交流回路(その3)   E-66      No139      09226()

 

1 交流回路(その2)の蛇足に書かれたことのその後です. 

  キャパシターを容量の順に  0.1μFから4700μFまでの19種類を, 並べてみました.

 

  0.10                0.22         0.33         0.47 

    1.0      1.5        2.2          3.3          4.7

   10                  22           33     

  100                 220                       470

 1000                2200         3300         4700

  キャパシターの負極を繋ぎ, これに交流の一つの電極を結びました. 交流の他の電極の先にとりつけた細い針金の先で, キャパシターの正の電極に一瞬触ると, メロディーが鳴りだします.

 交流の電圧は数ボルトです。メロディーには数キロの抵抗をつけておきます。

  容量が2200μFより大きいと, 1分程度のメロディーがフルに演奏されます.

  33μF以下だとピッと鳴るだけです.

2 空のキャパシターに, 上の方法で交流電源を触れると充電します.

  この充電の状況を3段アンプで調べてみると, キャパシターはタッチされた側が正に充電されたり, 負に充電されたりしています. そして, 時には充電されなかったりするのです.

  これは多分,交流波形の凸の部分で触れられたときには触られた電極が正に, 凹の部分で触れられたときには触られた電極が負に充電されるのでしょう.  交流波形の0の時点で触れられると, キャパシターは充電されなくて, メロディーは鳴らない,ということのようです.

 

蛇足

1 キャパシターを並列につなぐと, 容量は和になるので, 演奏時間も長くなります. 3300μF4700μFを並列につなぐ(8000μF), 曲を2度も3度も聞くことができます.

  0.56F(560000μF),  5.5Vのキャパシターはこの方法では充電しませんでした. この中間の,容量が数万マイクロのキャパシターが欲しいものです.

2 ケミコンの正負の電極は充電方向に関係ありません.

3 キャパシターの容量表の欠けたところ, 47μF330μF はそのうちに探して補充します.

 

 


キャパシタ電源
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