モドル ←○→ススム
連続ネット小説 リトル・ジョン(全30話)
第27話墓穴を掘る
第28話「・・・」

「できたぞ!最強のコンピュータ・ウイルスだ!」
「兄さん、やったね!」
「何を言う・・・全てお前のおかげだクリス・・・
したがってコイツを「リトル・クリス」と名付けよう!」
こうして僕たちは「リトル・クリス」をネット上に
流す事にした・・・しかし・・・
「兄さん、オカシイよ・・・ネットにつながらない・・・
というか、コンピュータが言うことを聞かない・・・」
それは突然だった。
「おかしいな・・・
コイツはまだ一度もネットにつないでないから、
「リトル・ジョン」に内部を犯されてはいないはずだ。」
「兄さん、まさか・・・電磁波?」
「そうか・・・強烈な電磁波を飛ばせば
コンピュータなど簡単にイってしまう・・・」
「しかし、どこから・・・!?」
「・・・!?」
「兄さん、宇宙(そら)だよ!」
「なに!?」
「人工衛星さ!」
「なるほど・・・しかし、アメリカ航空宇宙局
の技術がそこまで発展していたとは・・・!?」
「兄さん、感心してる場合じゃないよ!
どうするんだ?これじゃあ何もできない・・・」
「弟よ・・・「墓穴を掘る」という
言葉の意味を知っているか?」
「は!?」
つづく

僕たちはさっそく、世界中のあらゆる
人工衛星の情報を調べ上げた。
「兄さん、おかしいよ・・・
電磁波を出す人工衛星なんてどこにもない。」
「う〜む・・・あの電磁波は、どうやら
人工衛星からではなかったらしいな・・・」
「もしかして国家機密かもしれない・・・
でも、僕たちは下手にネットに進入できないし、
ましてや、国家機密ともなるとガードも並みじゃない。」
「・・・」
「弟よ・・・今まであまり聞かなかったが、
もう一度、君の臨死体験を聞かせてくれないか?」
「兄さん、何だよ急に?
ふざけてる場合じゃないよ!」
「ふざけてなんかないぞ、クリス・・・僕は真剣だ!
やっと真実と向き合える心の準備ができたんだ。」
「・・・」
「クリス・・・どうしたんだ?
なぜ黙っている?」
「・・・」
「クリス・・・僕はどうしても信じられない・・・
いまだに君が言った事がどうしても信じられないのだ。
・・・君は確かに入院していた・・・3年間・・・
最低でも月一回は君をお見舞いに行ったが、
君はまるで死んでいるかのように眠っていたね・・・
僕は一度、真夜中に君の病室に飛び込んだ事がある・・・
その時、君はいつものように眠っているたよ・・・」
つづく
モドル ←○→ススム
目次