理科実験を楽しむ会
もっぱら ものから まなぶ石井信也と赤城の仲間たち 

生徒のことば(3) T-3    No66        07104()   

 

(0) 熱気球

(1) ポリエチレンのごみ袋で熱気球を作って揚げてみました。

  薄くて黒いポリエチレンの袋を用意します。 厚さが0.015mm、 大きさが650mm×750mm程度のものが、 10100円程度で手に入ります。

(2) クラスを6班に分け、 班毎に袋を切り開いて、 13mの正方形を作り、 全体で、 その6個をつなぎ合わせて1個の立方体を作りました。 コーナーの1箇所に、 シリンダー状の袋を1枚貼りつけた空気の出入り口を作りました。

(3) 天気の良い風のない日に、 校庭で揚げてみました。 口から団扇で空気を入れたら口を閉じます。 気球が逃げないようにたこ糸で「紐つき」にしておきます。 紐を持つ生徒たちには手袋をさせます。

(4) 生徒たちのつぶやき

  気球が膨らんできたみたい。

  でも揚がらないね?

  (パンパンになって)袋が切れそう!

  口を開こう。(気球を引き下ろして口を開くと…)

  ワーッ、 熱い空気が出てきた。 (その瞬間、 気球はぐっと揚がるムードを示し、 急いで口を閉じると、 気球はぐんぐん揚がっていきました)

  ヤッター!

 

蛇足

[1] 結論はこうでした。 "空気は少なめに入れておけばいいんだ"

[2] 気体の状態方程式を扱うことにかけては、 得意な受験校の生徒たちですが  "空気の温度が高くなると軽くなると" と思っていたムキがあるようでした。

 "圧力が大きくなった空気が出ていっただけ軽くなった" というように、 具体的な形で理解させないといけません。

[3] 体育祭に大きめの熱気球を揚げました。

  その準備の一部として生徒たちがやったことは、 消防署に電話して許可を得たこと、 新聞社に電話してデモったことでした。 こういうことには手抜かりがないのですネ。
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石井信也