CD-Rの知識(DVD-Rについては→PIONEERのサイトへ)

記録領域と役割
CD-Rが認識されない理由
盤の厚みとピックアップの関係
良質な傷と悪資な傷
DVD-Rの場合
ベリファイとコンペア

●記録領域と役割


↑まだ何も書き込んでいないディスク。こんな感じになっているとおもいます。


↑ほぼフルに書き込んだディスク。書き込まれた領域が変色します。レーザーで色素を焼くことによって、データを刻み込んでいるわけです。


↑ちょっとしか書き込んでいないディスク。変色している領域が狭いです。

↑赤丸で囲んだドーナツ状の部分が、データの実際に書き込まれた領域です。このように、CD-R(に限ったことではありませんが)は内周部から外周部に向かってデータを記録していきます。

ではデータの書き込まれた領域についてみていきましょう。


書き込みソフトの挙動をみていると、まず「リードイン」というものを書き込み、それからデータ本体、最後に「リードアウト」を書き込んでおしまい。になりますが、CDにはリードイン=即ち盤の最内周部にディスクの全体の目次のような情報を記録する領域が有り、ここにTOC(Table Of Contents)等が書き込まれます。データを書き込む場合、まずこの部分に情報が書き込まれ、次いでデータ本体が書き込まれます。(図では赤く示しておりますが、現物で見分けはできません)

オーディオCDをパソコンやCDプレーヤーにかけると、デスクトップにCDのアイコンが現れたり、盤のトータルタイム等がディスプレイに現れるのは、この領域のデータ「TOC情報」がパソコンないしプレーヤーのメモリー上に読み込まれ、機械が「このディスクの内容構成を掌握しました。データ領域にアクセスできる準備が整いました」という状態になったことを表しているわけです。

したがって、ディスクの最内周部に傷が付くなどしてTOC情報が読み出せなくなると、ディスクを入れたのに「このディスクは使えません、初期化しますか」とか、「No Disc」とかいう事態がおこるわけです。


ディスクが認識されない理由

普通の(市販の)CDはまったく問題なく再生されるのに、CD-Rだとかからない=ディスクが認識されない、ということがあります。これは、市販のプレス生産のCDに比べ、CD-Rは読み取りレーザーの反射率が幾分低い事に起因しています。あるメーカーのサイトでは、市販のプレスCDの反射率が70%。CD-Rが65%という情報もあります。現在では、よほど古いプレーヤーを使っていないかぎり、かからない、ということはほとんどなくなりました。
書き換えのできるCD-RW盤はCD-Rより更に反射率が低く、「CD-RW対応」とされている機種でないとほぼかからないと考えた方が無難です。
しかしながら、非常に古いプレーヤーでも精度の高い設計がなされた(高級)プレーヤーでは何事もなくCD-R、あるいはRWさえも再生できる例もあります。
微妙なところで断言はできませんが、非対応のプレーヤーでも絶対にかからないということではなく、盤との相性、機器の設計次第ではでかかることもありうる、ということは経験上からも確かに言えると思います。

このページのトップへ