WHAT'S I GOT,
WHAT'S I FELT,
WHAT'S I SAW,
WHAT'S I SPENT MONEY FOR...

about akiller.

2001年7月22日(日)
live:村石雅行「男気」ライブ&クリニック/\1,000

リニックはローランド主催で、ポンタさんも持ってる(村石談)V−drum。
いわゆる電気ドラム。ところが、これが全然バカにしたモンじゃなくて、日本が世界に誇ってもいい。ホントにスゴイマシンだ。
メッシュヘッドというのが優れもので、リバウンドの違和感はなく、音がほとんどしないので、ヘッドフォンにしたら、周りの人にほとんど迷惑かけず。
音はリアル、おまけに高級シーケンサー(自動演奏機)内蔵で作曲も可。
・・・・・という、いいことづくめの楽器のPRの一環だ。(欠点は「値段が高いこと」位だ。)
最初に紙が配られて、クリニック希望にチェックを入れ、
180BPM(!)でビートが乱れないようにするには?」
というイジワルな質問をした、斜に構えたいけない私。
180BPMって、1秒に3拍、村石さんがパンクバンド出身だから、いい答えを期待した面もあったのさ。
(いや、ほんとはクリニックされたいがための目立ちたい質問だったという噂もあり)
れにしても人数が多かった(5,60人位)ので、クリニックは抽選だったんだけど、なんと私が1番目に呼ばれてしまい、司会の人が、「すっごい質問ですけど」とか言いながら、大衆の面前でドラムをたたかされる羽目に。

以下、村石さんとの会話。

村 :「37歳ですかー。私と同い年っすね。」
私 :「あ、そうですね。奇遇ですねー。」
村 :「180BPMだったら、はっきり言って僕も乱れますよ。」
会場:(笑)
私 :「いや、180ってのは冗談なんですど、早いビートって手がつってきたり、
   息があがっちゃったりするんですよ。」
村 :「僕も、そうですよ。」
会場:(笑)
私 :「何か上手い方法ありますかねえ。」
村 :「うーん。・・・・・・筋トレだね。(笑)あとは走り込み。」
私 :「普通のダンベルとかですか?」
村 :「うん。あのね、ドラムって特別筋力なくてもいいっていうじゃないですか。
   それは確かにそうなんだけど、でも、僕は“無駄な力”
   ってのも大事じゃないか、って思うんだよね。そ、“無駄な力”を付けた方がいい!」
会場:(爆笑)
村 :「きっちり筋肉をつかいきるってのもいいけど、あいつ無駄な力つかってんなーってのが、
    こう、なんつーか、ライブとかでも、アイツは熱い!ってお客さんにも伝わるっていうか。
    私はけっこう、走りますよ。いや、この年だから特に。(笑)」
私 :「そうっすね。体力大事ですよね。ありがとうございました。」
村 :「じゃ、そろそろ・・・。ところで、どんな音楽すきですか」
私 :「あ、さっきやってくれたクラブ乗りとか、ジャズなんかも大好きです。」
村 :「あ、そうすか。じゃあ、5/4なんか叩いてみましょ。」
会場:(大爆笑)
私 :「え・・・・・・。」
そこで、シーケンサーから5/4のベースラインが。
村 :「やってみて。どうすか。大丈夫すか。」
私 :「は、はい。」
   ドッタバッタと叩いてみる。
[演奏後]
村 :「いいすね。でも、ちょっと走るくせあるんじゃないすか?」
私 :「そうなんです。」
村 :「そういうときは、フレーズをきちっと飲み込んでしっかり聴いてやってください。
    あとは全然問題ないっすよ」
私 :「あ、ありがとうございましたーーー」
会場:(大拍手)

 そんなこんなで、ご褒美に村石さんのサイン入りTシャツをもらえた。
 この年になっても、うれしいものだ。
 いやー、ほんとに「男気」あふれる、好男子って感じで、勝手に「気があいそう」って思ってしまった。



