FRANK STROZIER

 on JAZZCRITIC VOL.60

フランク・ストロジャーの燻銀としか形容できない隠れ名作のヴィー・ジェィ盤。
"FRANK STROZIER / Cool,Calm And Collected"
(US:KOCH JAZZ KOC-CD-8552)
Recorded 13 Oct.1960,Chicago
Frank Strozier(as)
Billy Wallace(p)
Bill Lee(b)
Vernel Founrnier(ds)
1/Cloudy And Cool
2/She
3/No More
4/Day In-Day Out
5/Nice N' Easy
6/Chris
7/Stairway To The Stars
8/Cloudy And Cool(short version)
9/Cloudy And Cool(take1)
10/Nice N'Easy(short version)
11/Nice N' Easy(take3)
12/She(take3)
13/No More(take1)
14/Day In-Day Out(take2)
15/Chris(take4)
フランク・ストロジャーという人も地味というかシカトされている。
話題になるとしても"Fantastic(VeeJay 1007)"が関の山。その理由は、ブッ
カー・リトルとウィントン・ケリーをはじめマイルズのリズム・セクション
が参加しているからという「ワシは、ビッグ・ネームがブチ好きじゃけん」
という中国地方的な理由かららしい。
まあ、本国でも10年近く発売が見送られてきたのだからしかたないか。

注目したいのは、マックス・ローチやクリフォード・ブラウンとの録音以外
では無名に近いビリー・ウォレスの存在。実に壺を心得たフレージングを紡
ぎだす渋いピアニストだ。シカゴという街は奥行きが深いよなあと、再度、
実感した次第。

ストロジャーもビッグネームに気を使う必要がなかったのか、ワンホーンと
いうフォーマット故か、リラックスして吹いている。個人的には、その軽さ
が引っ掛かるのだが、嫌みのないプレイには好感がもてる。
ボーナス・トラック数がオリジナルより多いのに退屈しないという希有な復
刻ディスク。

<MEMO>
1993年にも<VeeJay NVJ2-911/jacket-poto a>として同一内容のCDが復刻さ
れている。
<23/Aug./2000>

 <VeeJay NVJ2-911>  <a>   "Fantastic(VeeJay 1007)"

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