「アイして、せんせい。」

作詞:とも
作曲:

「心のアドヴェント・カレンダー 今日もカウントダウン!」

つまんない公式も わかんない問題も
私の頭をすり抜けて 冬の空へ消えてく
1.41421356(ひとよひとよにひとみごろ)‥より
もっと大事な 勉強があるでしょ!

突然、呼ばれる名前 あなたの声
「この問題解けるか?」って 笑う唇

(こんなの簡単よ!)
白いチョーク ギュッとにぎって
得意げに 黒板向かって
よく出来たなって 頭撫でてくれたけど

『カワイイセイト』 だけじゃ嫌なの

ねぇ せんせい
その瞳(ひとみ)で 私だけみつめて
私じゃあなたの 恋人にはなれませんか?
ねぇ せんせい
どうしてかな 胸のドキドキ止まらないの
放課後二人きりの 補習授業開いてよ
恋のテストはいつだって 100点取ってみせるから

「心のアドヴェント・カレンダー 今日は何が出るかな?」

グラウンドから見える 教室のぞくと
いつもと変わらない まぶしいあなたの横顔
こっち向いてくれないかな‥って
儚い想い 白い吐息に変わる

突然、重なる視線 高鳴る胸 (でも)
「こら、真面目にやれよ」って 動いた唇

ブルマの裾 キュッとひっぱって
ウサギみたいな 赤い目こすって
去り際に見せた 精一杯のあかんべ

『1/36人(さんじゅうろくぶんのいち)』 じゃ嫌なの

ねぇ せんせい いつになったら 気づいてくれるの
私だってもう 子供じゃないのにな‥。
ねぇ おしえて
ここのところ ずっとお顔があついの
誰もいない体育倉庫 秘密の朝練しようよ
切なくて流す涙は 今日で卒業したいから

「心のアドヴェント・カレンダー 今日でおしまい。」

微笑むサンタクロース おどけたトナカイ
赤 金 緑 と 色づく街並み
受け取ってもらえますように‥
白いリボンの ゆれる包装紙

突然、近くに感じる あなたの温度
「待たせてごめん」って 触れる唇

ヤドリギの下 ギュッと抱き合って
もう離さないって 甘く囁いて
ダッフル・コート越し 伝わる鼓動

舞う粉雪に 負けないって
どんなケーキも 敵わないって
あのツリーに 誓うって
誰よりも 愛してるって
言って お願い

『お願い‥‥』

クリスマス限りの 夢でもいいから

ねぇ せんせい 今日は瞳(ひとみ)に 私だけ映して
このまま時間が 止まっちゃえばいいのに‥。
ねぇ いいよ‥。
私の「はじめて」 先生にあげちゃうよ
聖なる夜に二人だけ 女の子の保健体育

ねぇ せんせい その瞳(ひとみ)で 私だけみつめて
もう子供じゃないって わかってくれましたか?
ねぇ せんせい
どうしてかな 胸のドキドキ止まらないの
放課後二人きりの 補習授業開いてよ

おねがいずっとアイしてね 今日からは私だけのモノ。

『せんせい』