で、肝心のライブの方は、というと、なんていうのだろう、むちゃくちゃ幅が広いし、テクニックはもちろん素晴らしい。
 ただ、うまいというより、新世紀的(意味不明)だ。
MTRに録音された様々なタイプの音楽をバックにV−drumを演奏してくれたわけだが、セッティング(サウンド)が多彩なこともさることながら、曲間でパットをヒットすると別のセットに瞬時に変えられるものだから、この部分はアコースティックでは逆立ちしても出来ない芸当。
 全部で10曲以上あったかなあ。変拍子フュージョン、ハードコアなロック系、歌もの、ハネ系クラブもの、ジャズ、神保彰ゴッコ(後に詳述)、ドラムンベース、などなど。
 ブラシもマレットも使えるし、チョーク(シンバルをヒットして手で押さえる奏法)、カップもOK。この辺になってくると、私はただ、口あんぐりだ。
 神保彰ゴッコとは、ラテン系リズムでキックにベースラインを入れておき、ハットにはピアノのアドリブが入っている。つまり足でキックとベースラインを同時に演奏し、手ではピアノの演奏をするという、信じられない神業だ。他のパットにはまた別のサウンドが入っていて、聴いた感じは4人編成のジャズ・フュージョンバンド。
 ピアノのアドリブ部分は、音符をおうごとに、ノートが鳴るという仕組みで、演奏する側は音符をハットを通じて入力してやるということだ。
 村石さんは、おおよそ限界までV−drumの可能性を引き出している。演奏はもちろん上手いのだが、機械を自分のものにしている、という点で「新世紀的」なのだ。ただ、おもったのは、生の音も聞きたかったね。たぶん、もっと「男気」な音だと思う。(笑)



・・・終わった後も、村石さんの音楽に対する考え、というか、スタンスを典型的に表していた言葉がとても印象に残った。
「このV−drum、アメリカでは日本の10倍以上売れている。あっちは日本ほど住宅事情が悪くないにもかかわらずなんだけどね。V−drumのすごいところは外にほとんど音が漏れないところで、日本にこそ向いていると思うんだ。でも、現状はアメリカ人がたくさん買って、またすっごい練習して、また日本人との差が大きくひろがってく。」
もう一つ。
「8ビートってとても深い。それを一途に練習するのもいいけど、ロック系のドラマーの人も、時にジャズとか、他のリズムをやってみる。すると、自分の得意なビートをやったときに、新しい発見や成長があると思う。特にジャズだけは、練習しないとうまくなれない。」
村石さんは、夜中の2時ころからマンションで(たぶん)練習をはじめたりもするそうだ。

「若いときより練習しなくなった」というが、人に見えない努力だけが、凄いミュージシャンを生むという、あたりまえだが、真実を教えてもらった気がする。
・・・余談だが、ベタな話、椎名林檎嬢の「本能」のCDにサインしてもらおうと思ったのだが、無理だった。でも、あこがれの林檎嬢に1cm位近づいた気がする(笑)。
2001年6月26日(火)
movie:A.I/\1,300
 
最後にスピルバーグを見たのはいつだったっけなあ。ひょっとして「シンドラーのリスト」以来かもしれない。結構感化されやすい私。水没するNYの映像を見たさにいったのだ。ほんとにミーハー(笑)。
 だいたいハンニバルを見てGUCCIに行ってしまう位だもの。まったく・・・。
 で、前評判のA.Iをユニバーサル・パラマウント・シネマ11で見る。「しかし、こんなにすいていていいの?、元さん」
 スピルバーグはいつも子供をいじめる。ほんとうに窮地に追い込む。
 ファンタジィとか「愛の・・・」という言葉に惑わされてはいけない。痛々しいのは演技している彼がかわいいから。
 が、今回の子供は「ロボット」であり、人工物。人間に使い捨てにされるモノである。ロボットは常に最新のモノに取って代わられ、森の中に不法投棄されなければならない。たとえ「愛や恐怖や痛み」がプログラムされていたとしても、人間のエゴの前に逆らってはいけない。
 人間は自分のわがままを棚に上げてロボットを捨てる。ロボットのおかげで楽したりしているのに、一方ではロボットを逆恨みしている。
・・・というわけで、ロボット社会を描いて人間の「愛」と「業」を描くと言うテーマには別に「目新しさ」はないんだ。地球の危機の象徴としてNYの崩壊を描く常套手段にも、だ。
 アジモが市販され、クローンが現実のものとなり、2001年を迎えてしまった今、サイエンスフィクションに「現在につながる夢の世界」を描くのは難しいね。そこでAIは2000年の時間旅行をする。そこは人間不在の世界らしい。
 AIは究極のクローズド・ソースだ。OSは「母への愛」。人間が不在でも2000年経っても不変で誰もとめることはできない。部品を取り替えたり、痛みスイッチをオフにしてもらえる、SEXや家事がOSになっているオープンソースなロボットたちの方に、より人間ぽさを感じたのは何故なんだろう。

