ウクレレ始めました27。

渋谷NHK前ゲリラライブ。

Oct.1,2000.

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より詳細な内容についてはウクレレビュリホーワールドをご参照くだされたく。

あれは5月の末くらいだったか、ウクレレビュリホーワールドのM茸さんからメールを頂戴したのが発端だったな。「野外マラソンライブを敢行します」とのことで、まあ「音楽仲間で集まって、路上で演奏して通りがかりの不運な人に無理やり聴かせてしまおう」という企画。もちろんのる。街頭ライブ歴なら長いぞ俺は。のらないわけがない。

れでいろいろあって昨日(10月1日)、14人くらいの参加を得た街頭ライブは厳かに実施されたのでした。忘れそうなので先に書かせていただくとすると(恩知らずな私)、M茸さん、皆さん、いろいろありがとうございました。



先づは9月30日(土曜日)、いちおう打ち合わせをということで雨のそぼ降るなかを代々木公園に向かうと、あんのじょうM茸さんがちゃんといる(笑)。あとなんでか3人ほどが集まって、僕持参のマイクとM茸さんのラジカセで音出しチェックして、あとはなんでか曲の練習なんぞは全くせずに奏法の話などを2時間ほどして、ちょっと呑んで帰る(しょうもない)。

明けて当日たる10月1日。13時開始とて、昼頃に家を出てNHK前を目指して、原宿駅からNHK前通りを進んで、タイ食品フェスの会場前を素通りしてNHKホールを通りすぎたところで旧知のウクレレ弾きのIさんとSさんに出会って、騙されてドリアンを喰わされる(しまった)。あれ? M茸さんたちは? というわけでケータイで電話してみたら、なんでかタイフェスのお向かいにいるという。なんだよさっき通ったとこだよ、目立たない人たちだなあ。

というわけでドリアンなど喰いつつ戻ってみると、M茸さんがいて、その隣にでっかい盥(たらい)ベースと格闘中のSさん。これ、ブリキの盥をリゾネーター(共鳴腔)として、モップの柄をネックにしたフレットレス・アコースティック・ベース、しかも自作。音色を追求して、盥はハワイまで行ってわざわざ買って、帰りの飛行機には「これは帽子です」と言い張って頭にかぶって持ち込んで空輸したとの由。その根性や良し。

wash-tub bassのshinさんと私。

というわけで僕持参のマイクスタンドを組み立てて、M茸さんのラジカセからも音が出るようにして、出演者も三々五々集まってきて、くじ引きで演奏順も決めて、だいたい準備OKで、開始‥‥したのはいいのだが、なにしろ日曜日のNHKホール前だもので、10mおきにバンドがいて、電化された大音響を発しておられる。特段に文句をつける者ではないが、こちとら小出力のラジカセ1丁でさあ、ちょっと対抗できないよう。

僕の順番もちょっと後のほうだったこともあり、主催者M茸さんや、そのあたりになんとなく詳しそうなSさんKさんを呼んで相談して、NHKホール方面にロケハンに行ってみた。そしたら、さすがにNHKホールの正面あたりって、そんなに電化バンドもいなかったのね。じゃあこっちに移動しようっていう話になって、じゃあ俺が場所とりを、ということになって。

やったよ、一人ぼっちで、木と木の間で。ただ座ってるのも曲がないからウクレレ弾いて。本番用のネタも使いたくないものだからCrazy Gとかブルーズとかを適当に弾いていたら、なんでか目の前にお客さんが3人ほど座っておられる(笑)。もちろんここで目標は「場所取り」から「ウケ狙い」になるわけで、移動組のセッティング完了まで「サザエさんのエンディングテーマ」とか「島唄」とか「ヤンマーディーゼルの歌(完全版)」とかでつないで、と。



今回の企画でちょっと失敗したかなっていうのがやはり音量の問題で。ウクレレ+肉声というのはやはり、野外で不特定多数のお客さんの足を止めさせるには不十分であるらん、とはやはり思う。いちおうラジカセ+マイク( or ピックアップ)という拡声装置の装備はあったけれども、まあ力不足は否めまいし、次回にむけての反省点として記しておく。

