最新の注目&お薦めディスクをご紹介 (03.11.20) <<past
KASABIAN
Processed Beats (10") BMG
TCTCやThe Raveonettesのサポート・アクトを努める4ピースのデビュー・シング ル。片面1曲、しかもデモという大胆な1枚。Unkleのようなドラム・ループに、サイ ケデリックなシンセやアコギもからみ、Ian Brown、Bobby Gillespieのような ヴォーカルが乗った、Mo Wax + The Musicというようなヘヴィかつルーズでグルー ヴィーなナンバー。プロデュースが、Jim Abyss(Unkle、DJ Shadow、Muse、The Music)である意味納得の音でもあるけど、2004年の注目新人だというのにはこれだ けで十分。(Q's)
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DAYDREAM NATION
Daydream Nation (CD) Elephant Stone
カナダ出身3人組のデビュー・アルバム。バンド名もレーベル名もどこかで聞いたよ うな(笑)、まさにそんな80年代末〜90年代初頭のシューゲイザーからの影響受け たサウンド。キラキラ明るいドリーム・ポップ志向のバンドが多い中、対極のよう な、靄がかったダークでサイケデリックな雰囲気を醸し出している。ヴォーカルも 気だるい感じで。でもメロディにはちゃんとポップさや親しみ易さがあって、これ は良いね。Swervedriver、J&MC、Ride、MVB、最近ならBRMCといったバンドを思い浮 かべるな。Rideってキラキラなイメージがあるけど、サイケで暗い曲も多かった し、そんな両方の要素が感じられるかな。中心メンバーのPatは、Peter Buckみたい なルックスだけど(笑)。来年には、2ndアルバムも予定。(Q's)
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22-20S
05/03 (10") Heavenly
Lincoln出身3人組。ブルース魂感じるヴォーカルが印象的だったデビュー・シング ル"Such A Fool"に続いてリリースされたミニ・アルバムは、なんとライブ盤。先行 プロモ7"の"Devil In Me"が、激走するガレージというよりも70年代のヘヴィ・ブ ルース・ロックしてて、かっこよいんでびっくりしたんですが、魂から発せられる ようなヴォーカルとスリリングで熱い演奏のパワーを伝えるにはライブ盤というこ となんでしょうか。そんなとこも新人らしからぬ自信に溢れてます。(Q's)
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THE RAIN BAND
Art of Mass Destruction EP (CDS) Fierce Panda
7月に出たデビュー・アルバムに続くNewシングルは、再度Fierce Pandaからのリ リース。アルバムにも収録されていたどことなく"Miss You"を思い浮かべるグルー ヴィなT1、ショーン・ライダー風なヴォ―カルのT2など、特に新しい展開はないが、 変わらず湿度の高い絡まるようなメロディとルーズなグルーヴ感漂うマンチェス ター・バンドらしい4曲を収録。(Q's)
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MONASTIR
The modern Sound For a ... (CD/LP) Boundless Records
Holiday With MaggieのVoとGを中心に結成されたスウェーデンの5人組のデビュー・ アルバム。これめちゃやばいっす!最近のガレージ的エッジの効いたギター、そこ にムーグが絡みまくったThe Strokes+初期XTCというようなユニークなサウンド で、しかもワイルドで疾走感たっぷりの演奏。そしてなによりもメロディが、激 ポップでキャッチーな曲目白押し!これはクラブでもガンガン回させること間違い なし!!Mando Diao、The Strokesのガレージ好きからSilver Sun、Weezerのパワー ポップ、The Wannadiesのギターポップ好きまで即買い決定でしょう!!!11月19日 発売。(Q's)
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KEANE
This Is the Last Time (CDS) Fierce Panda
HASTINGS出身3人組のFierce Pandaからの2枚目(通算4枚目)のシングル。ヴォーカ ル、ピアノ、ベースという独特の編成。ピアノの美しい旋律をバックに、ドラマ ティックで暖かいメロディを力強く伸びのある声で歌い上げるヴォーカルは、ギ ターレスのColdplayと言えなくもないが、叙情的で哀愁漂うというよりももっと ポップで、ポジティブな感じが非常に良い。Islandと契約したらしく、この後の活 動にも期待。(Q's)
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TIM BURGESS
Only A Boy (7") Pias
The CharlatansのTimが、Linus of Hollywoodと組んで作ったソロ・アルバム『I Believe』からの2枚目のシングル。アルバムの中で最もグルーヴィー、かつラブ リーで、心地良いライト・ソウル風なポップ・ナンバー。DJ的にも使いたいな。The Charlatansの前作『Wonderland』でのファルセットにはびっくりしたけど、もう違 和感ないし、Timの自由にリラックスしている様子が浮かんでくるね。アルバムは全 体的にCurtis Mayfieldからの影響を感じるんだけど、やはりTimがやると柔らかな 印象で、しかもLinus of Hollywoodのプロデュースということで、ベタなソウル色 は無く、かなりギターポップ・ファン向けなんじゃないかな。(Q's)
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CLARKESVILLE.
Seacret File (7") Wildstar
8月にリリースされていたんだけど、知ってる?と最近よく聞かれる、Michael Clarkっ て人のソロ。もっとアイドルチックなSSWかと先入観あったんだけど、ちゃんと聞い たら、ブレイクビーツに乗ったピアノとストリングスによるイントロだけでやばかっ た。さらに一度聞いたら忘れないポップで超至福なメロディが飛び出すんだからもう 言葉がありません。サウンドも現代的で、ありがちなSSWになっていないところが何 よりいいね。MilesとかTahiti80とか盛り上がったのを思い浮かべるな。(Q's)
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Alfie
Do You Imagine Things? (LP&CD) Regal
2枚目の先行シングル"Stuntman"を一度聴いた時からこれは凄いアルバムになるのでは?とドキドキしていたら、やはり凄いことになっていました。 オリジナルアルバムとしては2作目となる今作ですが、特に力んだ感が無くいい感じの力の抜けっぷりが最高です。1stよりさらに楽曲の幅を広げて様々な音の実験に挑戦しています。中でもやはり彼らのコーラスは天才的です!最初の先行シングル"People"では、ネオアコ好きを唸らせるような普遍的なメロディーを鳴らしたかと思ったら、ストリングが加わってまるでBelle & Sebastianな"Winding Roads"、ドラマティックな展開を見せるアルバム中盤での"Protracted"や狂ったほどに素晴らしいハーモニーを聴かせてくれる"Chop Chop"、さらにアナログには日本盤にも未収録の"Montserrat"というボーナストラックを収録、ニクイね。じっくり聴くも良し、BGMとして流すも良し。秋の夜長をこのアルバムを聴いて過ごすのも風流でいいのではないでしょうか? (ツバサ)
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