LIVE REVIEW (1995-1998)
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The Wailers(1998年5月16日 House of Blues)

ここのところ、レゲエづいてる私ですが、今日はThe Wailers。HOB Orlandoはチケット売り切れの心配がなくていいねえ。開演時間から遅れること10分。入ってびっくり、けっこう客がいっぱい、さらにボーカルは白人なのにBob Marleyにそっくりな声と歌いかたでこれまたびっくり。ギター、ベース、ドラム、キーボード(2)、コーラス(2)、全員オリジナルなのか知らないが、リズムの重さがとにかくすごかった。ベースは私と同じ、Stainberger(又はコピーもの)を使っていた。曲はもちろんヒット曲満載で、ボーカルのあんちゃんは合間のMCもBob Marleyになりきっていて、ちょっぴりおかしかった。これで、ボーカルが本物だったらと思うと、寒気がします。傑作Liveアルバム、Babylon By Busのころから、あまり変わっていないアレンジだったりすると、あれからでも、20年近く続けてるのかと驚かされます。うちの奥さんが眠くなったので、終了前に帰りました。

Toots & The Maytals (1998年5月13日 House of Blues Boston)

ついに、Tootsを見てしまった。仕事で行ったボストンで時間を見つけてHouse of Bluesへ。これがOrlandoのHOBとは違い、普通の小さな3階建てのビルでライブステージもほんと狭い。しかし、チケットは売り切れでがっかり。とりあえずウェイティングリストに名前を書いたが30人目ぐらい。「おれほどのTootsファンが見られないとは何事か!!」とかなりがっかりしていたら、ウェイトレスがやってきて、「チケットほしいんでしょ?誰にもいっちゃだめよ。」と1枚チケットを出し、定価で売ってくれた。なんだかよく分からなかったし、ひょっとしたら裏チケットかなんかかもしれないが、背に腹は代えられぬ。確かに会場は埋まりきっていたが、一人であることをいいことにじわじわと前の方へ。20分後に演奏開始。おお、これが実物のTootsか。結構背が小さいし、普通のおじさんだなあ、まだ声は出るのだろうか。などど、思っていた私が悪かった。いざ、彼が歌い始めると、まったく衰えのない超パワフルなあのToots節ではないですか。とにかくすごかった。結構熱心なファンが多く、私以上に歌を知っている人もいて驚き。RastaMan、Time Tough、Pressure Drop、Reggae Got Soul、Loui Loui、Take Me Home, Country Roads、You Knowと立て続けに代表作を熱唱。バンドもクオリティが高く、コーラスの二人の女の子も可愛かった。Maytalsといっても男性二人のコーラスではないのですね。Tootsは客の反応のよさに大喜びで妙なおどりをいろいろと披露。大体の曲は後半にテンポが倍ぐらいになり、Otisのように「Gotta、Gotta」とシャウトし、客が飛び跳ねるSka大会。古いビルの床がいつ抜けるかかなり心配でした。そして、おまちかねMonkey Man、Funky Kingston、54-46 That’s My Number。このころにはすっかり一番前で見てました。もうむちゃくちゃのりまくり、踊りまくりの怒涛のライブでした。もう一回みたいです。

 

George Clinton & P-Funk All Stars (1998年4月15日 Club At Firestone)

