リードスイッチごま(その2) E-4    No7  2006年8月17日(木)
 
(1) 前回の(2)の理解では、ローターの2つの磁石を、磁極が逆になるように貼ったもの(接着面を
       NとSにする)では、 2つの磁石が電磁石から受ける力が逆向きになるので、ローターの回転は
       続かないのではないかと考えられます。 ところが、電磁石の位置を、試行錯誤的に選ぶと、
        この状態でもローターが回るのです!
(2)  それなら、左右がN・Sの磁石ごまが回るはずです。
      上記の装置のカップの底を切り取った中で、プラスプーンに乗せた磁石ごまが回りました。
(3) こうなれば、電池と電磁石もカップの中に入れよう、と思うのは必然のプロセスです。
     電磁石、リードスイッチ、電池を直列につないでコップに入れ、その上の時計皿で磁石ごまを
       回すことができます。
(4) 回転の継続を確かめるために、電磁石と並列にLEDをつなぐと点滅します。
      写真は磁石の左側が電池、リードスイッチの手前が電磁石で、右手にLEDの赤い光が見えています。
      聞き耳をたてると、リードスイッチの断続している音が聞こえます。
(5) 磁石ごまの代わりに、球形の磁石も回ります。
 
注意
(1) 磁石ごまは、左右がN・Sの薄い円筒形磁石の中央の穴に、竹串をさしたものです。このタイプの
       磁石は教材屋で入手できます。80円程度です。
(2) ここで使用する電源は単3乾電池1個です。電圧1.5Vでは点灯しないはずのLEDが明々とつくのは、
       誘導電圧で点灯しているからです。従って、LEDのマイナスを電池のプラス側につなぎます。
(3) プラスプ−ンでこまを回すのは、金属のスプーンでは、渦電流を起こしてしまうからです。
(4) 写真の装置は、岩手のシビックセンターで改良されたものです。
 
 
カップにセットした磁石ごま 磁石ごまが回る
理科実験についてのお問い合わせ等はメールにてお願いいたします。
shinya@aqua.dti2.ne.jp. 石井信也
Tel:043-263-8197 Fax:043-263-8107
もっぱら ものから まなぶ石井信也と赤城の仲間たち 
理科実験を楽しむ会