BILLY HARPER

 on JAZZCRITIC VOL.68

ビリー・ハーパーが1974年トリオレコードに残した佳作の音質向上CD復刻盤。
Billy Harper & Jon Faddis / Jon &Billy
<J:P.J.L MTCJ 2505←J:トリオ・レコード>
Recorded 13 Mar.1974,Teichiku Studio Tokyo
1/Jon & Billy (Hanna) 5:58
2/Water Bridge-Mizu Hashi San (Bridgewater) 8:02
3/Ballad for Jon Faddis (Hanna) 4:01
4/Two d's from Shinjyuku, Dig & Dug (Harper) 7:03
5/17-Bar Blues (Hanna) 5:22
6/This All-Koredake (Hanna) 7:51
Jon Faddis(tp)
Billy Harper(ts)
Cecil Bridgewater(Kalimba on 4)
Sir Roland Hanna(p,e-p)
Motohiko Hino(ds)
George Mraz(b)

1974年、ビリー・ハーパーとジョン・ファディスがサド/メル楽団の一員と
して来日した折りに、トリオ・レコードの稲岡邦弥、原田和男と悠雅彦がツ
ルんで制作した佳作。

ディスク・レヴューは基本原則として輸入盤だけをピック・アップしている
が、既存の輸入盤CDより音質が格段に向上しているので紹介させていただく
ことにした。

基本的には先輩格のローランド・ハナが仕切っているのでビリー・ハーパー
のファンには少々物足りないかもしれない。だが、ハナらしい破綻のなさが
魅力といえなくもない。

注目はカリンバを加えた<4>のハーパー作品。大西洋を越え、 アフリカを胯
ぎ、アジアにも音楽的視線を送る彼の「意志」を確かに感じ取ることが出来
る。この1曲だけでも御聴きいただきたい。

この作品がデビュー作となったファディスは、「ハイノート連発しちゃるけ
んね、ワシうまいけんね」という暴力的テクニカル主義者ゆえに賛否両論あ
るのですが、あなたは「どうですか?」

<27/Feb./2001>

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