Amel Larrieux 祭り
 Special Page of Celebration to Amel Larrieux

report : 5/4 @ Blue Note Osaka (2nd Stage)

ブルーノートセカンドステージ。
最初にバンドが入る…あれ、これはAmelバンド?Bass、Key、Drum、Percussionの4人。
まさかこれで一番手はないだろう、と思ったら案の定現れたのはTina。
この人ってアフロのイメージだったけど、普通でした(笑)遠目にはSoweluに見えなくもなくもなくもなくもない遠目には(笑)←前髪パツン。

一曲目はなんと"Come On-A My House"だった。
そういえばこの人ジャズの素養があるんだっけ。それでこのツアーに同行してるのかな、なんて思った。
軽く歌って、短く終了。

2曲目も全英詞。"Just The Two of Us"?ってこんな曲だっけ?オリジナル?

というか、この人、「ライヴが久しぶり」だからなのか、よく喋る(笑)。1曲終わるごとに。
どうやらあまり姿を見ないうちに(Voice of Loveと、Aquariusくらい?)、フィリーでライヴをしたらしい。ほーう。Rootsの日本公演でもなんかやってたの?Rootsにフックアップされて、とか言ってた。(あとでブルノーのHP観たら、「Black Lily」に出たってことだった。)
そしてスタジオにけっこういたらしく、ニトロのMaka-chinとSui-kenでユニット組んでCD出すと。さらに9月に自分のアルバムがでるとか(ワタライさんとかとやったみたい)。
こうしてHMVのぞくと表には出てないけど(失礼)、リリースはしてたんだなー。1曲目は昨年のセッションアルバムから、2曲目はLuv Tinaからの選曲というわけか。

で、3曲目。ここで初めて日本語詞(オリジナル)。悪いけど、日本語のほうが伸び伸び歌えてる。そして悪いけど、曲知りません(笑)。
Aquariusの流れから、ヒップホップソウル的ポジションに行く気なのかなー?という感じだけど、こうして生バンドをバックに、ときにジャジーに、ときにソウルフルにやってるほうが良いような気がした。生き生きして歌ってるもん。

4曲目は「新曲」と言ってたような…気がします(笑)。

ぱぱぱーん、と歌い終わって、バンドがDeBargeの"Stay With Me"…というより、ビギーやアシャンティのサンプリングで有名な、あの印象的なループパートを演奏。
するとTinaがおもむろに「Ericを呼ぼう!」ということでみんなでEricコール。
すると現れたのは…意外と恰幅のいいお兄さん(笑)。
テンダーなメロディを書く人なのでなんとなく細くて内向的な雰囲気を想像してたけど、ぜんぜん違った。すごくラフな格好で…どこにでもいそうな兄ちゃん(笑)。

Tinaと入れ替わりにステージに立ったEric。"Stay With Me"をバックに喋りだした…と思ったらこれが自己紹介。しかも、なんていうのか、ポエトリーリーディングに近い。ノリ的にはJill Scottを想像していただけたら間違いない。歌うような、語るような。
さすがフィリー系人脈でもある人ダネ!と感心。
それにしても、である。さっきのTinaが可愛そうなくらい、レベルが違う(笑)。声量から言って違う。CDで聴くよりはるかに声デカいですよ。
「CD買ったらサインするよ〜ん」なお茶目なことも言ってみて(しかもわざわざ自分のCDを見せる=仕込みつき)、終了。

すると「英語のわかる人?」なんつって募集をかける。ひとり女性を見つけたら、「あとで助けてもらうよ」といってようやく曲へ。"Don't Leave Me"。
さっきも言ったようにCDで聴くより声デカい。というか、わりとくつろいで歌っていたCD版とは違って、声も張り上げる熱っぽいパフォーマンス。急に温度が上がってきた(最前列だったので)。

がっつり歌い終わったあと、さきほどの女性に「〜って日本語でなんて言うの?」と訊きながらMC。
しきりに「音楽じゃなく、僕自身を好きになって」ということを言うんやけど、me=ワタシ、を憶えられず、何回も訊きなおす。いつの間にやら、うしろのベースの人が「ワタシ」「ワタシ」といちいち助け舟を出す格好となって、あまりにその姿が間抜けで会場から笑い声が。
この人、面白い(笑)。

そして次の曲。ここでMCで伝えたかったことが判明(笑)。"Couldn't Hear Me (Over The Music)"。
フェイクもばしばし、カッコイイ。最後はバンドの演奏なし、のアカペラ。しかも徐々にマイクから遠ざかっての自演フェードアウト。いやいや、マイクなしでも十分の声量。
あれ、でもこれ次の曲でやったんやっけ?記憶曖昧です(笑)。

そして、「partyてなんて言うの?」との質問に「エンカイ」という頓狂な回答がでたため、「Let's エンカーイ!」という間抜けな掛け声とともに"Change For Me"。
ノリノリで一気にヒートアップ。ステージからもちょっと降りてみたりして。大盛りあがり。
なんかシメっぽいなあと思ったら、案の上ここで「次はfabulousなAmel Larrieux!」とコール。
出てきたのは…ふわー美しい。クラスカのときとは違って、色鮮やかなドレス?姿。デルモですよデルモ(古)。また隣通るといい匂いがふわあ〜っ。そしてにっこり。セカンドのジャケは怖そうやけど、ほんっとスウィートな人。

