理科実験を楽しむ会
もっぱら ものから まなぶ石井信也と赤城の仲間たち 

交流回路(その5)   E-68      No141    09312()

 

1 100Vの交流に12kΩのオーム抵抗をつなぎました.

  電流i  i[A]100[V]/1210(3)*[Ω]8[mA] となります. 

  電力W  W[W]V[V]i[A]100×810(-3)[VA]0.8[W]

2 100Vの交流に224のキャパシターをつなぎました.

  224 22×10(4)[pF]22×10×10(3)[pF]220[nF]22010(-9)[F]

  キャパシターの交流抵抗R[Ω], 交流の周波数をf[Hz], キャパシターの容量をC[F]とすると,

 R[Ω]1/2πf[Hz]C[F]1/2・π・5022010(-9)[Ω]14[kΩ]

 電流i  i[A]100[V]/14[kΩ]7[mA]  

3 上記のオーム抵抗に赤のLED2個を(並列にして)直列に, キャパシターには緑のLED2個を(並列にして)直列につなぎ, 両者を100Vの交流につなぐと点灯しました. 

4 装置を横に振ってみると, LEDが点滅しているのが分かります.

  オーム抵抗では電流と電圧は同位相ですが, キャパシターでは電流は電圧より位相がπだけ進むので, 両者の点滅が逆になっています.

 

蛇足

1 写真では, 緑のLEDの方が光っています.

2 キャパシターとは逆に, コイルに流れる電流は電圧に対して位相がπだけ進みます.

3 電流の位相に関しては, 回転磁界(その1)(その5)を参考にしてください.  

4 *上記 10(n) は 10n乗の意味です。

 


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石井信也
交流でLEDを