< ブラジル >

<楽器の写真/バンドリン>

<ガイド>

 ご存じの方も多いでしょうか、ブラジルにはボサノバやサンバの他に「ショーロ」というジャンルの音楽があります。

 ギター、カバキーニョ、パーカッション、ピアノ、フルート、バイオリンなどと一緒に、バンドリンと呼ばれるブラジル風マンドリンが演奏されます。曲はほとんどが2/4拍子で、歌のないインストのものが多いようです。

 バンドリンは4コース8弦で、調弦はヨーロッパのものと同じ。一弦からミ・ラ・レ・ソとなってます。

 ショーロの曲はなぜか、トレモロを使った演奏がほとんどないのですが、その代わり、目を見張るような速弾きが特徴的です。

 

<お勧めCD>

(タイトル)  Cafe' Brasil

(演奏者)   コンピレーション

(出版元)   TELDEC CLASSICS INTERNATIONAL

(CD入手先)  AMAZON.COM

<CDレビュー>

 ショーロのバンドリンの名手といえば、「ジャコー・ド・バンドリン」が有名です。ものすごい速弾きで「TICO TICO NO FUBA」や「NOITES CARIOCAS」などという曲を演奏しているのですが、ちょっとマネ出来ない(当たり前ですが)芸当です。

 ジャコーの名盤とウワサの高い『黄金のショーロ』はすでに絶版で入手不可能ですので、かわりに私のお気に入り、『Cafe' Brasil』のご紹介を。

 バンドリンの曲はそんなに多くないのですが、どの曲もそれぞれ、しみじみとカッコよく演奏されていて、ショーロの魅力がよく伝わる一枚だと思います。