OrlandoでP-FunkのLive?これは、絶対ないだろうと思っていたら、3日前ぐらいにラジオで情報を入手。おいおいもっと宣伝しろよ。しかも、場所がDowntownの普通のクラブだよ。チャージが$30、メンバーが30人ぐらいいるのに、こんなんでPayできるのかなと心配になりました。キャパ1000人ぐらいの会場に60%ぐらいの客が入ってました。日本でも92、93年頃に2回見て、感動の反面、複雑な気分にさせる、P-FunkのLive。さっそく、開演時間9時から遅れること1時間40分、もうこの時点で私のような熱烈なファンも「二度と見るか!!」とあきれてしまいます。しかし、いざ演奏がはじまると、これがかなりいいではないですか。会場が小さいだけあって、音がよく聞こえるのと、Parliamentのナンバーはコーラスなんかもしっかりしていて、見違えるような質の高さ。改めてクリントンおやじの偉大さを感じました。ステージもかなり低く、私は2列目ぐらいに立っていたのでかなり近い感じ。アメリカはほんとにいいね。写真も撮り放題(カメラ忘れて、反省。)だし、メンバーの一人は客席に降りてきて女の子をナンパしてたり、これが本場なのか??と驚いてしまいました。全体の構成は、前半がヒット曲中心のParliamentサイド、そして後半は垂れ流し的RockなFunkadelicサイドと、時間も長いだけに、見る方もだれてしまいました。Maggot Brainのころには、ほんとに脳みそがうじ虫になるのでは、というほどのもうろう状態。何度も帰ろうかと思ったが、「これで見納め」的な気分でなんとか最後まで居残る。終わったのは午前2時。もう耳なりがして、足も痛い。Orlandoの人は終電を気にするようなことはないけど、平日にこんなことやられては、一般人はついて行けません。だれも友達を連れていかなくてほんとによかったと思いました。後は、アメリカ滞在中にJBを見なければ!!!思い出せる範囲での演奏曲目は以下のとおり。
FUNKENTELECHY
UP FOR THE DOWN STOROKE
GIVE UP THE FUNK (TEAR THE ROOF OFF THE SUCKER)-GET OFF YOUR ASS AND JAM
FLASH LIGHT
(NOT JUST)KNEE DEEP
AQUA BOOGIE(A PSYCHOALPHADISCOBETABIOAQUADOLOOP)
MAGGOT BRAIN
ONE NATION UNDER A GROOVE
ATOMIC DOG
RED HOT MAMA

Puff Daddy & The Family World Tour

今やR&Bチャートは、Puff DaddyかBabyface関連ものしかないのではないのか、と思わせるほど、この二人の活躍はすごいですが、たまには新しい人も見ようということでPuff Daddyです。客席は、黒人女性ばかりかと思いきや、白人黒人その他いろいろと、彼の人気の幅広さに驚きました。しかし、私はこのコンサートはあまり気に入らなかった。バンドのメンバーは、パーカッションとDJ、コーラスが4人だけで、基本的にカラオケテープをかけている安上がりな構成。中には口パクと思わせる曲も。Puff DaddyとMaceがラップをやり、途中で112とLil Kimが出てくる構成。確かに最近のヒット曲が盛りだくさんだが、やはりカラオケショウの印象はかわらず。なお、前座にはDru Hillが出ていたが、ここのところヒット曲を何発も出しているグループの割には、とりたてていいと思えるところがなく少々がっかり。リードボーカルのやつはステージ上でずっこけるという、なんとも恥ずかしいショウでした。

Roger & Zapp コンサート中止

すげー楽しみにしていたのに。なんとチケットの売れ行きが悪くて中止になってしまいました。まったくなさけないよRogerさん。8月の終わりには、The Isley Brothersのアリーナでのコンサートの前座でやるはずだったのに、このコンサートも中止。さらにさかのぼって2年ほど前には、Orlandoでも一番治安が悪い場所でライブがあったんだけどさすがに恐くていけなかったし。私は一生Zappを見られないのか??結構ヒット曲あったと思うんだけど、みんな冷たいよね。私の周りでは、黒人以外はZappなんて知らないですよ。Rogerは結構張り切っていて、地元ラジオ局の電話インタビューにも登場。Talking Boxを使ってまでのプロモーション、コマーシャルも結構流れていたんだけど。次回に期待しましょう。

How about James Brown??

ついに、世界最大のJames Brownサイト、"Escape-ism"に私のHPがリンクされました。しかし、このLiveレポートのページにはJBがありません。なぜか?それはOrlandoで予定されていたJames Brownのコンサートがこれまた中止となってしまったからです。(といっても2年以上も前の話ですが)私は、値段が高い方のチケット($50)を持って張り切っていたのですが..... JBは93年4月の代々木を見ているのですが、ぜひ本場でも見てみたいです。

