理科実験を楽しむ会

ブンブンごま(その6)    E-62     No135      09129()

 

1 ブンブンごまは回転が速いので, 電磁誘導に使うと便利です. このことは渦電流の所でも述べました.

2 LEDをつないだ多数巻のコイル(ステイター)の近くで, 磁石ブンブンごま(ローター)を回すとLEDが点灯します.

3 釘に0.10.2mmφのエナメル線を200Tほど巻いたコイルにLEDをつけたブンブンごま(ローター),  磁石(ステイター)の近くで回すと, LEDが点灯します.

4 コイルを回転させる場合には, 次ぎの問題があります.

  LEDをローターの一部分にするのが難しいことと, ローターが大きくなって回転が遅くなることです.

5  ブンブンごまには, 紐を水平にして回す<横型>と, 紐を鉛直にして回す<縦型>の2種があります. 

  ここでは, 縦型で, LEDを回転させない方式のものを作ってみました.

  ブンブンごまを回す紐を電流を流すコードにしたのです. この方式では横型のものを作るのが困難です. 

 導線でコイルを回転させるには,コイル(回転部分)の質量を大きくする必要がありませす.これはに, コイルの巻数を多くすればよいので,好都合でもあります.

 そこで,ダイアル電話器のコイル(楕円柱 2.5×3×4 単位各cm)を使いました.

 オーム抵抗は2.63kΩで, 質量は約0.1kgでした. 太さは0.11mm程度かと思われます. これを磁石の近くで回すと, LEDが明々とつきます.

 

蛇足

1 コイルの中央に釘を差し込むと感度がよくなります. これを3段アンプにつないで電流増幅すると, 地磁気でもLEDは薄く点灯しました. もちろん, 磁石や鉄製品がない場所で実験します. 

2 このコイルの中央に細いネオジム磁石を入れてみましたが, LEDの明るさを強めるはたらきはありませんでした.

3 電磁石を空芯, 鉄しん, 磁芯にして, その相違を調べてみたいと思います.
4 嘗て、ダイアル電話器が廃棄されたとき、電話局で大量の電話器を貰い請けました。今でも実験材料として使っています。

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縦型ブンブンごま 横型ブンブンごま