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                        作詞:キャット

並んで歩いた君の髪がやっと
僕の好みに近づいたね
真っ直ぐで軽やかなその姿は
涼しげに揺れる 真夏のカーテン

太陽は君にとって優しい存在じゃない
心に吹く風が君を大きく揺らす

癒されることで風が収まるのなら
結んだ髪の毛も全部解いてゆこう
伸びきった街路樹の葉は
次へと進んでいく為のチケット
予約は取れないから一緒に並んで待とう



左右で少し高さが違う
丸(まある)い肩を抱きしめている
包まれている時の柔らかい肌
果物のように瑞々しいね

甘い香りがするとどうしても虫が付く
花粉は僕が運ぶ 五分咲きの君の花へ

大人へと幹を成長させたいなら
嫌いなものの力も借りなきゃいけないね
そう思えるようになった
それが未来へと繋がっていくチケット
キャンセルは出来ないから一緒に歩んでいこう


変わり目の風は強く ざわめきは音を増す
髪と葉の緑が不思議とシンクロする

寄り添えるものは隣にいるから
綺麗な花の種はやがて芽を出して育つ
生命の神秘に触れた
次に生まれ変わる為のチケット
並んで座れたなら次もまた一緒になろう