2001年6月16日(土)〜23日(土)
tour:New York City&Boston/$900

New York Loves Me-01
New York Loves Me-02

2001年5月20日(月)
book:paperback-switch別冊NY特集/\900
 ジュリアーノ市長に変わってからNYはとても治安が良くなったし、アメリカの好景気のせいでハーレムもかなり歩きやすくなったらしい。その代わりブロードウェイはディズニーランドのようになってしまったとも書いてある。世界で初めて2枚のレコードを連続してかけるテクを見つけたDJグロッソの物語が面白かった。
 ブランド品を目的にしないでNYに行きたいという人にはおすすめの本。

2001年5月19日(日)
movie:ハンニバル/\1,800
 ま、やっと話題のハンニバル。リドリー・スコットの映画は好きだ。あるギタリストは"グラディエーター"の方がいいという。ラストシーンが多くの人の話題に上るが、タイトルバックのデザインがとても斬新。セブン、マトリックスも良かった。こんなところに感動するのも変だが、レクターのテーマ曲ゴールドベルグ変奏曲もまた頭から離れない。

2001年5月12日(日)
live:ジャンベと三味線/\2,000
 東京から北海道に遊びに来た"えびせんべい"さんと友達のPちゃんと、時計台2FホールでPトラックのギタリストであり、北海道民族音楽会議の主催者(夫婦名義)である杉中と札幌在住のセネガル出身ジャンベ奏者、ママ・ドゥを見る。ママ・ドゥは本国でもプロとしてやっていただけあって、さすがにうまく本格的。時計台ホールの天井は高く、ナチュラルエコーがいいね。

番外突然コラム(000706):宴とELANとHEY!HEY!HEY!

回非常に楽しみにしていた、ニュースJAPANの月一木曜の秀逸音楽コーナー、“エラン〜JAZZ GIANTS ”が4月いっぱいで終わってしまった。ニュース番組の一コーナーであり、都度事件が起きると予定が変更になったりして、おそらくポンタ氏が構想していた予定企画の一部が実現しなかったのではないだろうか。

 それに先立つ「神々の宴」はロック、歌謡曲、演歌、民謡、その他のワールドミュージックのアーティストとの共演で2年に及ぶもので、ポンタ氏の25周年とも連携した顔ぶれが揃うゲストのバリエーションだけでも、また、サウンドへのコダワリに貫かれた歴史的企画であった。
 エランは神々の宴で意識的にハズしていた「JAZZ」を、これまた日本の一流JAZZアーティストと共演するというものである。出演の顔ぶれ、だいたい予想通りでもあるが、ポンタの交遊の広さに、やはり驚く。

 マイケル・ブレッカー。1970年代後半、ポンタはニューヨーク暮らしをしていた(らしい)。当時マイケルはブレッカーブラザーズを結成し、精力的にライブ活動を行っていた。フュージョンブームに乗った当時の新進気鋭プレイヤーだった。その彼が日本で本格的にメジャーの地位を確立する前にポンタはセッションしていたのである!!余談だが、その時代、ポンタはゴードン・エドワーズとも交流を深めている。ゴードンは、スティーブ・ガッドを擁して一世を風靡した、いわずと知れた“スタッフ”のバンドマスターである。これまた余談だが、スタッフのライブ盤のライナーでは、“スタッフ”について岡沢章とポンタが語っている。

 さて、話はそれたが、神々の宴とELANはニュース番組内の一企画としてだけでなく、本格的な音楽番組として、そのクォリティはやはり群を抜いている、というか、他の追随を許さなかったものとして歴史的である、と断言する。

由の一つは、おなじみの旬のアーティストだけでなく、しばらくテレビには登場していないが、実力を持ったアーティストと共演し、出演の機会を与えてきたということ。これは音をともにするフレンドシップに裏付けされた、「てめーら、売れ線ばっかり聞きやがって。いい音楽やってるやつはまだ、ごまんといるんだぜ。」というポンタ氏のメッセージではなかったか。ま、超有名なGLOBEのケイコとの「ほとんどイジメに近い」共演もそれはそれで面白かったので意義はあっただろうが。