というわけで、自分のステージの話。

エントリーしておいたのは、

ラストダンスを私と(C)。
いい歌だ。但し、ダンスホールの片隅で「あのひとは私のもの」と勝手に思い込んでいるストーカー女(やばすぎ)の唄として歌う。
上を向いて歩こう(F)。
この歌から山下達郎の「クリスマス・イブ」が生まれ、TMRの「バーニング・クリスマス」に繋がっていく。問答無用。
All of Me(C)。
唯一歌えるジャズもの。
といったあたり。あと当日に思いつきで、

泳げ! たいやきくん(メジャースケールバージョン)。
白鍵でいうと、ドドドレミミミファソソソソソドソ。まあ「ネタ」ですね。
を追加。たいやきくんには「雪が降る」(アダモ)のメジャーバージョンも添えて、と。「ラストダンス」ではいちおうソロ歌唱&ウクレレを聴いていただいて、「スキヤキ」では名手Iさんにイントロとソロ(短いけど。ごめんなさい)をとっていただいて、「All of Me」ではジャズ・ピアニカのKさんにソロをお願いして、バッキングをLさんにサポートしていただいて雰囲気を変えて、追加分はお笑いですね。あと、Bちゃんの歌に乱入したり、Tさんたちのサマータイム・ブルースに混ぜてもらったり(「フー版」で覚えていたのに「バディ版」だったもんでかなり失敗。ごめんなさい)、場つなぎで適当なもの(「おおブレネリ」フォートランバージョンとか)、なんでかブルーズを仕切らせてもらったり。



そりゃもうおおさわぎ。 そんなわけで、全員で弾くCのブルーズに乗せて「Sweethome Cicago」やら「秘密のアッコちゃん(エンディング)」やらを歌って楽しく終了。もちろん楽しくウチアゲの飲み屋さんへ。これがまた個室だったりしてウクレレ弾いちゃっても構わなかったりしていろいろしながら、M茸さんの録音テープ(つまり「マイクで拾った音声」)を聴いてみると、みんなそれぞれにすごく面白いことをしてるんだよなあ。Kさんのウクレレソロなんかは録音を聴くとものすごいことをやっているんだけど、現地で見てると「あ、動きが速い」くらいの感想だったりなんかしたりして。Bちゃんの弾き語りも、音量が小さいもんで現場ではパントマイムみたいだったんだけど、録音で聴くとかなりかっこいい。これはしかし、つくづく勿体なかったなあ。やっぱりまたやろうよ>>M茸さん。あと自分の演奏は‥‥恣意的に「ウクレレにマイク」というのをやっていたので、バランスとしてはまあよかったかな。あとは措く(笑)。



宴席にはNUAの偉い人(なのかな)というか、shinfujiさんとこの掲示板でお名前だけは存じあげていたMさんがご来臨なされ、ちょいとお話することができました。もう、単なる質問攻め(ごめんなさい)。

り「たとえば234弦セーハを1本指で押さえてるんですが」
M「鳴ればいいんですよ」
り「爪を伸ばしているのですが、鍵盤が弾けなくなっちゃって」
M「切っちゃえばいいんですよ。なんの問題もありません」
り「3連のストロークはこんな感じで」
M「3連に聞こえればいいんですよ」

ってな感じでほとんど禅問答というか、懐の深さを感じたことでした。いやほんとに、ありがとうございました。

つまり、出したい音が出ることが全てであるらん。
であるならば、「出したい音」を把握するためにはいろいろやってみたり聴いてみたりして、音そのものを選別していくことが必要。

さらに「聴かせるために演る」のであることを勘案すれば、「とにかく人前で演っちゃう」ことこそが王道である、という結論に至る。



しょうがないから曲でも書くかぁ。次はライブ告知だぞー。


だんだん判ってきたぞ。

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