理科実験を楽しむ会
もっぱら ものから まなぶ石井信也と赤城の仲間たち 
YPC(その1)  E-48  No105     08年7月3日(木)   

昨年から、事情が許す限り、横浜物理サークル(YPC)に、実験リポートを持って参加しています。
今回から暫くは、そのリポートのメモに、YPCの例会速報を添えて、報告します。
YPCの記事を転載することについては、許可を得ています。



 YPC 3月例会(第1回) 新城高校  07年3月18日(日)  



 リードスイッチ・モーター


(1) ローターのタイプT

2極 同極型 ここから始まる

2極 異極型 ここから発展

多極型      電気っていい加減僅かな差の積み重ね

NS型磁石

(2) ローターのタイプU

磁石ごま 摩擦を小さく

サルカン型

釘-磁石型

プラケース型

(3) ステイターのタイプT

合体:リードスイッチ(a) コイル(b) LED(c) 電池(d)

acd/b bのチェック

abc/d

abcd ローターに

(4) ステイターのタイプU

2重時計皿型

釘-磁石型

フロート型

(5) ローターとステイター

ローターを回す ステイターを回す

ローターとステイターを回す どっちもどっち

(6) モーター一般

マブチモーター 空気も効く? 逆ペラを

真空漬物器に入れる

作用反作用型 回して回される

  

質問・意見は shinya@aqua.dti2.ne.jp

http://sound.jp/oze_isihi/

 

尚、<リードスイッチ・モーター>に関しては<リードスイッチごま>の項を参考に。

リードスイッチごま 石井さんの発表
 左の写真は基本的なリードスイッチモーターである。回転子の磁気によりリードスイッチが動作して電磁石をON、OFFし、回転子の磁石と相互作用して回転力を生む。同様の原理で永久回転するコマを作ることができる。トランジスタ仕掛けの磁力ゴマのリードスイッチ版というわけだ。
 細い鉄芯に太さ0.4mm程度のエナメル線を200〜300回巻き、小型のリードスイッチ(100円以内)と単3乾電池をを直列につないで、重ねてセットする。これだけで、時計皿の上の左右NSの磁石ごまは回り続ける。
 

 石井さん自身からご提供いただいた写真。こんな遊び方もできる。回路が作動しているのを確認するには、LEDをコイルの両端につなぐとよい。ただし、誘導で点滅するので、LEDの向きは電池に対して逆つなぎになっている。

 電池自身を鉄心にしたコイルに、リードスイッチ、LEDをコンパクトにセットしてそれ自体を回転子とした究極のモーター。釘を軸に、磁石で吊るようにして、リードスイッチの近くに別の磁石を近づけると回転し始める。

 ステーターを軽く作って時計皿に乗せて、その上でロ−ターを回すようにすると、両者は同時に互いに逆向きに回転を始める。石井さんはこの種の回転子を<作用反作用ごま>と呼ぶことにした。
 左は、回転における作用反作用(角運動量の保存)を演示する実験。プロペラが回転すると、水面に浮かべた発泡スチロールの台は逆回りに回転し始める。

 石井さんは、千葉県で清水高校、千葉高校などで物理を教えておられ、「物理の授業100時間」上下巻の著者でもある。退職後10年を経てもなお精力的にサークル活動されている。われわれも見習わなければいけない。
 最近HPも立ち上げられたとの事。例会で発表された「リードスイッチごま」も詳しく紹介されている。そのほかのテーマも深く追求されていて興味深い。「3段アンプ」などもおすすめ。

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石井信也