Ericと入れ替わってステージにたったAmel。ちなみにバックコーラスもこのとき初お目見え(他の2人にはいなかった)。
前の席にいたケイコさんという女性を憶えていたらしく("She makes me cry"、だって)This song is dedicated to you、といって"Dear To Me"。
相変わらずというかなんというか、この人の歌声の浸透力は何なんだろう。この人が歌いだすと、全てが「従」になってしまい、完全に他を圧倒する。もうひとり舞台。客も、ただただ聴き惚れるのみ。たしかに興奮の真っ最中なのに、奇妙に静かなのだ。

次の曲、をおぼろげに記憶してるのだけど、"All I Got"だったかな"Beyond"だったかな。"For Real"のような気もするし…。ああ帰りにMD聴くんじゃなかった(笑)。どれも聴いたような気がして。
もちろんパフォーマンスは言うまでもありましぇん。

そして、「sunriseが大好き」と言って歌ったのは初耳な曲。誰かのカヴァーなのか、オリジナルなのか。日の出について歌った、ジャズなラヴソング。あとで誰の歌?て訊くつもりだったのに、今の今まですっかり忘れてた。喋ってるときは舞い上がってるんで…(笑)。そのくせクラスカで喋ったときは、Epicとのゴタゴタを訊いてしまったのだけど(いや、ただアルバムに収録してない曲について訊いただけやけど…まあ予想してたけど…)。

続いて、Amelのスキャットから次の曲が始まる。こ、これは…ひょっとして…?
「ケイコは知ってるよね?」とケイコさんにマイクを。
「mmm....daratta, da daratta, da daratta-ta-tam」
おおー"Get Up"!!大好きな曲なのでこれはかなり嬉しかった。やっぱ1stからも歌ってくれないと〜。

そして"Bravebird"。うわ、イヤな予感。
まあ予感どおり、これがシメでした。涙
それにしても本当に「overwhelming」なパフォーマンスは素晴らしい。スキャットしまくったあと、thank you, thank youと言い散らかして(笑)笑顔でステージを去ってった。

もちろんこれで満足できるわけなく。
若い客もいたせいかな?およそブルノーらしからぬ、大声の「アンコール!」が(笑)。
わりと速やかに戻ってくるバンド&Amel。
そしてそしてなんとなんとなんとですよ。
「ケイコ、いっしょに」とケイコさんをステージに上げて始めた曲が!曲が!(しつこい)
"Tell Me"。
おおおおGroove Theoryだあああ!
これはヤヴァイですよ、奥さん(笑)。
そして、上げられたケイコさんも、クリスタルな(と一般に言われるような)歌声。ああ、なるほど、などとひとり合点してました(笑)。
大興奮の"Tell Me"を歌い終わったあと「バンド紹介するわー」などと言ってたら。
さささーっと、EricにTinaがステージへ登場。
バンドを紹介し終え(またこれがインプロヴィゼーションしながらの紹介なんだ、もう)、Eric!Eric!、Tina!Tina!なんてやったあとにAmel自身が同様に紹介されると、鳥の鳴き声のようなスキャットで名前を呼ばれるたびにリアクション。
そしてAmel様、スタートでございます(笑)。スキャットしまくり。そのパフォーマンスに(Eric含め)まさに「全てが従になる」。圧倒的でした。



以上。
正味、1時間半くらいかな?8000円でけっこうキツいもんがあるけど、いや〜代えがたいモノがある、やっぱ。何らかのカタチで彼女の生ライヴを一度、ぜしぜし見ておくんなせえ。ネットじゃこことかここで観れます。
なかなかいないです、あんな人は。
感想としては、せっかくEricがいるんだから、"One Time"(Jill Scottとのやつ)とか、あるいは"What's Come Over Me?"、"Where Is The Love"(Glenn Lewisとのやつ、ってこの人セカンドは?)とか、デュエットものを1曲でもやって欲しかったなあというのが正直なところ。
あとやっぱAmelの曲数、少ない!
Ericももっと聴いてみたかったなあ…(暗にTina要らんって言ってるな。笑。いや、「懸命」だったし、応援はしてますよ)。
まあAmelのあのパフォーマンスが観られたというだけで…めっけもんです。

余談ですが、しっかりEricのサイン、Amelのサイン2つ(今回は「Get Up」と「Infinite Possibilities」に…"Tell Me"歌うならGroove TheoryのCDも持ってきたら良かった!笑)に写真、ゲットいたしました(笑)。
あと会場で「Esoteric Movement」とか「The Vault 1.0」も買えんかなあ…と思ってたけど、売ってなかった、残念。


Set List (けっこうあやふや…)

■Tina
1 Come On-A My House
2 Just The Two of Us
3 ??
4 ??
■Eric Roberson
1 Introduction (contains elements of "Stay With Me" by DeBarge)
2 Don't Leave Me
3 Couldn't Hear Me (Over The Music)
4 Change For Me
■Amel Larrieux
1 Dear To Me
2 All I Got??
3 ?? (song 'bout sunrise)
4 Get Up
5 Bravebird
------
6 Tell Me
7 improvisation with Eric Roberson, Tina