House Of Blues Orlando

アトラクションで有名なOrlandoですが、Music Sceneとなると、大きなStadiumでのコンサートなどは飛ばされるのが実状。Live Houseなどもたいしたものはありませんでした。ところが、そんなOrlandoに大ニュース!! とうとう、97年9月にHouse Of BluesがDisney WorldのDowntown Disneyにオープンしました。HOBといえば、あのBlues Brothersの片割れ、Dan Aykroydが造ったLive House。Chicagoのほかにも、America各地にあるようです。建物自体は、わざと工場跡地のような古めかしい作りですが、2000人くらいは収容できそうなかなりの大きさです。名前に反してBluesに関係のない人も随分出ていますが、まあ大物がたくさん出てくれるのでこんなうれしいことはありません。

Rolling Stones (1997年12月7日、Citrus Bowl, Orlando)

もうこれは最高としか言いようがない。なんとRolling StonesがOrlandoに来た。もともとのツアースケジュールにはもちろん含まれていなくて、このあたりでは、Miami、Atlantaと車でいっても何時間もかかる遠いところでしか予定されていませんでした。それが驚くことに追加という形で12月7日にコンサート決定。新聞の一面に載る大ニュースとなりました。アメリカのでっかいスタジアムでStonesを見るというのは、人生の究極の夢達成といったところか。しかし、Stonesもさすがに年とったというか、ちょっと行くのに迷ってしまう程度になってしまった。89年の初来日のときは、正月明けのむちゃくちゃ寒い中、徹夜で吉祥寺の東急の前に並んでチケットを手に入れ、結局5回も見てしまったんだけど、あれからもう10年近く経つと思うとさらに寒いです。今回はチケットは高い席で$60。しかも、Orlandoのダウンタウンにあるそんなに大きくないスタジアム。さて、コンサート当日、これがOrlandoにしてはむちゃくちゃ寒い夜となり、思いっきり着込んで行きました。オープニングはサンタナ。日本ならこの人だけでもコンサートが十分できるはずなのに、前座とは相変わらずStones のコンサートは贅沢だ。昔からIke & TinaTurner、Z. Z. TOP、Prince、Guns & Rosesなど、すごい前座を使ってきたStonesだから、Rock'n Roll Hall Of Fameに選ばれたこの大物ギターリストも前座でいいのだということか?

そして、いよいよストーンズ。オープニングのグラフィックがすごかった。洗練されたステージのデザインもいいし、真ん中にでっかく置かれた楕円形のモニターは解像度がよかった。1曲目がSatisfactionとは、ちょっと驚きだったが、まあいいか。どうも、新曲も数曲やったが、本人たちも曲なれしていないのかぜんぜんよくなかった。また、コンサートの一つのハイライトであるKeithの歌も選曲のせいか、盛り上がりにかけた。やはり年には勝てないのかという印象が残り、音がかみ合っていないように聞こえたこともあったし、ミキサーが悪いのかKeithのギターの音が聞こえなかったりと、不満に残る点もありました。89年のときと比べてはかわいそうかなと思いました。しかし、やはりアメリカだ、と思ったのは、観客が歌詞を知っているということ、まさにみんなで大合唱というところでしょうか。中盤の真ん中にステージを持ってきてのセッション的演奏は本当にかっこよかった。最後には花火が上がり、これが屋外のコンサートの究極だと感動して家に帰りました。

Hall & Oates 1997年11月14日、House Of Blues)

私が中学、高校生のころはHall & Oatesはものすごく売れていたのに。もうアメリカではすっかり過去の人となってしまったのか、最近の若者は知らないようです。解散したかと思っていたのに、やっぱりソロでは儲からないから再結成したのか??Blue Eyed Soulの最高峰(といってもかなりRockっぽいが)、H&Oをこんな近くで見られるとは、アメリカはほんとにいい国だ。二人とも多少ふけた感じはあるが、声も音もすばらしいです。まあ、Sara Smileなんかで一番高い音が出ないこともありましたが、そのぐらいは許しましょう。しかし、この二人はなんという"でこぼこコンビ"なのだ!!Oatesって本当に小さいんですよ。なんかプリンス並みですよ。で、あんまりカッコよくないし、歌もギターもちょっとさえない。その点、Hallはblondeで歌もいいし背も高くてカッコいい方だし。まあ、そんなことは昔から分かっていることだけど、やっぱり二人でやってくれていることに感謝すべきですね。当然昔のヒット曲をやりまくるのか、と思ったら、結構新曲や知らない曲が多く、ほとんどの客がベスト盤の"Rockn' Soul Vol.1"程度しか聴いたことがないであろう状況下では、多少盛り上がりに欠けるところもありました。

