PIER PAOLO POZZI

 ON JAZZCRITIC VOL.59

パオロ・フレズを凌駕するファビオ・ゼッペテッラのプレイが魅力の好盤。
"PIER PAOLO POZZI / GREETING FROM..."
(A-Records/Challenge Records AL 73184)
Recorded April 1997
Paolo Fresu (tp,flg)
Fabio Zeppetella(e-g,a-g)
Jean-Jacques Avenel(b)
Pier Paolo Pozzi(ds)
1/Song For Giulia
2/Sei In Sei
3/Rosmarino
4/Il Cane Giallo
5/Up And Down
6/Banlieue Nord
7/Saluti Da Pozzuoli
いやはや、私の大嫌いな「のんべんだらり」としたジャズ。
しかし、ギタリストのファビオ・ゼッペテッラは、才能がある。正直言って
こうした音色を奏でるギタリストを好みではないのだが、何故か気になる存
在なのだ。前作では確かウェスをトリビュートしていたはずだが、今回の作
品は実にジョン・アバークロンビー的。アルバム全体を横溢する沈殿した空
間のなかで一人気を吐く。パオロ・フレスのファンには満足いく作品なのだ
ろうか?メリハリのない音の連続には疲れてしまう。ゼッペテッラの2作品 
<2>と<4>を除く全曲をリーダーが作曲しているというのが最大の欠点。
ゼッペテッラに全ての作品を委ねていたら、名作になっていたかもしれない
と夢想させるほど曲づくりにも才能を示している。
<24/7/2000>

ファビオ・ゼッペテッラのプロフィール "JAZZ IN ITALY"
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/1029/music_box/guitar.html

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