 もうひとつ忘れてはならないのが、「音楽番組づくりかくあるべし」という信念に貫かれた姿勢である。
 音楽番組がライブを余り行わなくなって久しいが、あれは完全なる「手抜き」である。歌い手の生の歌声が使われない「口パク」はもとより、バンドのスタイルだけを演じさせて、実際はカラオケを流すという、「アテブリ」が横行している。当然、制作サイドにすれば、たった4分の曲を1曲録るだけで、セッティング、サウンドチェック、音と絵双方のリハーサル、本番・・・と音楽番組は全く手間がかかる。
 おまけに昨今のジャリタレは、短時間に人様に聞かせられるサウンドを作ってキューだしで1テイク、なーんてできるわけがないから、よけい手間である。カラオケ使った番組づくりに比べて時間にしておそらく10倍はかかる。予算は時間に比例するし、わがまま多忙のアーティストのスケジューリングも大変。制作サイドのご苦労も重々わかる。赤字こきながら、ホールでやったライブを金で買ってビデオで録って流した方がラクチン、ラクチン。

 神々の宴、ELANとも、全てがそうではないが、すごく久しぶりの共演、初顔合わせもざらではなかった。その場合なおさらのこと、楽曲の把握から始まってリハーサル時に使う神経も並大抵でないはず。あの企画の予算は知らないけれど、音楽をやっている立場で見れば、相当の裏方が動いているはずだし、加えて耳の鋭いポンタ氏のこと。妥協は許さない。スタッフの苦労もさぞかしだったと思うね。

かし、しかし、である。それをやるのがプロってもの。そうやって大勢のマンパワーでつくられていく音楽番組の主役がミュージシャンであり、限られた時間等々の制約の中で最良の演奏への期待に応えるのがプロだったんじゃあないのかい?
 ちょこちょこっとテレビや雑誌に出たからって、「音楽」のオの字もやらないで、アーティスト気取りなんてちゃんちゃら可笑しいぜってーの@Drumming Spilits2。
 その辺、画面に映ってナンボの芸のないタレントの方がまだいい。やつらはその程度でオアシもらっているという節操がある。(ほんとか?)時にそういうアーティスト気取りのやつほど、気むずかしいこと口走ったりしてイッチョ前。所詮バラエティとわりきって普段着感覚でしゃべるウタダの力の抜き具合を見習えっての。

 まあまあその辺はメディアも重々承知の助で、ふざけて「音楽バラエティ」なんて題目で、演奏させないで松ちゃん、浜ちゃんにおちょくらせて、「素顔」を見せたような「予定調和」を作りだし、あいた時間にクチパクアテブリのビデオ流してるけど、それなら昔のTVジョッキーの間合いのアイドルのあほ歌のほうがよっぽどいいっての。トイレ行くヒマにちょうど良かったんだから。

 というわけで、あの番組は、想像を絶する数々のセッションをこなしてきたポンタ氏はじめ、プロとしてきちんと仕事をしてきたヒトしか出ていないし、そういう人たちにしか作り得なかった番組だったのである。

い、そこの自称アーティスト。文句あるやつぁ、でてきやがれ。


6月16日(金)
live:B'zゲリラライブ/\0

 遅い昼飯を食うべく会社のビルの裏の中小路に出たら、なにやら「本格的なロック」の調べ。見ると黒山の人だかり。
 おお、あの有名なB'zの宣伝カーか、と思い近づいてみると、本物がバンドを引き連れて演ってる。OLとサラリーマンがしああせそうにニコニコして見ている。

スタジアム級のバンドのくせに粋なことをやるじゃねえか。

 どうも、ボーカルの声がだめで好きになれなかったB'zだが、見直した。やはり、ライブを聞かないとバンドの良さはわからない。
 それにしても、ヤツラがそんなカッコイイことやっていると、インディーズとしては、ゲリラ的発散が陳腐にならんように頭をつかわないと、思ってしまった。


5月26日(金)
live:BECK at ZEPP SAPPORO/\6,500

BECKの話の前に。椎名林檎のチケットがGETできなかったのが悔しい。やはりファン倶楽部に入っておけば良かった。それでも無理かもしれんが。
で、オールスタンディングで整理番号によるポジションがど真ん中。回りは若い若い。
はじまりはミラーボールが回り70代ディスコティック風の照明の中、3曲アコースティックギターでしっとりと。このはずし方。伊達に30年生きてない。
コピー文化からサンプリングへ、そして編集-コンテンツ-の時代。1964年生まれの俺が、ロックを聞き始めてからいままでの、おいしい部分がテンコ盛り。
同じ様な状況で聴いた一昨年のクラビッツと比較すると、古き良きロックへの憧憬をサウンドマシーンのコダワリまでスタジオワークの中で昇華させた一方で、ライブパフォーマンスにおいても、考え抜いてチョイスされたであろう、バンドメンバーとともに、ライブなロックを聴かせてくれたクラビッツに対して、BECKのライブパフォーマンスは道具立ては整っているが、まだこなれていないね。同じマルチプレイヤーのクラビッツの方が神経質かも。
しかしそれを補って余りあるBECKのヴォーカリストとしての存在感とメロディーの良さが逆に際だつという印象。バックバンドのベストパフォーマンスはキーボードの彼女。セクシーだった。あんな風にキーボードを操る「女」はなかなかいない。
しかし、バンドとしてのパフォーマンスも、ステージデザインも、ちゃんといい仕事してるよな。見たことあるようで見たことない組み合わせ。
MPRのメンツに「こんなの聴くんですね」なーんていわれちゃって「ざけんじゃねーぞ。バーロー」だな。


