原作のネタバレはもちろん、zzzでの“赤ずきん”ネタバレを多大に含みます!
了承の上、このページをご閲覧ください。


“赤ずきん zzz”完成しました!

今回の“赤ずきん”。第一回目のCV募集の際に応募してくださいました方には、“赤ずきん”をご存知かお尋ねしております。
以下、当時の発表ページにも公開した“赤ずきん”認知度。



ご応募いただいた10名中10名、うろ覚えでも今回の原作である“赤ずきん”は知っていました。
タイトルすら知らないという方はいらっしゃいませんでした。やっぱり認知度はありますね!

9名の方が、児童向けの、いわゆる一般的に知られている“赤ずきん”の方をご存知だと思われます。(1名はどちらをご存知か不明)
そのうち、1名の方が、初版等の児童向けでない方のお話を少々?知っているそうです。
『初版を読んだ事ある』だとか、『ペローの方を知っている』と答えてくださった方は、おりませんでした。(もしかしたらいるかもですが…!)
メルマガでもちょっとご紹介した、原作の原作、“黒い森の乙女”を知っているという方はいらっしゃらないのか。私が知りたい…!

やっぱり、初版辺りのものを知っている方は、少数派なのかもしれませんね。
また、『(特に)“赤ずきん”がものすごく好きです!』という方もいらっしゃいませんでした。
私だったら、“幸運は小枝のなかに”がものすご好きです……。それを扱う企画さんがいたら、もう是非関わりたいくらい。
“赤ずきん”をそれくらい好きだと思っている方は、見受けられませんでした。(※“幸運は小枝のなかに”は、アンデルセンです。)


つまり、タイトルくらいは、全員知っているはずです。
ということは、全体的な知名度も高いのです。
なら、原作に忠実じゃあ面白くないわけだ。

zzzにおいての“赤ずきん”は、森に行くまでは、特別道を外れることはありませんでしたが、森に来てからは、もう別の話ですね。
猟師が不審者扱いで、その扱いをした赤ずきんは間違っていない。
オオカミは気弱だし家族がいるし、おばあちゃんはなんかたくましいし。

昔話や童話におけるオオカミは、基本悪役です。
色々と企んで、美味しい思いをしちゃうけど、最後にはつらい制裁が待っています。
でも、オオカミは肉食で、肉を追い求めてしまうのは、特別でも何でもなく、普通のこと。
それを悪いことだって教えるのってなんか違うよねと、感じました。別に、共食いではないのだし。

“赤ずきん zzz”では、猟師を悪役としましたが、猟師という職業そのものが悪だとは言いません。
人間によって住み処を移動され、そこで増えてしまった動物は、元からいる生物を守るため、駆除対象にしなくてはなりません。
この場合は、捕まえるために、猟師さんは必要なのですよね。
元いた生物はもちろん、住み処を移された動物も、悪くはないのです。
住み処を移してしまった人間が、一番悪いのですよね。

オオカミと少し離れますが、かつて、オオウミガラスという動物がいました。
最後のつがいの一羽は殴り殺され、一羽は絞め殺されました。そして、その卵も割られ、絶滅しました。
私は、こういうことをするなと言いたいだけです。猟そのものは、時と場所と相手を選んでほしいだけです。
複数あったのを1や0にして、そこから2以上にするのは、ほぼ不可能でしょうからね。

世界平和を望むのなら、まずは、自然を大切にしないといけませんね。
……面白くない話をしてすみません。
単純に、オオカミを悪役にするのは気が引けたので、人間に悪役を担っていただいただけです。
動物に悪いやつぁはいねえ! が、コンセプトです。
ただし、私は別にクジラ漁に反対はしないし、動物愛護団体の者でもありません。んなこと言い出したら植物だって食えねえよ。

さて、それでは、話を改めまして。
“赤ずきん zzz”に登場したキャラクターを、そのCV様と共に振り返ってみましょう。

○赤ずきん(綾瀬 きのこ様)○
主人公です。ピンクが好き。
当初小生意気なイメージがあったのですが、綾瀬様によって、喜怒哀楽のはっきりした無邪気な子といった感じになりました。
台詞が多少生意気でも、子供らしさが吹っ飛ばしちゃう。かわいい。
もうちょっとつんとした感じを想定しておりましたが、これはこれで、なんだか世渡り上手そうです。
何も考えていなかったり、へっぴり腰だったり、勇敢だったり、切なかったり、色んな赤ずきんを魅せていただきました。
事実、赤ずきんの声は、この“赤ずきん”一パワーがあって、上手く赤ずきんちゃんの世界へと引きずりこんでくれます。

○ママ(美々庵様)○
赤ずきんのママです。熱血主婦かも。
最初と最後にしか登場しない、物語の核心に触れないキャラクターです。
とは言え、最初からして、なんか騒がしくて面白いママだなと、印象に残ったのではないでしょうか。
下の方で美々庵様の収録後コメントも聴くことができるのですが、確かに全力でママを演じてくれたと思います。
もちろんCV様全員そうだとは思います。しかし、ママって、“赤ずきん”で一番騒いでいます。
全体を見るとちょっとしかいないかもしれないけど、ママのキャラ良かったな。そう感じてくださると幸いです。

