リニア・ローター(その1)  E-39  No83  08131()

 

(0) 金属棒の回転

(1) 長さ50cm程度の垂木(木の細い角材)2本用意し、 これに同じ長さの銅のパイプ2本を、 それぞれ両面接着テープで貼りつけ、 よく磨いてローターを走らせるレールにします。

(2) 銅のパイプを長さ15cm程度に切って、 よく磨いたものをローターとします。

(3) 上面をN極にしたフェライト磁石数個を間に挟んで、 レールを横向きで平行に並べます。 

(4) 電源は直流の3Vで、 電極をレールの右端につなぎ、 手前のレールがプラスになるようにしておきます。

(5) レールに直角に横切らせて乗せたローターは右向きに動き出します。

 

蛇足

[1] レールとローターはTVアンテナで作ることもできます。

[2] 磁石の上下を逆にすると、 ローターは逆向きに動きます。

  乾電池に切り替えスイッチをつけて、電流を逆に流すと、ローターは逆向きに動きます。 <逆々の法則>です。

[3] ローターは鉄以外の金属の棒やパイプなら何でもOKです。 うまくやれば4Bの鉛筆も走らせることができます。

  レールの幅を狭くして「シャーペン」の芯を走らせてみましょう。

[4] 電流が磁場から受ける力の方向・向きに関しては<フレミングの左手の覚え方>があります.左手の1(親指) 2(人差指) 3(中指)を互いに直角になるように伸ばします。 3指を電流、 2指を磁場の方向にすると、 1指が電流(導線)が受ける力の方向を表します。それぞれの向きは指先の向きです。  指の321を電・磁・力と覚えます。 

[5] アルミの鉛筆サックを2本突き合わせ、 アルミホイルを巻いて繋いだローターは、 短くてもテイパーがあるので、運動方向を自動制御して走ります。 

[6] 図は今年のセンター試験物理Tの問題です。

 

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石井信也
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リニア・ローターその1