*LET LOVE RULE, 1989

 1 SITTIN' ON TOP OF THE WORLD
 2 LET LOVE RULE
 3 FREEDOM TRAIN
 4 MY PRECIOUS LOVE
 5 I BUILD THIS GARDEN FOR US
 6 FEAR
 7 DOES ANYBODY OUT THERE EVEN CARE
 8 MR. CAB DRIVER
 9 ROSEMAY
10 BE
11 BLUES FOR SISTER SOMEONE
12 EMPTY HANDS
13 FLOWER CHILD

　衝撃的デビュー作。といっても、聞いたのは２枚目が出てからだけど。黒いLENNONとさわがれた。確かに黒人らしからぬ、ロック色の強い体質で、黒人からの人気はなかったようだ。２枚目よりは、まだまだ表現力に物足りなさがあるけれど、それまでにはなかった世界を作り出した点は評価に値する。

　最高傑作。すべてがうまくいっている。ジミヘンあり、アースあり、レノンありと、先人たちの明らかなパクリが多用されているが、ここではそれがいやみなく聞こえる。勢いがある人は何をやってもいいということだ。

(BONUS CD) ALL MY LIFE

前作の勢いを維持した、素晴らしい出来。
 7 BLACK GIRL　切なくなるような、美しいロックバラード。

オリジナルがよいだけに、これは分が悪い。 彼なりに健闘している、アコースティックバージョン。

　全くつまらないアルバムである。完全にファンを裏切ったというか、これ以降私も熱が冷めた。 まるでStingの３枚目のソロアルバムを聴いて、愕然としたのと同じ気分だ。 ROCK AND ROLL IS DEADも肩すかしな曲。ちなみに、プリンス様がわざわざ返答歌として、ROCK AND ROLL IS ALIVEと歌っていました。

　ついにデジタル解禁か？LENNYにディスコブーム到来か？ やはり、初志貫徹はできなかったようである。 このため、評判の悪い前作よりは聞き易い作品にはなったものの、個性がなくなってしまったような気がする。今さらEarth, Wind & Fireのパクリやってどうするの？タイトルの５は、Walter Junie Morrisonの５枚目アルバムのパクリのはずである。 私も５枚目のアルバムを出すときは、Fiveにしよう（１枚でも出したか！！）。

案外こういう路線の方が、ストレートでよかったりする。

　プロデューサー本人が絶好調のときだから、悪いはずがない。 VANESSA PARADISのかわいらしさを１００％引き出しながら、プロデューサー本人の個性をしっかり反映させている。