ガリガリとんぼ(その1) M-5     No21     2006年11月23(木)
 
(1) <肥後とんぼ>という郷土玩具があります。のこぎり状の溝をつけた短冊状の竹を、
        竹の丸棒でこすると、先につけた竹の羽が回るというものです。 
      この装置は割り箸で簡単に作ることができて、<ガリガリとんぼ>とも呼ばれています。 
(2) 割り箸の片方を使います。これに銅の針金をコイル状に、間隔4〜5mmで、10回ほど巻きつけます。
(3) 長さ50mm、幅5mmの短冊状の厚紙の真ん中に小さな穴をあけ、これにまち針を刺して、
        割り箸の先にセロテープで貼りつけます。
(4) 割り箸を水平に持って、もう片方の割り箸で、凹凸の部分を前後に擦ると、羽が回ります。
 
蛇足
(1) 針金の代わりに、太めの凧糸を巻いてもOK、割り箸に金ヤスリで溝を作ると、本物に近くなります。
(2) 羽にはアイスクリームの木の「おしゃじ」も使えます。
(3) 100円ショップか手芸店で、フラワービーズが買えます。これは小型で回転しやすく、
        使い勝手がよい羽になります。
(4) 羽のまち針を、割り箸に突き刺したのでは、振動で抜けてしまうことがあるので、セロテープで貼ってください。
(5) 割り箸をもつ手の角度で、羽は右回りにも、左回りにも回ります。
(6) ギザギザのあるものを見つけたら、フラワービーズの羽をつけて擦ってみましょう。
(7) 1982年に、私が所属する理科教育の会の大会が熊本で持たれた時、水前寺公園の売店で
       肥後とんぼをみつけました。原理的にも優れているので、理科の授業で使うことを薦めてきました。
       小学校でも教材として使われることがあるようです。
理科実験を楽しむ会
もっぱら ものから まなぶ石井信也と赤城の仲間たち 
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