Johnny Winter 1997年9月22日、House Of Blues)

私は高校生のときにJohnny Winter And Liveを聴いて以来の大ファンで、レコードは15枚ぐらいはもっているでしょう。5、6年前に来日公演が本人病気のため中止になって見逃しました。ということで、私はすごい気合いを入れて、友達二人を連れて見に行きました。周りの客は若者はほとんどいなくて、Johnny Winterを70年代にリアルタイムで体験したごっついおっさん、おばはんばかり。しかも、なんか気合いが入っていて、我々若者にいかにJohnnyはすばらしいか説明しはじめたり、酒の飲みすぎでヘロヘロだったり、ちょっとやめてくれ状態。さんざん待たされてのオープニングアクトはEddie King。こんな人知らんぞ! Blues Manなら何でもKingをつければいいのか?それとも本名だから仕方がないのか?(そんなにKingさんばかりがBluesをやるとは思えないが)とまあ、そんなに期待せずに見ていたら、なかなかいいではないですか。特に際立っていいところはないが、本物のBluesを感じさせる人だった。いい声をしているのとギターの音も太く、なんとなくAlbert Collinsを思わせる(ACはもっとパワフルでしたけど)ところもありました。しかし、ギターの接続かワイヤレスの調子が悪かったのか、時々ギターの音が途切れていました。おっさん、ちゃんと電池変えなよ。最後にはギターを弾きながら客席を歩き回っていたところもAlbert Collinsの継承者か?

そして、いよいよJohnnyの登場。私は驚いた。彼は、もうすごくがりがりにやせきっているではないですか。しかも、なんかすごくふけた感じで、60か70歳のおじいさんがかろうじて立っているといった感じ(実際は55歳なので、いつのまにかJohnnyも年をとったんですなあ)。一曲目はFreddie KingのHighdaway。音が細い。なんか指がもったってないか??Johnnyといえば、もともと弾きまくりのイメージがあったのに、なんか適当に合わせている感じ。その後、Hoochie Coochie Man、Black Catなどで歌も歌ったんだけど、あのがなるような声が聞けなくて口先だけで歌っている感じ。きっと、ドラッグと酒のやりすぎでだめになったのかと、勝手に想像してしまいました。前述のAnd LiveやCaptured Live、Nothing But Blues、Guitar Slinger、3rd Digree、そしてBlue SkyレーベルでproduceしたMuddy Watersの作品などの数々の名盤が耳に残っている分、はっきりいってがっかりしたぞ。これだから、死んでしまったStevie Ray Vaughnなんかと比べると世間の評価が低いのだ。まあ30年以上もこの世界にいて、20年前の全盛期をここで再現しろといっても無理なのかもしれないが。しかし、そんなにけなしてもかわいそうなので少し誉めると、数々のギターフレーズがやはりJohnnyだった。そして、ハイライトは、彼のトレードマークであるGibson Firebirdを取り出してのSlide Guitarのプレイ。はっきりいってこれには鳥肌立ちましたよ。ギターの音が違う(ほかの曲はすべてLazerの白)。全曲スライドでもよかったぞ。アンコールには、彼のロードソングJohnny GuitarとJB系Funk(これは結構よかったです。)まあ、"100萬ドルのギタリスト"(ふ、古い!!)を、$15で見てしまったのですから「よかった」ということにしておきます。

Fiona Apple1997年10月2日、House Of Blues)

この娘は、なんと20才なのになんかすごい大人の雰囲気+怪しく気だるい魅力です。たぶん日本でははやっていないと思うけど、最近Sleep To Dream、Criminalと立て続けにヒットがありました。私の友達でもこの娘のことを悪く言う人はいません。MTV Video Awardのときは、受賞に驚くとともになんか知らないけど怒っていました。ステージからちょっと離れたところで見ていたので、かわいい娘かどうかはわからなかったけど、背が低くてAmericaの普通の女の子という気がしました。コンサートの内容は、彼女のファーストアルバムからたぶん全曲やったと思う。彼女の歌もピアノもすばらしく、バンドもすごくよかった。そして、カヴァー曲は、Jimmy CliffのSitting In Limbo、アンコールでジミ・ヘンのAngelを彼女らしくやっていました。客層がかなり若く、かわいい女の子もたくさん見にきていたけど、バラードなど静かな曲のときもうるさくて、ちょっと集中できなかったよ。今後に期待したい、たのもしい新人です。

