KENNY BURRELL
on JAZZCRITIC VOL.57
BLUE NOTE 2CD CONNOISSEUR CD SERIES
<1>INTRODUCING
KENNY BURRELL
<2>KENNY BURRELL
VOL.2
ケニー・バレルの1956年と1957年の録音を纏めた初期リーダー・セッション集。
KENNY BURREL / Introducing Kenny
Burrell
(US:BLUE NOTE 7243 5 24561 2 3)
Recorded on 29&30 May 1956(1-9)
12 Mar.1956(10-13,15)
10 Feb.1956(16-20)
Kenny Burrell(g)
Tommy Flanagan(p on 1-15)
Horace Silver(p on 16-20)
Paul Chambers(b on 1-9)
Oscar Pettiford(b on 10-15)
Doug Watkins(b on 16-20)
Kenny Clarke(ds on 1-9))
Shadow Wilson(ds on 10-15)
Louis Hayes(ds on 16-20)
Candido Cameo(cong on 1-9)
Frank Foster(ts on 10-15)
Hank Mobley(ts on 16-20)
1/This Time the Dream's On Me
2/Fugue 'N Blues
3/Takeela
4/Weaver of Dreams
5/Delilah
6/Rhythmorama
7/Blues for Skeeter
<from"Introducing Kenny Burrell"(Blue Note 1523)
8/Get Happy
9/But Not for Me
10/Moten Swing
11/Cheetah
12/Now See How You Are
13/Phinupi
15/How About You
<from"Kenny Burrell"(Blue Note 1543)>
14/My Heart Stood Still
<from"Swingn'"(J:Blue Note/king GFX3070)>
16/K. B. Blues
17/D. B. Blues
18/Nica's Dream
19/Out For Blood
20/K.B. Blues (alternate take)
<from"K.B.Blues"(J:Blue Note/King GFX3052)
CONNOISSEURに2CDシリーズが加わった。以前リリースされた"GRANT GREEN /
THE COMPLETE QUARTETS WITH SONNY CLARK" が雛形になっているのだろうが
同一アーティスト、同一デートのセッションを２枚に纏めるというコンセプ
トらしい。
しかし、原発推進東芝グループのEMIが誇るRVG紙ジャケでは２枚購入すると
5,000円もするのに、この輸入盤なら2,900円（当誌調べ）という安さ。今回
のソニー・クリスなんぞ3in2だから半額以下という徳用優れモノ。行方の高
額ボーナスの理由＜カラクリ＞がここにある。
さて、ケニー・バレルの本作は、初リーダー・セッションとして"INTRODUC-
ING KEBNNY BURRELL<1523>"と "KENNY BURRELL VOL.2<1543>"に分割されて
いた1956年3月と5月の録音を主体として、本来なら<1523>の次作として発売
されるべきだった1957年2月のセッション（キング世界初登場シリーズ"K.B.
BLUES"<GFX3052">として発売）、同じキング世界初登場シリーズの "SWING-
IN<GFX-3070>"に収められていた1956年3月のアウトテイクB-5を集大成した黄
金のケニー・バレル初期リーダー・セッション集。
こんな説明をしても理解して頂ける方が何人いらっしゃるのか判りませんが、
この時期のケニー・バレルは、粗削りだけどブルージーなスウィング感に溢
れており個人的にも思い入れ深いセッション。２枚続けて聴いても退屈しま
せん。
後年の意味もなくテクニックを誇示するだけの空虚なプレイにはない、純粋
にして美しい表現者の無垢な記録に、是非耳を傾けて頂きたい。