
いい楽器を言うならば、そのいろいろの中から好みのものを選ぶべきなんだろうけどね、ここは試奏できる環境で選ぶべし。試奏もできない楽器屋なんてとんでもないし、ましてや通販で買い物なんかできねえよな、そりゃ。

ウクレレにして然り。



通販で買ったよ。

ひらたく言うとLycosさんのオークションに、T's Guitarさんのしまうまくんが出品されておった。
初手価格が1万円とかだった。



胴体カッタウェイの「半分くんウクレレ」。
俺がくだくだ言う前に、まずこれをご覧ない。

握力のないユーザ向けにネックを細くし、糸巻をギア式にしてある。なんか演奏姿勢の都合もあるようなので、演奏時の便宜を考えて胴体を半分に切った! 

この「半分くん」を発見してから、俺は職人としてのT'sさんを尊敬することにした。
えーとそのー、この時点で尊敬しなくてもいいかもしれないんだけどー、少なくとも「ニーズに合わせてなんでもする」のは正しいことじゃん。正しいことが出来ることは、いいことじゃん。いいことをするのはいいことじゃん。

そして、T'sさんの姿勢は正しいことは納得していた。ここまでよろしいか。



YAHOO!Lycosあたりのオークションはみんな廻ってるよね。眺めているだけでも楽しいし、オールドの古賀政男ウクレレが1万円もしないという、いい世界だ(ついでに米YAHOO!なんかも観ると楽しいぞ)。

そして、T'sさんの一点ものがオークションに出てきた。以下に資料として惹句を紹介しておく。


ティーズギター社長でも有る、ギター製作者の高橋信治が製作したウクレレ。
ウクレレには珍しい「ゼブラウッド」という木を使ったソプラノウクレレです。この木のウクレレはたぶん世界中に2本と無いでしょう。
変わった楽器、人が持ってないのがいいなっ!というかたにお薦めです。音は合板ウクレレとは全く違い、しっかりした鳴りは保証しますよ。

ものすごく雑駁に言うと、
  • 作ってる人の考え方が柔軟でありそうなこと、
  • M茸号(T'sオーダー品)から判ずるに、品質面の不安は無いこと、
  • いずれT'sの1点ものならば8万円がとこはする筈なので、金額面でもお買い得であるらんこと、
  • 見た目も面白いこと、
といった理由から、狙いに行ってみた。競り落としちゃったよ、支払いどうしましょう。



2日ほどして現物が届く。

弾いてみた感想をざっと書いておくと、

  • 単音弾きでの他弦の共鳴がけっこうあって、例えば1弦3フレットで弾いてチョーキングすると、CとC#(チョーク)が両方聴こえる。つまり単弦だけを押さえて弾くと常にC6(Am)あたりが共鳴していることになるので、これはコードフォームを押さえながらの単音弾きを覚えるべき、なんだろうなあ。
  • コードはよく鳴るし、リリースも長め。少しうるさいもといストロークのアタック音が強すぎるような気もしたので、右手爪をばっさり切ってみた(シンプルな考え方)。
  • 弦高は低め。左手指を浮かせたときに少しビビる感じがするので(これは弾きやすさとバーターなんだろうなあ)、空ピックの練習を少しして解消(シンプルな解決策)。
  • バランスは、ネックでいうと重心はほぼ正確に12フレット。縦軸の回転運動(レスリー効果ですね)も快適だけど、これは狙って製作されたものではないんだろうなあ、たぶん。
というわけで、とりあえずCRAZY Gなど録音してみましたのでご参考まで。

はいっ(zebracg.mp3, 1,293kb)。

ご静聴ありがとうございました。

なんか妙に音が小さいし、中身もT'sさんに殴られそうな演奏だなあ。まあお正月とて、広い心でみてやってくださいまし。



そろそろ次のステージへ。

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