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ランドゥーガ研究会主催
第3回ランドゥーガワークショップ報告

2000年12月10日(日)17:30〜21:00 
東京都高井戸地域区民センター3F音楽練習室

文:渡邉 馨

今回はようやく晴れました。
初参加の皆さん、あなたがたのおかげです。総勢18名が参加しました。編成はフルート1、サックス1、ピアニカ2、コントラバス1、エレクトリックギター1、エレクトリックベース1、ジャンベ2、アコーディオン2、エレクトリックパーカッション1、能管1、テピョンソ1、ウクレレ&パンディロ1、ヴォーカル2、ヴァイオリン1でした。

今回のテーマは「遊びI」。

<内容>
配置:各プレイヤーは練習室に円形に並び相互に見えるよう座ってもらいました。

導入:佐藤允彦の文章「ランドゥーガとはなにか」を配り、ランドゥーガのコンセプトについて説明、その後ジャズライフ1995.4の佐藤允彦インタヴュー記事要約プリントを配り、具体的な方法について補足。

導入セッション1:
「なるべく大きく、なるべく速く、他人の音を全く聞かないで音を出してください」と教示して全員で音を出す。セッション後「初めの15秒ぐらいは面白いと思うけど、後は疲れるだけ」と教示し、今度は全員を2つのグループに分け、相手のグループより大きく、速く音を出すようにと教示。最初とつぎのセッションはサウンドはほとんど同じだが、演奏者の態度が違うと説明。

導入セッション2:
最初のプレイヤーが弾いたフレーズを隣のプレイヤーが真似をする、これを順繰りにまわして、一周して最初のプレイヤーに戻ったら終わり。このルールで18名全員最初のプレイヤーを務めてもらいました。
最初は、初めのフレーズをずっとキープするつもりで指示したのですが、最初のセッションが伝言ゲームのようにフレーズが変化していったので、直前の人のフレーズを引き継ぐ、とルールを変更しました。
これはなかなか面白く、各プレイヤーの音楽的キャラクターをつかむのに役に立ちました。

導入セッション3:
親となるプレイヤーがフレーズを弾き、他のプレイヤー全員で親のフレーズを真似する。いわゆる「かるがも」です。
これも18名全員に親になってもらったのですが、各プレイヤーの違い、というものが出て面白いセッションでした。

セクション1
:リーダーを決め、リーダーが最初に提示するフレーズを聞き、他のプレイヤーは、リーダーのフレーズを真似する(似たようなことをする)形で重ねていく。だんだんにリーダーのフレーズから離れても良い。

上記の方法で、打楽器以外のプレイヤーを勤め、計12セッション行いました。
1:自然にエンディングが出来て終わる
2:平均3〜6分と1セッションあたりの時間が短く、各リーダーの出す1つのアイディアを発展させて終わるという前回の特徴は今回も現れました。展開のヴァリエションは多く、リーダーの違いというものは良く出たかなと考えています。

セクション2:
2人の同じ楽器のプレイヤーがリーダーとなり、フレーズを弾く。
他のプレイヤーはリーダー2人のフレーズを真似する(似たようなことをする)形で重ねていく。だんだんにリーダーのフレーズから離れても良い。

打楽器2つとヴォーカルの計3セッション行いました。面白い展開をしたのですが、特に打楽器二人というのはそれだけで完結し過ぎるかな、というのが反省点です。

全体にノリがよく面白いワークショップになった。と思います第二回の反省点、
1:冒頭のレクチャーを丁寧に。場面場面で音を出してもらい、なじんでもらう。
2:高度なネタは1回につき1つで、それも後半に。
はクリアできたと思います。問題は物足りない人がいたかな、という点です。
「遊び」というシリーズはもうしばらく続けます。しばらくは、カイヨワの4類型の内、 模擬(ミミクリ)をランドゥーガに応用していきたいと考えています。

会場費は結局一人当り210円でした。

<打ち上げ>
午後7時00分より高井戸駅前のレストランで行いました。参加の皆様、お疲れ様でした。

<次回予定>
2月中に、東京都内での開催を計画しています。
日時場所が決まり次第案内のメールを送ります。また、ランドゥーガ関係者、ランドゥーガに興味を持った方がいましたら、このメーリングリストを紹介いただけると幸いです。ワークショップの参加も前々日まで受け付けておりますので、ご紹介頂けると幸いです。

<業務連絡>
10/29第2回ワークショップのCDを注文された方でまだ受け取っていない方。至急連絡下さい。また今回のCD欲しい、という方もメール下さい。


最終更新 2004/1/1
ランドゥーガ研究会 http://sound.jp/randooga/index.html