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よく聞く一般的な音楽理論

参考にはするけど、私の中では正解としては捉えられないような音楽理論です。

一般的な音楽理論

絶対音感と相対音感

絶対音感という言葉はテレビ等で聞いた事があるだろうし、
「絶対」
という強そうな単語が、インパクトあります。

それに対して相対音感というのは知らない人もいたり、
何かで聞いたけど意味なんて分からない、なんて人も多いです。

ただ「絶対音感」の「絶対」というのは、
「絶対によい音感」という意味ではありません。

例えば
「このリボンの長さは何センチか、ものさし無しで測りなさい」
と聞かれた時に、
相対音感の人は
「自分の掌の1.4個分くらいだから30センチ」
という感じに長さを求めます。

逆に絶対音感は
「あ、30センチだ」
と、見た目だけで長さを求められます。
頭の中にものさしがあるからです。

要するに
「対を相(み)ている」のか「対を絶っている」のか、
という違いがあるのです。
話を置き換えてみれば、
相対音感は何かしらの音を基準に聴き取るのに対し、
絶対音感はその音を単体ごとに聴き取る能力という訳です。
この絶対音感は、幼少期ならばレッスンで習得できます。

この事実は音感研究で
有名なsergeant&roche(サージェント&ロッシュ)によって
1969年に証明されたんですね。

相対音感は誰でも何歳でも大丈夫ですし、
慣れていくと絶対音感に近い位の能力にする事も可能です。



絶対音感は大人は身につかない

残念ながら大人では絶対音感が付きません。
それは、子供の脳と大人の脳の構造が違っている為です。

子供の脳は、5歳ごろまでは感覚神経が未発達です。
この頃にスポーツを習わせれば、運動神経が発達するし
楽器を習えば絶対音感も付きやすいわけです。

クラスにいましたよね、体育の時間に
どんな種目でも上手くこなしちゃう人。

幼い頃にはそれぞれの環境に適応できるように、
生きる為に必要ない感覚でも準備状態になっています。

この感覚神経は、
6歳までに使われなかったものから
どんどん死滅していきます。
歳をとってから再生することはありません。

でも実は大人にも脳の発達の余地は残されています!

人の脳は、目標に向かって行動する時、
快感ホルモンのドーパミンがたくさん出るそうです。
目標を得たときに何かの報酬があると、
その方へ脳は発達して段々スキルアップしていきます。

地道に見えたとしても
続けてさえいれば確実に進んでいるのです。



耳コピによる音楽習得

耳コピをしていれば
「あ、この部分こう弾いてみよ!」と
パッと出てきますし、
色んなものを弾くので単純に技術が上がります。

耳コピにはたくさんのメリットがあります。
そのうちでも最大のメリット。

それは、音感が鍛えられる。です。

日常生活の雑音の音程までもわかる絶対音感は、
幼少時でないと身につかないと言われていますが(人により程度はある)、
音感にはもう1つ相対音感と呼ばれるものがあり、
これは練習する事で鍛えられます。

例えば、音痴の人でもカラオケに通い続けたら
音がとれるようなったという事をよく聞きますが、
これは日々音楽に触れて音感が鍛えられたからです。

耳コピで音感が鍛えられることによって、
作曲をするときに頭の中で鳴っている音を再現するのが早くなるのです。

最初は何日とかかっても、だんだん早くなって、
やがて一曲を一時間で出来てしまうようになります。



耳コピによる練習のコツ

練習の際、曲を流しながら、合わせて弾いたりしてませんか?
実はこれってあまり意味がありません。

例えば英文の問題で、3〜4語くらいの短い文ならわかるけど、
長いものになると途端に分からなくなってしまうのと同様です。

曲を流してなんとなく弾いてると
「今の合ってた!」とか「ここ印象的だな」とか、
そんな所を繰り返すようになってしまいがちです。
英文の中の単語を断片的に見て、この文わかった!
とはならないと思います。

そんな時は、一旦手を止めて、曲をじっくり聞いてみてください。

JPOPの場合、だいたい数種類の 同じフレーズを繰り返しているのがわかります。
「イントロ」「Aメロ」「Bメロ」「サビ」「Cメロ」等が
規則的に繰り返されてることが多いです。

それが分かると、一回Aメロをコピー出来たら
「次は一緒だね」というのがわかって、
その分の時間が浮きます!