4月17日(月)
cd:BREATH FROM THE SEASON/TOKYO ENSEMBLE LABO/\3,066

名演奏選考会で、4枚ほど聴いたことも見たこともないCDがあった。その一つがこれ。「聴くポンタ」をやっていて、難しいのがこの1曲参加というやつ。CDのラベルからは判断できないし、昔のようにレコードなら開けてからライナーを見られるわけでもなし。曲はNIKA'S DREAMという大作。ポンタさんの幅広い活動の一端である。


2000年4月14日(金)
live:BAHO @ ZEPP SAPPORO,\6,000

今年初めてだ。ま、余談ではあるがこのコーナーは私の義理の弟の自己紹介ページに触発されたものではある。彼はコンピュータを持っていないのにマメに書いている。エライ。
もうひとつ、人間は何を考えているかとか何が好きかというのも、その人を知る側面ではあるが、どういう経済活動をしているか、が生活を支配している、という考えに基づいてのことでもある。これも受け売りではあるが。誰だったかな。思い出したときに書きます。

当日3日前にチケット買ったBAHO。\6,000とは安くないが、ワンドリンク付に惹かれる。のっけからこんなことを言ってしまうと、つまんねえが、カネ以上の価値があるライブだった。ロックを愛する全ての人に見てもらいたい。とさえ思った。
ライブのタイトルはBA-VS-HOである。バンド名のBAはバカのバ、HOはアホのホ。バカとアホの対決というわけである。開演前の音楽がマーチであったため、ま・さ・かとは思ったが、設定はプロレスというか格闘技対決なのである。石田長生がボクシング風のガウン。CHARが柔道着にヘッドギア(笑)。解説者、ゴングまであって完全に演出されている。
客層もなかなかオトナ。簡単にスタンディングしない。ったく最近じゃあ、立つのが当たり前と思っている輩が多くて困る。客が盛り上がっているかどうかのメリハリがないから演奏家も簡単にジコチューに陥るのさ。
内容は1セット目がちょっとおちゃらけの○○対決と称したラウンド戦。おなじみのベンチャーズメドレー〜小さい秋〜とか、ロックとジャズの融合“ロズ”!4ビートでロックの名曲を弾きまくる。漢字・ひらがな対決“上を向いて歩こう”は、完全にバラエティ乗り。まあわかっちゃいるけど、笑ってしまうというやつ。

2セット目はお着替えして、CHARは素肌に赤のダブルスーツ。これが似合う。曲目はそれぞれのソロの曲で、(曲名をわすれてる)エンディングは泣く子も黙るSmoky。
アンコールの拍手のなかでCHARが言った言葉「こんどはもっとギター巧くなって来ます」のなんというすがすがしいかっこよさ。

「全てのロックファンに」と言ったのは、CREAM,JIMI HENDLIX,LED ZEPPELIN,DEEP PURPLEなど、ベタなカバーをこちらに照れくささを感じさせずにさらりと演奏してしまえる洒脱さの中に、カリスマにとどまらないCHARのバランス感覚の良さ「粋」を見て聴いて欲しいというのもあるが、要するにギター小僧がCHARに憧れてギターをはじめたように、CHARも俺はこんな人たちに憧れていた人がいたんだ、という純朴さが見えたからかもしれない。

ま、いきなりこんなライブを見られるなんて、さい先のよい春だ。


2000年3月31日(金)
cd:勝訴ストリップ/椎名林檎

この件に関しては何も言うまい。だって単なるミーハーなのだから。予約で初回限定だなんて、高校一年のときに買ったcheap trick"Dream Police"以来かもしれない。札幌公演のチケットは買えなかった。


