JIMMY CLEVELAND

 on JAZZCRITIC VOL.61

豪華なメンバーを擁した"たおやかなトロンボーン奏者"ジミー・クリーヴランドの処女作。
JIMMY CLEVELAND / Introducing Jimmy Cleveland and His All Stars
(US:VERVE/ELITE EDITION 314 543 752-2)
Recorded 4・12 Aug.1955 & 19or22 Nov.1955,NYC
Jimmy Cleveland(tb)
Ernie Royal(tp)
Lucky Thompson(ts)
Jerome Richardson (ts)
Cecil Payne(bs)
John Williams(p)
Wade Legge(p)
Hank Jones(p)
Barry Galbraith(g)
Paul Chambers(b)
Oscar Pettiford(b)
Max Roach(ds)
Osie Johnson(ds)
Joe Harris(ds)
Quincy Jones(arranger)
1/Hear Ye! Hear Ye!
2/You Don't Know What Love Is
3/Vixen
4/My One and Only Love
5/Little Beaver
6/Love Is Here to Stay
7/Count 'Em
8/Bone Brother
9/I Hadn't Anyone Till You
10/See Minor
11/Love Is Here to Stay(alternative version)
ジミー・クリーヴランドは、J.J.ジョンソンにはない大らかさを持った
トロンボーン奏者だ。確かにJ.J.のほうが上手いよねえ。でも、トロン
ボーンでリードを取るという表現を冷静に考えると、クリーブランドの「た
おやかさ」を支持してしまうのだ。

このファースト・リーダーのアレンジは、天才クィンシー・ジョーンズ。ラ
イオネル・ハンプトン楽団からの同僚だから、気心はしれているし、クリー
ヴランドのツボもクィンシーは心得ている。だから、 <2>のバラードなどゾ
クゾクしてしまう。バラードとミドル・テンポだらけなのに飽きさせないの
は、クィンシーの才能とクリーブランドの技量の相乗効果なのでしょうねえ。

しかも、サイドのメンツを見て頂きたい。綺羅星の如く輝く連中の揃い踏み
というのも嬉しいですよね。
<5/Sep./2000>

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