長い英文も5文型に当てはめて見直してみると
少しわかりやすくなるように、
耳コピもその曲の構成を知ることで効率的になるのです。

今なんとな〜く流しながらやっているのであれば、
このように構成を理解するところから始めて頂けると
グンと効率が上がるのでオススメです!



メジャースケール

メジャースケールとは音階のことです。
スケールには、
メジャースケールと3種類のマイナースケールがあります。

スケールを知る事で
次のコードの先読みがしやすくなり、耳コピが速くなります。
「完全に音を拾うだけの耳コピ」は、
「ホンの少しキーやコードについての知識がある状態での耳コピ」
の100倍難しいです。

「スコアがなかった曲を耳コピしたいけど
 何からしたらいいのかわからない…」

という方は、
逆にここがわかれば、理論が分かれば100倍わかるようになります。


鍵盤の「ド」から順に白鍵のみを弾くとCメジャースケールになります。

そして、
「ド→レ」の時は間に黒鍵がありますが、
「ミ→ファ」の時は間に黒鍵がありません。

間に黒鍵がある時は、鍵盤の間隔が「二つ飛び」
間に黒鍵がない時は、「一つ飛び」の状態です。

この二つ飛びが「全音」
この一つ飛びが「半音」
といいます。

左から読むと「全全半全全全半」。

そう、鍵盤のどこから始めても、
「全全半全全全半」
を覚えれば勝手にメジャースケールを始められるのです。

メジャースケールは「全全半全全全半」で、
明るいイメージを持った音であると頭に入れておきましょう。



マイナースケール

マイナースケールとは、
メジャースケールと違って暗いイメージの音です。

「明るいとか暗いとか、そんな事は散々聞いてるんだよなぁ」
って方は多いでしょう。
でもマイナーキーはどんな時に使われるのかな、
って考えたことはあまりないかと思います。

例えばギターロック!っていう感じのハード系な曲(ワンオク的な)には、
EマイナーやAマイナーが実際に頻出してます。

人の脳は怖さ、不安などのネガティブな情報ほど
記憶に焼きつきやすい生き物です。

つまり
暗いキーの曲が緊張感、不安定感をもたらすので
強いインパクトを残します。
だからハードロックのバンドは好んで使います。

耳コピには作曲者の意図を見るのも一つのコツかもしれません。


ナチュラルマイナースケールについて解説します。
(残りはハーモニックマイナースケール、
 メロディックマイナースケールといいます)

メジャースケールは「全全半全全全半」であるとお話ししました。
一方マイナースケールは、「全半全全半全全」です。



代表的なコード

J-POPの大半は、五種類のコードを覚えてしまえば
簡単にコピーできます。それが、

M(メジャーコード)
m(マイナーコード)
sus4(サスフォー)
aug(オーギュメント)
dim(ディミニッシュ)