12月5日(日)
shopping:TV monitor,Video Cassete Recorder,\99,000

月日がたつのは早いもの。就職した年にかったテレビは10年もの。ぶっこわれたので、買う。使い慣れたものを捨てるのは結構寂しいものだ。


11月26日(金)
live:ERIC CLAPTON JAPAN TOUR '99:\8,000+T-SHIRT:\4,000,BUDOKAN

 神懸かりのオヤジを見に行く。席は上手の真横。とてもステージに近く、もうけた気分。
 ファンサイトで曲目を知っていたので、あとは順番がどうなるか、気にしながらではあった。しかし意外なことに曲目を知っていても感動の連続。知識と感動が無関係であることを改めて知らされる。トリガーはその場にある「音」でしかない。
HOOCHE COOCHIE MAN,BELL BOTTOM BLUES,HAVE YOU EVER LOVED A WOMAN,などブルースも心地よい。が、出色はCOCAINE。あのSUNSHINE OF YOUR LOVEと似たイントロ。聞いて震えた。
まさかこんな時代に聞けるとは。こんな時代といえばLAYLA。
あのUNPLUGGEDはちょっといただけなかったので、文句なしに乗る。
乗ると言えばアダルトな客達もさすがにこのときは総立ちであった。
PILGRIMでは全員着席だっただけに複雑な思い。FROM THE CRADLEでブルースへの回帰というかひとつの区切りをつけたクラプトンではあるが、その反響の大きさに自信をつけて製作したらしいPILGRIM。
歌詞の世界、サウンドとも内省的な感じがしてどうもイマイチという感じもしていたが、ライブで聞くとどうしてどうして力強い楽曲なのだった。新曲中ではRIVER OF TEARSのダイナミクスが凄かった。
 まあまあ、最後までヒット曲のオンパレード。クラプトンの普段着っぽい衣装といい、淡々と少な目のMCでの進行といい、素晴らしい音楽にはよけいな演出などいらないのさ。


11月22日(月)
live:LOVE TRACK AT BESSIE HALL(POP SATTELITE)

出番が一番目というのは、うれしい。なぜなら、すぐに酒が飲めるからさ。客が少な目でスネアのヌケも良かったし。それにしても、「兄貴、最高〜」というかけ声は、初めてだった。


11月11日(木)
video:性的ヒーリング〜その壱(椎名林檎),¥3,200

おっと、1並びではないか。関係ねえが。
さて、その林檎の初のセルビデオ。最初のおまけなど、おいしいところを突いてくる。映像のセンスも良し。いいアーティストには面白いスタッフが集まるんだ。


10月26日(火)
cd:GYOKKODO、"THE BRAND NEW DAY/STING","JOURNEY MAN"、\2,560
magagine:THE MUSIC MAGAGINE 11,\500

ミュージックマガジンは、洋楽VS邦楽というタイトルが目を引いた。昔は「邦楽」にダササを感じていたのだが、それはずいぶん後悔に値する。しかし、邦楽というくくりはもはやレコード会社の売上区分的であり、気にすることはない。いっぽうで、あまりにドメスティックな盛り上がりばかりが横行するとしたら、せますぎる。そしてこのWEBも日本語である以上、せますぎる。来年はバイリンガル化を考えなくては。
今日は、椎名林檎の「本能」「幸福論」UAの「TURBO」が発売。不思議と、リンゴつながり。リンゴは確実に本格ブレイクの予感。おそるべし21才。あたまでなく心臓に来る。


9月30日(金)
cd:Books1/2(obihiro)、"WILD BLOOD/SHIGERU IZUMIYA","/THRILL"、\3,000

THRILLのカオリさんは、いい。文句なしに。


9月7日(火)
cd:山野楽器、"THE NEW FRONTIER/PONTA BOX","THRILL ME/MASAHIRO SAYAMA"、\5,345

佐山雅弘はやっと買えた。小山章太、なつかしい、坂田明トリオ。
PONTA BOXのニューアルバムは、曲名がくどい。(笑)早速訳してみた。あ、そうか、まさに「宇宙の旅」なんだ。ちょっと一回聞いただけではなんとも感想が出てこない。大音量でじっくり聞くことにする。あえていえば、第一印象は「ライブで再現できるの?」