Ziggy Marley1997年10月3日)

二日続けてライブとは、少し贅沢すぎるので見ませんでした。私はZiggyは見られない運命にあるらしく、96年3月にUniversal Studiosのライブは大雨のため中止。その一年後に行われた同じ場所でのライブもなぜか遅れて見に行ったため、2曲しか聞けず。そして今回は、HOBの売店に出ているモニターで数曲聞いていました。この人のLiveは、おやじさんの曲をやってくれるのですが、声が同じなところがいいですね。

Maceo Parker (1997年10月8日、House Of Blues)

ついに見ましたよ。Maceoを目の前で!! もう、最高にFunkyなLiveでした。Liveが始まったのが午後10時、そして終わったのがなんと午前1時半!!!! 演奏時間が3時間半とは、Funkするにも程があるぞ。もうすっかり疲れきってしまうほどの、Funk大洪水、Soul大爆発。多分MaceoにとってもかなりノリノリなLiveだったに違いありません。客層がかなり若く、かわいい女の子も結構いたので、Maceo気をよくしたのでしょう。こんなの毎日は絶対できないと思うけど?これで信じられないのが、Cover Chargeがたったの$12!! 安すぎる。私が余分に払ってあげたかったぞ。

私は本当にステージの真ん中の一番前に突っ立っていたので、Maceoの細かい動きまではっきり見えました。握手もしました。バンドは、トランペット、ドラム、ベース、ギター、ハモンドオルガン(白人)、MC & Rapperには息子(そっくりでした)。そして、パーカッションに何かFunkyなおっさんがいるぞ。ちょっとヘアスタイルがJBのようにもりあがっている。なんか見たことあるぞ。誰だ。あっ、何とJBのBass、Key Board兼SingerのSweet Charlesはないですか?まだ、JBのところにいるのではと勝手に思っていましたが、ここにいたのですね。(彼は、Mustang SallyやPapa's Got A Brand New Bagなども歌っており、Maceoは彼を絶賛していました。)

曲は、Funkものがほとんど。Jazzっぽいのは数曲でした。James BrownものではPass The Peas、There was A Time、Make It Funky、Doing It To Death(フルートソロはオリジナルのままやってくれました)、Bootsy's Rubber BandものではStretchin' Out、The Pinocchio Theory、ソロからは、Let's Get It On、Shake Everything You Got、Ray Charlesの物真似でGeorgia On My Mindとハードコアなファンも大喜びな内容でした。曲数が多すぎて忘れてしまいました。さらに、Maceoは足をくねらせて踊るJB踊りを何度もやってました。

Maceo Parkerを知らない人のために、簡単に紹介します。(手元に資料がないので不確かですが)彼は1964年ぐらいにJames Brownのbandに参加。(I Got You、Cold Sweat、Mother Popcornなどのヒット曲で彼のすばらしいソロが聴けます。)70年にいったんクビにされるまで、JBの黄金時代を築く重要な人物として活躍します。70年には、クビになったメンバーとMaceo & The Kings Menを結成し2枚のアルバムを出すが、JBに嫌がらせをされ、まるでヒットせず。73年にはまたJBのところにもどり、Fred Wesley等とともにJB'sとしても活躍。傑作ソロ作品"US"もこのころ出しました。その後、76年頃にParliament、Bootsy's Rubber Bandに参加。Horney Hornsとして80年頃まで活躍。83年頃には、またJBのところにもどる。80年代後半から現在にかけては、JB's、JB Horns、そしてソロなど数々のユニットに参加。未だ衰えるところを知らず。

日本にはJB HornsとかソロでBlue Note出演とか、きっとB.B. KingやRay Charlesみたいに毎年のように来日していることでしょう。JBフリークの私なのに、Maceoを見たのは89年のBootsy Collinsの初来日公演のみでした。現存するsax奏者では、この人ほどFunkを体現している人はいないでしょう。永遠のワンパターンというか、のりが勝負の人というか、やっぱりJBの曲もこの人がソロを吹かないとしまりません。