の五つ。

これらは三和音(トライトーン)といって、
三つの音で構成されたコードだという意味です。



メジャーコードとマイナーコード

すべてのコードの基礎になります。

メジャーコードとマイナーコードは、
スケールの中の「1・3・5度」を同時に鳴らしたものです。
分かりやすくCキーを使って説明していきましょう。

Cメジャーコードは
「ド・ミ・ソ」となっています。

そしてCマイナーコードは
Cマイナースケールの中の「1・3・5度」、
つまり「ド・ミ♭・ソ」です。

「あれ?これって真ん中の音が変わってるだけじゃね?」
と気づかれた方は多いと思います。

そう、実はメジャーコードとマイナーコードの違いは
「3度が下がっているかいないか」
の違いなのです。

この
メジャーコードの3度を「長3度」、
マイナーコードの3度は「短3度」
といいます。



sus4

「sus」とは、英語の「suspend(つるす,掛ける)」が語源です。
洋服のアクセサリー「サスペンダー」のイメージです。

簡単に言えば、
「メジャーコードの3度を4度に吊るし上げる」
という意味です。

つまり
「1・3・5度」から
「1・4・5度」に
なったものがsus4の構成音なのです。

Cメジャースケールで言えば4度の音は「F=ファ」。
だからCsus4の構成音は「ド・ファ・ソ」ですね。
実際の音楽の中では、
sus4 の後に同じルート音のメジャーコードが来ることが多いです
(例:Csus4→C、Gsus4→G)。

この曲のイントロ終わり、
サビ終わりに「Dsus→D」って入っています。

sus4の使われ方は、9割こんなパターンです。
この響きを覚えると、一発で
割り出せるようになるので覚えておくといいでしょう。



aug

「メジャーコードの5度が半音上がるとaug」

augとは「augment:増加[増大]させる」という意味の英語が語源です。
この半音上がりの5度のことを、「増5度」と言います。

「5度が増大」、だから増5度です。
augを略して「〇+5」と表記されることもあります。

augとは「1・M3・#5度」からなる和音であること、
「M→aug」この使われ方が多いです。



dim

少し特殊なこのコードです。
diminishは「減らす,少なくする」という意味の英語です。
減ったのは3度と5度の音です。
ここでの「減る」というのは、
3度と5度の音が「半音減る」という意味です。

つまり?

3度は「短3度」に、
5度は「減5度」というものになりました!

少し特殊な構成で、不安定な響きをしています。
わかりやすいのは、火曜サスペンスのテーマは
ディミニッシュが使われています(笑)
この不安定さが、ダークなサスペンスには合いますね。

よく使われるのは(Cキーが例として)、
「C→D→D#dim→Em
 C→D→G…」
のような途中に差し込む使い方。

曲を作る時、
「なんか物足りないな」
と思ったらちょい足しするだけでよくなります!



リズム感の身につけ方

音楽の三要素とは、
「リズム、メロディー、ハーモニー」 です。

ほとんどのアマチュアはリズム感がないです。

例えば、ライブハウスに録ってもらった自分達の音を聴いた時、
「うわ〜ここ走ってる」
「前のめってリズムが取れてない…」
なんて思った経験ありませんか?

しかし、自分たちの弱点を認め、直そうとする。
そこに気づいたことは確かに前進。

「じゃあ、もっと安定したリズム感を手に入れよう!」

そう思ったら、あなたならどうしますか?
メトロノームを使って練習を始めますよね。

メトロノームで「コッ コッ コッ コッ」と鳴る
4拍に合わせて弾いているだけの練習では、
リズム感は、なかなか身につきません。

この方法の何がいけないのかというと、
メトロノームに合わせることだけに脳が集中してしまって
身体の中にリズム感を養うことができない
危険な方法だったのです。

「4(3)拍目だけ鳴らす」
という方法です。
iOSのアプリでもあります。
最後の拍だけを鳴らすように設定してください。
「(1), (2), (3), 4!」
と頭の中で数えながら弾いてみてください。
最初は絶対ズレます。
でも30日後にはピッタリ合うようになります。
3拍目だけにしてみたり2拍目だけにしてみたり、
遊んでみるのも面白いです!



コード進行の黄金パターン

Cで言うと、これです。
「C→G/B→Am7→Gm→C」





nararinn's Studio 構築手順

1. USB-MIDIケーブルでキーボード-YAMAHA EX5-とMacのGarage Bandを連携

2. USB-MIDIケーブルでキーボード-YAMAHA EX5-とMacのLogic Pro(Logic Studio)を連携

3. オーディオインターフェース-YAMAHA GO46-を介してキーボード-YAMAHA EX5-とMacのLogic Pro(Logic Studio)を連携



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