8月28日(土)
live:「晩夏の坩堝」at BESSIE HALL

義理の祖母の告別式からホールへ直行。弔いライブだ。今回はゲストのヤナギダ氏を迎え、出入りが多いセットなのに、リハが少ない。まあ、いいさ。いつも本番に強いから???
1曲目構成を間違えた。2曲目以降体力が持つか心配。3曲目でようやくなれた。
ゲストを迎えた曲もトリオの曲も調子がいい。ユキヒロもワインの勢いでブンブンだ。わけわからんうちに終わった。ということはいいライブだったということだ。
きっと忘れない思いでになったのは、北海道マラソン99に出走予定の友人が前日にもかかわらず、見に来てくれたこと。そして、彼のリクエスト「真夜中のアウトロー」をアンコールでおっかなびっくり演奏したこと。BOOKBOXの田原さん、PONTA WEBビジターのGD札幌さんも来てくれた。


8月16日(月)
shopping:タマスティック/ヒッコリー/H2145B×6セット,\8,000

YAMAHAのDTXPRESSは一通りのパッドが付いて、実売なんと\100,000。プレイのMIDI録音までモジュールの中できる。思わず買ってしまうところだった。iMacと合わせて\300,000だ。3ヶ月酒を我慢すれば買えるのだが。


8月15日(日)
drink:しょうすけどん,\5,100
プリクラ:\400

バンドのリハ終了後に呑む。珍しいことにユキヒロはすでに泥酔のため、不参加。ume師匠とマコト、キタ、リカ、オレ、チーくん。しょうすけどんのマスターはひょっとして、ゲイかも。ume師匠はきっと、サッポロのお姉ちゃんの夢をみながら帰途についたのだろう。


8月14日(土)
drink:でん八,\2,000

ume師匠とその弟。キタ、リカ、オレ。イトー兄弟は絶対に焼鳥屋をやるべきだ。ただし、エグゼクティブ・マネージャーは必須。でないと、イトー兄弟は店の酒を飲み尽くしてしまう。


8月13〜14日(土)
camp:支笏湖ポロピナイ野営場,\3,000

ume師匠がかえってきた。マナブちゃんも帰ってきた。数々の伝説を生んだオレたちのキャンプ。マーチンのアコースティックとボンゴで暮れるロックな夜。日帰りで行くも4時間遊んだ丸駒温泉の露天風呂。カリスマ美容師キタの餌食にされたume師匠。尻ポケットとともに湖水に飛び込んだオレ。チップを狙って早朝からサオを振ったマコト。アラスカ人の夫婦をナンパしてきたユキヒロ。アホなことこの上なく、素晴らしき愛すべき仲間達。


7月25日(日)
CD:椎名林檎"無罪モラトリアム","歌舞伎町の女王,Jamiroquai"synkronized",坂本龍一"ウラBTTB"
,\8,000程度

遅ればせながら椎名林檎。すでに何度もCDを聞いていたので、どうしようかとも思ったが、脳にこびりついていたので買った。オレの車のHeavy Lotation中。あの年で、しかも女性で(失礼)あの詞とあの歌声とあのバンドサウンド。
負けていられない。
Jamiroquaiも今年,何度も聞くことになるだろう。すんなり乗れる。


7月17日(木)
live:伊達ボルカノベイフェスタ(かまやつひろし、中島啓江、伊藤多喜雄、PONTA BOX)伊達歴史の杜公園、\3,000(酒ぬきで)
PONTA with akiller遂にきた!1週間で2回も生PONTA BOX!
幸運が重なったこと。
(1)確率60%の雨男だが、今回はピーカン!
(2)到着時間:開演の4時ぎりぎりというのが、運命の座席を得ることにつながる
(3)客層:ほとんど孫のヨサコイみたさのおじいちゃん・おばあちゃん。PONTA BOXファンが沢山いたら、運命は変わっていただろう。
伊藤多喜雄は北海道なまりたっぷりにPONTA BOXの紹介でこういった。
「北海道は、いい音楽を聞く機会がホント少ないんですよ。だから、イベントの最高の瞬間であるラストにポンタ・ボックスに出てもらうことは、ボクのポンタさんへの友情です。」

アマチュアバンドコンテスト、地元住民によるヨサコイ、と続いてムッシュ、中島、伊藤。
中島のPAいらずのボーカルの鳴り響く会場、ミキサー近く、パイプイスにポンタは座っていた。
P-Trackのボーカル北とベース幸宏など5人で囲んで写真を撮らせてもらい、話をする。大騒ぎしているのに(中島さんごめんなさい)他にだれも寄ってこないという「イナカの現実」。

