Jonny Griffin & Steve Grossman Quintet

 on JAZZCRITIC VOL.68

ジョニー・グリフィンとスティーヴ・グロスマンの豪快なテナー・バトル
Jonny Griffin & Steve Grossman Quintet
(F:Dreyfus FDM 36615-2)
Recorded 28,29&30 May 2000 at Paris
Johnny Griffin(ts)
Steve Grossman(ts)
Pierre Michelot(b)
Michael Weiss(p)
Alvin Queen(ds)
1/Take The D Train
2/Waltswing
3/Don't Say Good-by(just leave)
4/Nica's Tempo
5/Power Station
6/Little Pugie
7/You've Never Been There
8/This Time The Dream's On Me
9/Taurus People

ジョニー・グリフィンは健在でした。
50年代のブルーノートに残したハード・ブローと比較したりするのは愚の
骨頂。73歳の爺様が、ここまで吹ければ上等じゃないですか。

DREYFUS JAZZにおける前作の"SORAL GRIFFIN/IN&OUT<366 10-2>"の馴れ合い
的なセッションには正直言って疑問を感じましたが、スティーヴ・グロスマ
ンという触媒がジョニーの魂に火をつけた本盤は、予定調和的ながら久々の
好盤となっています。
<1>における二人の煽りあいなど涙なくしては聴けませんよ。
久しぶりに熱いジャズに出逢ったと言っておきましょう。

グロスマンも久しぶりに燃えています。
スティーヴ・グロスマンの前作"Steve Grossman With Michel Petrucciani 
(FDM 36602-2)"は、バラードを主体としたジェントルな企画でしたが、本盤
は、グロスマンの本来的な特質が顕著に表出されています。

彼の代表作のひとつである"Way Out East(Red)"に比べると、 音圧の減退が
気になるのですが、それも時の流れというものなのでしょう。
現在、ドラッグとの縁が切れているのかどうか知りませんが、ホワイトとし
ては希有の太い音色をいつまでも聴かせて欲しいものです。
<29/Jan./2001>

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