ガラス越しに消えた夏
鈴木雅之
ミディアムスロー
1 さよならいとしのBaby Blues (1991年収録未発表別テイク)
2 微笑みを待ちながら
3 Misty Mauve
4 ガラス越しに消えた夏 (mediumslow version)
5 路〜交差点〜
6 もう涙はいらない (mediumslow version)
7 きらいだよ
8 10年
9 恋人 (mediumslow version)
10 Still Live In My Heart
11 ためいき
12 TAXI(mediumslow version)
13 ロンリー・チャップリン
14 Tシャツに口紅 (mediumslow version)
15 夢で逢えたら (solo version)
16 別れの街 (a cappella version)
17 出会えてよかった
これぞ!!鈴木雅之といえばオトナのLOVE SONG。ちょっとオコチャマ向けの音楽が氾濫している中、オトナがじっくり聴ける、感情移入できる曲をしっとりと歌い上げる彼の存在はとっても貴重。ファンからの熱いリクエストによって選び抜かれた究極とも言える文字通りベストなLOVE SONGアルバム。
彼がCDの中のスリーブでも語っているように、曲と言うのはアーティスト自身の思い入れのある作品であるのと同時に、リスナーにとってはその解釈は十人十色、その曲を聴いた時の自分のシチュエーションというのも色濃く絡まって、特別なものになったり、ならなかったりするもの。「この曲を聴くとあの時を思い出す!」っていうのはよくありますよね。先のスリーブには、そういうファンの思い入れも曲ごとに紹介されています。「もう涙はいらない」等の超名曲が、ニューバージョンでよりしっとりと聴ける本作。あなたの思い入れ曲もきっとあるはず。
味わい深い声と身を任せられる、マイルドなテンポのリズム。なかなか心地よい。日本人特有の哀愁が感じられて面白い。つぼを押さえたヴォーカルコントロール実に憎い。ヴォーカルアレンジも工夫がなされていて、飽きさせない展開になっている。十分いける日本のアーバン男性ヴォーカルであります。クリスマスシーズンにぜひとも車に乗せてあげてはいかがでしょうか。クールな声が二人の時間を濃密にすること請け合いです。
耳をダンボにして歌詞を是非聞き取って欲しい作品と言えるだろう。
確かこの曲は、当時カップネードルのCMでも使用されていました。モトクロスバイクのライダーが夜更けにカップヌードルをすするBGMに使われていました。 そう言えば…オフロードバイクのツーリングがミョウ〜に懐かしい。
この曲をウォ〜クマンで聴きながら私もオフロードバイクを走らせていたほろ苦い思い出が蘇える。
鈴木雅之その2へつづきます。
●鈴木 雅之 ●シャネルズ、ラッツ&スターで、リード・ヴォーカルを担当。70〜80年代にかけて「ランナウェイ」、「め組のひと」など多数のヒットを放ち、クールスと並んでジャパニーズ・ツッパリ・ソウルの代表選手となる。その昔、エリック・クラプトンは黒人ミュージシャンがもつ圧倒的なリズム感やフィーリングに激しく嫉妬し、自分が白人であることをひどく悔やんだという。そんな黒人への憧れを、ここ日本においてわかりやすく体現化したのが、彼らシャネルズであった。どうせなら顔面をアフリカン・アメリカンのごとく黒くしてしまおう、という発想はもっとも単純で効果的なアプローチであったのではないか。ドゥー・ワップ、ソウルを基調としながらも、日本特有の俗っぽい若者文化を巧みに取り込み、高性能なポップ・ソング/歌謡曲に仕上げるセンスは抜群であった。マーチンこと鈴木雅之は、86年にソロ・デビュー。コンテンポラリーなソウル・ミュージックにのせて、大人の男女の物語を時には熱く、時には切なく歌い上げ、熱狂的なファンを獲得している。
★鈴木雅之オフィシャルサイト こちら