以下、記念すべき会話の一部を記録しておくことにしよう。
akiller(以下A)「はじめまして。akillerともうします。札幌でSIONの時も見せていただきました。」
ポンタさん(以下P)「ああ、あのトマトジュースをくれたの君かあ。あれ、重かったー」
A「すいません重くて。酒にしようかと思ったんですが、お体が・・・。」
P「いやあいいのいいの。酒なら売るほどあるからさあ」
A「ところでNさん経由でP-TrackのCD聞いてもらえましたか?」
P「え?いや、覚えてないなあ」
A「じゃあ今度、マネージャーさん経由で送らせて頂きます。」
P「うん。いいよ。」
A「ドラムのこと、聞いていいですか」
以下一部省略。
P「まあ。おれも2年かかったからさあ。がんばれよ。」
A「CDはいつ頃でるんですか?」
P「9月頃だね。もう、今回は4/4は一曲もないから。」
KITA(以下K)「SIONさん、“今日はとても幸せです”っていってましたね。かっこよかったー。」
P「SIONも丸くなったよなあ。アナーキーとかもさあ、仲いいんだけどあいつら昔すごかったからね。」
P「啓江、曲しぶいなあ。これ、ホール向けだよね。」
A「なんであんなに声量大きいんでしょうね。」
P「あのねえ。普通はのどで声だすんだけど、アイツ身体の骨もならしてるんだよね。共鳴体。今日、啓江とデュークエリントンやるからさ。」
A「あ、すると、今日はJAZZGIANTSですね。」
P「そうそう、イベント向けにね。あ、そろそろオレ、打ち合わせあるからさ。」
A「あのー、あまりお好きではないと思うんですが、PONTA WEBの方も全国からファンの方の声が届いていまして、陰ながらですけど、これからも応援させて頂きますので。よろしくお願いします。」
P「こちらこそ。」(やったー。)

終演後も楽屋前にかけつけると、大きく手を振ってくれた。
佐山さんもバカボンさんもお会いできたが、二人ともフレンドリーで暖かい人だった。
イナカ暮らしのオレ、次はいつポンタさんにお会いできるのだろう?


7月15日(木)
live:THE BOOM at Sapporo Shimin Kaikan,\free

もらったチケットでブーム。今週1週間は非常に文化的だ。3年前の沢田研二から久々の札幌市民会館。
客は若い女が9割以上といったところか。座席の後ろ3分の1は空いている。さすがのTHE BOOMも2年余の活動休止の穴は埋められないのか。バンドのダイナミズムは物足りなかったが、宮沢の歌唱力はなかなかだと思った。


7月11日(日)
live:SION with PONTA BOX at ZEPP SAPPORO,\free

いよいよ待ちにまった、初の生PONTA BOX。朝からはやる気持ちが抑えられない。差し入れのためにカミサンの妹の嫁ぎ先である沼田町から「北のホタル」なるトマトジュースを手に入れ、“のし”をつけて車にて開演4時間前にZEPPへ。メールをくれた斉藤浩さんを呼び出し、しばし待つ。な、なんとモニターにはリハ中のPONTA BOXではないか。斉藤氏は「リハを見ますか?」と誘ってくれた。Sandwitch3-2-3をやってる!ポンタ氏「今日スネアの音、甘いね!」横で斉藤氏「今日、スネアのヘッドとりかえてましたよ。」オレ「ふつう必ず張り替えているわけではないんだ!」夕べも札幌市内でリハをやったらしい。今日のリハはまさにサウンドチェックって感じだが、ところどころ鋭くアンサンブルをチェックしている様子。肝心の詳しいライブレポートは後で書くことにしよう。今日の収穫はポンタ氏が投げたスティック。


7月9日(金)
live:TARBAGAN〜日本初、世界初、モンゴル民族音楽ユニット at Kitara,\3,000

オブチくんが訪問したモンゴルに魅せられた若き二人のホーミー(のどうた)、口琴、馬頭琴などによる演奏を聞きに行く。Kitaraは初めて。多少バブリーな印象を受けつつ、パティオのテラステーブルで300円の缶ビールを飲みなかなかご満悦。
小ホールは木の内装で心地よし。演奏はCDにも入っていたホーミーの掛け合いの曲が楽しかった。嵯峨氏の話しぶりは知的な感じ。等々力氏はワイルドな感じ。嵯峨氏の馬頭琴の腕はなかなかのものと見た。次回のCDを楽しみにしつつ、帰りはのどうたの練習をしながらすすきのへ。
嵯峨氏の言葉「メディアを通じて得た情報と自分の耳で聞いた音から来る印象を区別することが大事」には大賛成。