理科実験を楽しむ会
もっぱら ものから まなぶ石井信也と赤城の仲間たち 

遊ぶ(その6) M-28     No63   2007913()

 

(0) ビー玉のビーはビードロ(vidro:ポルトガル語でガラス)の略だといわれます。

(1) 子供たちにとって、 ビー玉はべーごまと共に、 遊びの王様でした。 もちろん、 学校からは禁じられていました。   

(2) ビー玉の遊びは、 空間的に1次元、 2次元、 3次元とバラエティーに富んでいました。

(3) 平らな地面に、ローセキで2重の円を描きます。 外側の円(半径2m程度)の外からビー玉を弾いて、 内側の円(半径0.5m程度)の中に入れます。 中にあるビー玉を弾き出してもよいのです。最後に、円の中心のより近くに留まったものが勝ちで、残りのビー玉をゲットします。

 ビー玉は、 人差し指の腹と親指の爪先で摘まんで弾き跳ばすのです。 小指を地面に立てて手を安定させます。

(4) 積極的には、ビー玉に回転を与える高踏的な弾き方もあります。

(5) これは、 2次元の遊びですが、 空間を投げて3次元的に遊ぶ方法もあります。この方がやや高級です。

 

[蛇足]

[1] 障子の溝にビー玉を数個並べておいて、 他の1個をこれにぶつけると、 並んでいるビー玉の先端の1個が、 ぶつけた1個に「代わって」走るのでした。

[2] 重さが異なる球が11でぶつかるとき(向心衝突)、 ぶつかった方はどうなるか、 ぶつけられた方はどうなるか、 また、すれ(向心衝突でない)のときにはどうなるかなど、 かなり詳しく理解していました。 

[3] ビリアードやカーリング(当時にはなかったが)の衝突の模様は、よくわかります。 力学の衝突については、実践的に学習済みでした。

[4] 自宅で実験してみました。巻尺を立てて1メーターの高さから、コンクリートの上にビー玉を落として、跳ね返った高さを測りました。「ばらつき」はあるものの、ほぼ半分の高さに跳ね返りました。反発係数は、0.49 (=1/2)のルートで 0.7 ということになりそうです。
理科実験についてのお問い合わせ等はメール・掲示板にてお願いいたします。
shinya@aqua.dti2.ne.jp.
掲示板
石井信也