今後もHouse Of Bluesには、かなりいいミュージシャンが来るみたいなので本当に楽しみです。Ike Turnerなんか来ないかなあ?JB師匠でもLittle Richard先生でもいいですけど。ちなみに、電話でチケットを買ったら、なんと私が最初のお客だったそうです。「HOB Orlandoのお客第一号」ですよ!!(自慢)

Little Richard(1995年10月5日、Disney Pleasure Island)

私がもっとも尊敬するロックンロール・シンガー、King of Rock'n Roll, Little Richard先生をDisney Pleasure Islandでみました。私は学生割引きで、たった$8で2ステージも見てしまったのです。62歳だというのに、声の衰えはまったくなく、例の「Wooh!!」というshoutも昔のままでした。そして、ピアノも最高!!曲はもちろんヒット曲の数々。そしてバンドはなんとBassが二人というあまりみたことのない構成。Bandの音がかなりでかいのに、先生の声は全然負けていないところがすごすぎる。相変わらずの毒舌で、観客に向かって「Shut Up!!」を連発したり、「マイケル・ジャクソンとプリンスは俺の歌い方を真似している。俺は2人とも好きだ」などとたいそうなことを言ってみたり、「Pianoの音をもっとでかくしてくれ!!」と注文したり。そして、驚くことになんと私は、ステージに上がってKingと一緒に踊ってしまい(彼は私にハイファイブをしてくれた。)、さらには写真を撮ってしまったのだ。この日は先生も随分調子が良く、客の反応もよかったのでアンコールをもっとやりたかったみたいだけど、Pleasure Islandは時間に厳しいので仕方なく終わってしまいました。

The Neville Brothers 1996年4月、Universal Studios)

そう言えばNevillesは見たことがなかったです。Universal Studiosで見ました。私の印象としてはAaronってむちゃくちゃ恐い顔してるということ。それなのに、あんな声なんだから驚きです。一般受けしている彼のソロ曲などは一切やらなかったところはえらい。Artも随分年だなあと感じましたが、いい味だしてました。毎度やっている、Come Together、One Love、Fiyo In The Biyo、Hey Pocky Awayなどおなじみの曲が立て続けに演奏され最高でした。

Terence Trent D'arby

87年デビュー当時、マイケルジャクソンのような、プリンスのような、JBのようなこのTTDに、むちゃくちゃ入れ込みました。まず、1st singleのIf You Let Me Stayで腰を抜かし、そしてそのVideoでのTTDのカッコよさで一発でファンになりました。"Good God"といっているところから、JBの継承者であることは間違いありません。そして、その次のWishing WellがNo.1になり、世間にも知られる存在となりました。さらに、3枚目のDance Little SisterではJB系のfunkでぶいぶいいわせました。(実際同曲のPart 2はJBのSex Machineを歌っている)しかし、2枚目があまりSoulfulでなかったためセールス的には失敗作となり、3枚目はさらにRock寄りで売れなかったと思います。4枚目はトレードマークのみつあみヘアもばっさりと切り、金髪に染めますますRockとなり誰からも注目されない存在となってしまいました。私は、初来日のNHKホールのコンサートを見ましたが、2階席でよく見えませんでした。(値段も7000円ぐらいだったか?)と、前置きが長くなりましたが、DowntownのSapphire Supper Clubというキャパ300人ぐらいのLive Houseでしかも$17で見ました。ステージから10メートルぐらいの距離でよく見えました。曲は過去の曲、そして4枚目の曲らしいものもやっていた。この人ほんとむちゃくちゃ細くて、スタイルがいいのだ。踊りも股割りダンスを何度もやるなどやっぱJB系だ。全米No.1をとった人もこんな小さな小屋でやらなければならないのか、とアメリカ音楽業界の厳しい現実を改めて感じた夜でした。ちなみに、TTDはこの辺(Central Florida)の出身らしく、これでデビュー当時言っていたNew York出身というのが嘘ということが分かりました。今回は、凱旋公演というか、故郷に錦を飾る的な意味があったらしく、本人も帰ってきてうれしいみたいなことを言っていました。

Rod StewartOrlando Arena)

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Ohio PlayersOrange County Convention Center)

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