SONNY ROLLINS
on JAZZCRITIC
VOL.66
ソニー・ロリンズの名盤・RCA２作品がフランスで24bitリマスター復刻！
Sonny Rollins / Bridge
<F:BMG 74321796252←RCA Victor LPM/LSP-2527>
Recorded Jan.30(5),Feb.13(2,3&6),Feb.14(1&4),1962
Sonny Rollin(ts)
Jim Hall(g)
Bob Cranshaw(b)
Ben Riley(ds)
Harry T. Saunders(ds 0n 5)
1/Without a Song (Eliscu/Rose/Youmans) - 7:24
2/Where Are You? (Adamson/McHugh) - 5:08
3/John S. (Rollins) - 7:38
4/The Bridge (Rollins) - 5:55
5/God Bless the Child (Herzog/Holiday) - 7:26
6/You Do Something for Me (Porter) - 6:47
Sonny Rollins / What's New?
<F:BMG 74321796262←RCA Victor LPM/LSP-2572>
Recorded Apr.18(1),Apr.26(2&6),May 8(5),May 14(3&4) 5,1962
Sonny Rollins(ts)
Jim Hall(g except 3&4)
Bob Cranshaw(b)
Ben Riley(ds except 3&4)
Willie Rodriguez(shakers on 2&6)
Denis Charles(Conga on 2&6)
Frank Charles(Bongos on 2&6)
Candido Camero(conga 0n 3,bongos on 4)
H.Roberts,M.Stewart,C.Spencers,M.Burton,N.Wright,W.Glover(singers
on 2&6)
Jimmy Jones(arrangement on 2&6)
1/If Ever I Would Leave You (Lerner/Loewe) - 11:59
2/Don't Stop The Carnival(Rollins) - 6:12
3/Jongoso (Rollins) - 10:44
4/Bluesong (Rollins) - 4:42
5/Night Has a Thousand Eyes (Barinin/Dernier) - 9:08
6/Brown Skin Gal (Span) - 6:47
９月に御紹介したフランスBMGの復刻シリーズ“RCA VIVTOR GOLDSERIES”の第
２弾が１１月に発売された。
今回もロリンズの２作品がきっちりとラインナップされており、今後の展開（
あのドン・チェリーとの共演作“Our Man In Jazz”と “３ In Jazz”を復刻
するのか？）が楽しみだ。本家の合州国では全く動きがなく、このシリーズも
輸入盤として発売されている。ま、ビジネスにならないのだから仕方ないのだ
ろうね。
“The Bridge”は、今更ご説明申し上げる必要もないでしょう。
1959年秋に突然失踪し、1961年秋にブッカー・リトル追悼ライヴでの復活まで
の間、イースト・リヴァーに架かるウィリアムズバーグ橋で練習していたとい
うエピソードに因んだタイトルを持つ、RCA移籍第一弾となった名盤。
個人的には、 BlueNoteの“A Night At The Village Vanguard”が最高作であ
ると頑なに信じているので、ジム・ホールが参加しソフィスティケートされた
本作には若干の抵抗があるのだが、それ故に支持者が多いのも事実。
ロリンズは武骨にゴリゴリと吹くからこそロリンズなのだ！という証明をして
くれるのが“What's New?”。オリジナルには入っていない "Don't Stop The
Carnival"が本邦では人気が高いらしく邦題にもなっているが、 ロリンズの本
質は<3><4>のパカーション・デユオにあると思うのだが如何だろう。
ボッサ・ジャズ・ブームのなかで、汎カリブ音楽を客体的に解釈しえた名演で
あり、スタン・ゲッツなどとは比較することすら許されない高みに達している
などと言うと反発をくらうのだろうね。
<memo>
両作品ともオリジナル・マスターから丁寧な 24bitリマスタリングが施されて
おり音質的にも文句なしに推薦できる。
<20/Dec./2000>