○おばあちゃん(西川アスカ様)○
赤ずきんのおばあちゃんです。zzzでは、母方の祖母になっております。一応ね。
風邪だけでなく、猟師やオオカミにも負けないくらいたくましいおばあちゃん。
西川様は、そんなおばあちゃんをよく表現してくださいました。頼もしい。
それだけでなく、老人ならではの疎外感といいますか、切なさも細やかに表してくださったと思います。
森に一人で住んでいて、スナイパーでもあって、でっかくて、強そうなおばあさん。
でも、おばあちゃん、本当に強いのかな? 少しだけ、引っかかってもらえれば嬉しいです。

○オオカミ(Lidea様)○
主人公ではないものの、赤ずきんと同じく成長していく女の子のオオカミです。
どちらかと言えば、気弱で、自称か弱い女の子(赤ずきん)よりよっぽど儚げな女の子です。
Lidea様のクリアな声で紡がれるオオカミの言葉は、心地よく耳に届くと思います。守ってあげたい存在。
でも、守られヒロインでないことは、よくわかると思います。猟師との最後のシーンの叫びが良い。
赤ずきんよりも、ずっと成長したのではないでしょうか。
むしろ、赤ずきんは、彼女を見て、成長したのかもしれませんね。

○母(東雲 沙紗様)○
オオカミの母親。オリジナルキャラクター。
獲物や家族(大体長女的立場のオオカミ)には厳しく振る舞いますが、
それ以外では、あまり厳しそうには思えないかもしれません。
実際、赤ずきんも、話で聞くより軽そうなお母さんだなと思ったでしょう。
東雲様も、メリハリをよくつけてくださったと思います。
きっちり話したり、ちょっと間が抜けたように話したり。赤ずきんにとってのママより、おばあちゃん的存在です。

○弟(風みどり様)○
オオカミの弟。オリジナルキャラクター。
とりあえずオオカミに小さいきょうだいがほしいと思って作っただけで、あまり物語に存在する意味はないです。
ドラマ内で、ちょこちょこ妹とおしゃべりするだけ。癒し担当ですね。
風みどり様のお声がかわいいかわいい。
でも、無邪気な子供ゆえに残酷そうな一面も。肉食獣だからね。
最初に台詞数数えた時に、なんだか少なかったんで、妹とのケンカシーンを追加してみました。意味はやっぱりない。

○妹(crisu様)○
オオカミの妹。オリジナルキャラクター。
ほぼ弟と同じことが言えます。兄弟・姉妹ではつまらないので、男女にしてみました。
crisu様のお声も超かわいいです。
ねーちゃんだいすきな二匹の声を聴いて、もっとこの二匹の会話が聴きたいと思ってくだされば、幸いです。
二匹がねーちゃんと同じくらいになった時、どんなオオカミになっているのでしょうか。
多分、ねーちゃん押されてる。でも、そんなねーちゃんも弟も妹もかわいい。

○猟師(朝顔様)○
オオカミを狙う猟師(密猟者)。悪役です。
裏表あるキャラクターですね。別人にならない程度に、ギャップを伴う演技を、朝顔様がしてくださいました。
個人的には、大人げない、いかれた人になっちゃったなぁ感があります。
もう少し細やかにキャラクターを表現できたらよかったかなと思う反面、テンポが悪くなるので、これでよかったかも、とも。
赤ずきんが気を失った後、彼は、一体どうなったのでしょうか。
それは、皆さんのご想像にお任せします。

“赤ずきん”のCV様から、いくつか収録後コメントボイスや、本編に使われなかった音声の公開許可をいただいております。
特に提出期限等設けておりませんので、不定期に増えるかもしれません。
くださった方は、改めましてありがとうございます!

収録後コメントボイスFlashプレイヤー版(直接聞くには、プレイヤー下から。)

赤ずきん役:綾瀬 きのこ様(2015/11/27 UP)
ママ役:美々庵様
母役:東雲 沙紗様

未使用ボイスFlashプレイヤー版(直接聞くには、プレイヤー下から。)
おばあちゃん(CV:西川アスカ)
オオカミ(CV:Lidea)
・おばあちゃん未使用ボイス・
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・オオカミ未使用ボイス・
007/016/016/017/023/033/033(NG)/047/047/049/053/057/058/059/059/059/059/061/071/073

“HERO in DREAM”の方のこうしたページと比べて、なんだかシンプルで駆け足になっちゃいましたが、
“赤ずきん”おまけページは、ここまでです。
お読みくださった方、聴いてくださった視聴者の方、演じてくださったCV様、ありがとうございました!
もっと深く(小ネタ的なもの)は、ブログにてちょこちょこご紹介するかもしれません。

赤ずきん
I sak skulle det someday ta fart även röd huva.
(赤いずきんも いつかは脱げてしまうものね。)

2015/11/14